ゆっくり一人歩き

いわゆる良い物ってどんなものだろう?考えるより、国宝を見るのが早いでしょう!国宝をゆっくり自分の目で見て廻ろう!

西明寺本堂

2006-11-20 22:50:13 | 国宝の建築
続いて西明寺です。西明寺は本堂と三重塔が国宝で、メインはなんといっても三重塔の内部拝観です。

金剛輪寺からは車で行くと五分もかからないところにあります。こちらの方が駐車場が小さいようですが、四時頃になっていたので余裕で止めれました。道路沿いに山門があります。

↑西明寺山門

山門をくぐったところに受付があり、そこで入山料を払います。三重塔の拝観料もここで支払う様になっているようですが、この日は生憎の雨なので、開いていないかもしれないので塔のところで聞いてくれとのことでした。あちゃー・・・何のために来たんだろうと思いつつ仕方ないので、とりあえず先に進みます。ちょっと行くとゴォーゴォーという滝のような音がする・・・なんだろうと思ったら、なんと参道の下は名神高速!でした。この辺りの地理には疎いのでちょっとびっくりです。名神を越えるとまっすぐの参道が続いていて、これまた先が見えません!まぁ、今日はこの西明寺が最後なのでゆっくり歩きます。

↑参道

参道の両脇は坊跡のような苔むした空き地が続いています。後で聞くとやはり坊跡だそうで、信長の比叡山焼き討ちの際に数々の坊を焼くことで寺全体が焼けた様に見せかけ、奥にある本堂と三重塔を守ったそうです。これは金剛輪寺でもパンフレットに同じ解説があります。千体地蔵のある場所なんかも坊跡かもしれません・・・その後の廃仏毀釈によってもかなり無くなったそうです。

途中、ここにも庭園があるのですが、後回しにして、参道を登ると、二天門が見えてきます。

↑重文の西明寺二天門

石段を登ると目の前が本堂です。三重塔も見えちゃうのですが、なるべく見ないようにして、まずは本堂へ参拝です。

国宝西明寺本堂
パンフレットに国宝指定の第一号とあります。純和様の鎌倉時代初期の建築だそうで、天竺様が伝わる前と言うことらしいです。蛙股が綺麗なので、もう少し後の建築かと思いました。お寺の人に言われるまで気づきませんでしたが、中の柱にはよく見ると彩色がわずかながら残っています。本尊は薬師如来ですが、先日、ご開帳が終わったばかりでしばらく見ることは出来ません・・・他にも仏像が沢山あり、本堂と同時期頃に作られたものと思います。

パンフレットに国宝指定の第一号とあるのをおかしいなと思って後で調べてみました。するとこれはおそらく旧国宝指定のこと言っているのかと思います。現在の国宝制度になった時は一度にいくつかの建造物が指定されていて、その中に西明寺は含まれていませんでした・・・ややこしいからハッキリそうパンフレットにも書いてほしい・・・それぐらいの事でこの建造物の価値が下がることは無いのですから・・・
コメント
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