ゆっくり一人歩き

いわゆる良い物ってどんなものだろう?考えるより、国宝を見るのが早いでしょう!国宝をゆっくり自分の目で見て廻ろう!

栄山寺

2007-05-01 20:31:21 | 国宝の建築
當麻寺のあと、次の目的地の栄山寺に向かいました。

栄山寺は吉野川沿いですが、国道から離れていてのどかな場所にあります。栄山寺の横にはアウトドア用品メーカーのモンベルのお店なんかもありのカヌーのメッカになっています。

↓栄山寺前の吉野川


駐車場は寺務所前と少し先に行った八角堂横のところに公園の駐車場があります。寺務所で拝観料を支払うと今日は全部開扉してあるので自由に見てくださいとのことでした。はじめて訪れた私にはラッキーなのかどうか解からないままでしたが、先に進みました。

まず目に付くのが梵鐘↓です。


この梵鐘も国宝です。国宝の梵鐘は十三個しかないのに、この日はその内の二個も見てしまいました!

この栄山寺は今はかなり寂れていますが、もとは藤原南家の菩提寺で、南北朝時代にも、観心寺と同じように行在所が置かれたこともあり、かなり由緒のある寺院だったみたいで、結構な文化財があります。まぁ、そんな所でないと、国宝なんてありませんよねぇ・・・

↓この石塔も重文です。



更に進むと本堂↓がありました。


本堂は室町時代の建築で重文指定です。また本堂前の石灯籠と本尊の薬師如来像も重文指定です。本堂の裏側には八角堂の写真パネルがあるので見忘れなく!

開けてあると言っていたのは本堂の厨子のことかと思いつつ先に・・・

↓鎮守社も立派なもんです。


鎮守社をすぎるといよいよ見えてきました!

↓国宝栄山寺八角堂です。


奈良時代に藤原仲麻呂の建立と伝えられています。

私が行った時、八角堂の表と裏が開いていて、裏に行くとスリッパが置いてありました。寺務所で言っていたのは、ここが開いていると言うことだったのですねぇ・・・柱画なんかだいぶ剥げているのですが目の前で見れてラッキーでした!
仏像も安置されているのですが、かなりすっきりしています。
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當麻寺

2007-05-01 20:02:31 | 国宝の建築
ゴールデンウィークの初日はまだ行ったことのなかった金峰山寺へ行くことにしました。地図で確認すると、當麻寺と栄山寺にも行けそうなので、いつもより早く、昼前に家を出ることにしました。
この前の観心寺に行った時に解かったのですが、この周辺は新しい道が多くて、私が車に載せている古~い地図ではあんまり役に立ちません!ナビでも買えば解決することなんですが、そんな余裕もないということで・・・地図のプリントアウトで済ませました・・・
地図を見ると、南阪奈道路なんてものが出来ているらしい・・・知らなかった・・・で、さっそく利用してみました。いざ行ってみると、プリントアウトした地図よりもさらに先まで出来ているみたい・・・気をつけていたので予定通りの所で降りられてよかったですが、ネットで調べたものでもだめだとは・・・無駄だ無駄だと言いつつも、道路はまだまだ出来るんですねぇ・・・

そうこうしながらも最初の目的地の當麻寺に着きました。駐車場(500円)は門前にありました。

↓仁王門、なかなかの楼門です。


當麻寺の国宝建築といえば東西にある二つの三重塔だと思っていたので、門をくぐったら左右に三重塔が見えるのかと思いきやありません!あれ?どこ?と見渡すと辛うじて左手の奥に三重塔が一つ見えました。もう一つは?と案内図を見るともっと奥にあるみたいです。案内図をよく見ると南向きと思い込んでいた仁王門が東大門と書いてあります。う~ん・・・不思議な伽藍です・・・古い寺院の伽藍は南向きなのが普通なのは確かなのですが、当麻寺の南は山なのです!そこまで南向きにこだわる必要があったのでしょうか?・・・

東大門をくぐると左右に塔頭があり、特に左側の中の坊には重文の茶室などがあって見逃せないのですが、この日の私は先に進んでしまいました・・・

先に進むと左右に金堂と講堂がありますが、当麻寺では本堂で拝観受付をしているので、今回の目的の一つである国宝の本堂に最初に行きます。

↓国宝當麻寺本堂


當麻寺の本堂は平安時代後期の建築で、當麻曼荼羅を本尊としていて曼荼羅堂と呼ばれています。當麻曼荼羅とは中将姫が織ったとされる曼荼羅ですが、現在、曼荼羅堂にあるのは室町時代に模写された文亀本といわれるもので、重文の指定です。このあたりの事についての説明は長~くなるのでやめときます。拝観して思うのは、国宝の須弥壇が触れるぐらい(触ろうと思えばいくらでも出来る・・・絶対だめです!)近くで見れることと、中将姫の像が怖い!ことでした。

本堂を出て、次は講堂へ参りました。

↓當麻寺講堂


講堂は鎌倉時代の重文指定の建造物ですが、中の仏像もほとんどが重文指定でしかも、鎌倉時代以前の古いものでした。講堂自体も鎌倉時代より古そうな造りなので、再建の時に当初の建築に似せて造ったのではないかと思います。

今度は金堂へ

↓當麻寺金堂、重文指定


う~ん!見事です!ここは建築より、中の仏像が見事です!国宝の弥勒佛をはじめ四天王もすばらしい!かなり補修されているらしく国宝にこそなっていませんが、一級品です!
金堂自体はちょっと不思議で、屋根だけ見ると鎌倉時代なんですが、内部というか下の方はかなり古い感じです・・・

写真は南から撮ったもので、この後ろに講堂があります。金堂横の小さな建物は鐘楼で中の梵鐘は日本最古のものとされていて国宝です。金堂前の小さな屋根の下には日本最古の石灯籠があり、金堂から見て左右に三重塔があることからも、この金堂が元の本堂であることが解かります。

金堂前からまっすぐ進むと左に入る道があり東塔に行くことが出来ます。

↓国宝當麻寺東塔


當麻寺で一番古い建造物で奈良時代の建築です。

西塔に行くには曼荼羅堂の横から行くことになります。

↓国宝當麻寺西塔


こちらの方は平安時代の建築になります。こう見ると同じ三重塔でもかなり造りが違うのが解かります。

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