「 九州 ・ 沖縄 ぐるっと探訪 」

九州・沖縄・山口を中心としたグスク(城)、灯台、石橋、文化財および近代土木遺産をめぐる。

沖縄県那覇市首里赤田町 ・ 南風原町新川  『 下原 ( しちゃーら ) 橋 』

2016-09-03 08:17:41 | 沖縄の石橋



上流側から見た橋の全景









橋の横に立つ石橋を知らせる路標








輪石の一部が痛んでいるがそれでも現役で活躍している








やや斜め勾配になった橋脚








虫歯のようにボロボロになった欄干が歴史を物語る







一見、普通の道に見える下に橋が架かっている







那覇インターチェンジ近くの塔のようなビルの下付近になる






所在地  /  沖縄県那覇市首里赤田町 ・ 南風原町新川
架橋  /   琉球王朝時代 17世紀~18世紀
石工  /   不明
長さ   /   4.0m    幅   /  3.5m
拱矢  /   0.8m   径間  /    ?m
環厚  /   37㎝    単一アーチ


下原(しちゃーら)橋は、那覇インターチェンジ近くを流れる安里川に架かる橋で、
南風原町新川と首里赤田町の境界にあり、
谷になった低地の集落の中にあるので、
一見普通の道だと通り過ごしてしまいそうな場所にある。
橋はかなり古いので、いつの架橋か詳細はわからないが、
琉球王朝時代に架けられた橋だと思われる。

橋脚は土手に合わせたように底部がせり出て勾配がついており、
側面から見るとアーチが蒲鉾型になっている。
壁石は野面で積まれ、輪石は一部痛んでいるが琉球石灰岩で巧みに弧を描いている。


下原橋へのアクセス
下原橋へは、那覇インターチェンジの北側の集落になるため、
県道82号線や環状2号線からも下りて行けるが、
沖縄自動車道の側道から集落に下りて行けば写真のような場所がある。
駐車は、橋の近くの道路の広くなった場所に駐車した。


第10位 みずがめ座 ・ 今日のラッキーポイント 「 写真展 」

2016-09-03 07:00:11 | 今日の占い ・ 二十八宿とコトバ

    今朝は湿気を含んだ生暖かい風が、
    明らかに昨日よりも強く吹いていた。

    台風が近づいて来ているのに反して、
    降水確率は下がり、昨日はほとんど降らなかったし、
    今日も10%と下がった。
    スピードが遅くなったのか?
    日曜日までの雨がズレて月曜日まで雨に変わった。

    そんな台風がいつ来てもいいようにと、
    気構えていただけに、ややスカされた感じだが、
    このまま消滅してくれたらいいのにと思うが、
    台風に言わせると 「 そうもいかないらしい 」 。
    来るなら来るで、サッと通り過ぎてほしいものである。
    そんな今日の順位は10位で、
    ラッキーポイントは、
     「 写真展 」 である。

    空気が読めず非難続出
    下品なジョークはNG


長崎県新上五島町  「 カトリック江袋教会 」

2016-09-03 03:23:09 | 教会


































   江袋教会は、五島に残る最古の教会だった 



明治15年 ( 1882年 ) に創建された江袋教会は、
国内の現役の木造教会としては最古級のものであり、
ほかには旧五輪教会堂 ( 五島市 ) 、出津教会 ( 長崎市 ) など数棟にすぎない。
 
他の現存教会堂が移築や増築をされているのに対し、
江袋教会はこれまで多少の改築を受けているものの、
創建当時の場所に当時の規模や形をほぼ変えることなく、
また現役の祈りの場として維持・管理されている点で極めて貴重である。
 
平成19年2月12日に、漏電を原因とする火災により損傷を受けたが、
柱や梁等の構造体、外壁はしっかりと残っていた。

中通島を北に向かって細長く伸びる半島の途中に、
東シナ海に向かって江袋教会がある。
この地区は寛政年間に彼杵半島の神ノ浦の夫婦が移住してきたのが始まりで、
五島出身の最初の神父となる島田喜蔵神父は、ここで生まれ、
慶応3年 ( 1867年 ) に、洗礼を受けている。
当時はまだ神棚をまつり、自由な信仰の日々を息を潜めて待っていた時代であった。

江袋の信徒は、禁教令の高札が撤去された明治4年(1873年)に激しい迫害を受けたが、
明治15年 ( 1882年 ) にはブレル神父の指導と援助で教会を建てた。 
平成19年 ( 2007年 ) に焼損するまで、五島で最古のこうもり天井の木造教会だった。 
全国から支援を受けて復元工事が進められ、2010年5月に完成、献堂式が行われた。 

聖堂は木造の変形寄棟造りで、内部は横に幾分張り出した四角形の三廊式になっており、
中央祭壇には尖塔アーチの縦長窓と丸窓、側面にも尖塔アーチ形の鎧戸付きの窓が設置され、
入り口の上には楽廊もあり、主廊、側廊とも板張りのリブ・ヴォールト天井である。
神父たちの指導を受けながら、懸命に洋風建築に取り組んだ無名の大工の思いを感じさせた。

外側から見ると、一見普通の民家の造りにも見えるが、
ひとたび聖堂の中に足を踏み入ると、
全くの別世界で、小さいことを感じさせない。
聖堂としての要素をしっかりと持った建物だった。



所在地  / 長崎県新上五島町曽根郷字浜口195-2

教会の保護者 /  イエズスのみ心