ゆっくり一人歩き

いわゆる良い物ってどんなものだろう?考えるより、国宝を見るのが早いでしょう!国宝をゆっくり自分の目で見て廻ろう!

愛宕神社~月輪寺

2007-05-03 18:57:26 | 歴史
今年のGWにやると決めていたのが、愛宕山登山(ハイキング?)でした。

今まで醍醐寺や室生寺などの奥の院で嫌というほど痛い目にあってきたにもかかわらず、愛宕山に登って来ました。なぜか上醍醐に行って以来、ちょっとした山に登るのに快感を感じるようになってしまっているのです・・・で、愛宕神社と月輪寺という行きたかった所がある愛宕山に登ってみたくなったんです。

ネットで調べてみると登るのに二時間はかかるということなので、家を8時過ぎに出ると愛宕神社に昼頃について丁度良さそうです。

結局、予定より少し家を出るのが遅くなったものの、10時過ぎに清滝の駐車場に着きました。
何度も痛い目に逢ってきた私も今回は準備万端です!Dバッグにスポーツドリンク1ℓ、タオル、着替えTシャツ、弁当それに山歩き用のポールまで用意しました。一番重要なのは服装で、上は何でも良いのですが、下は半ズボン!!Gパンは足を上げにくいし、汗で重くなるので絶対ダメです!




駐車場から橋を渡るとすぐが清滝表参道登り口になります。昔は写真の石段を登るとケーブルカーがあったそうですが、今は自分の足で登るしかありません・・・


愛宕山には何本も登り道があるらしいのですが、初めての私は表登山道を選びました。

↓登りはじめてしばらくするともうお助け水がありました。


聞いたところではここから先に水飲み場が無いはずです!ちょっと先が長すぎるのではと思い、水をセーブしながら登ることにしました。

急な坂道が続くので、出来るだけペースを落として歩くことを心がけます。最初に飛ばしてしまうと後でひどい目に遭いますからねぇ・・・それでもヒーヒー、ハァーハァーとまるで妊婦さんのようになりました。途中の写真が無いのは撮ってる余裕が無かったからです!

頑張ること約一時間半で門が見えてきました。

↓黒門


この辺りの石段はちょっとキツイのですが、こういうものが見えると、もうちょっとガンバロウと思えるもんですねぇ・・・


黒門を過ぎてしばらくすると社務所などがあって着いたという気になるのですが、本殿に行くにはまだきつい石段がありました。

↓先が見えません!


↓やっと見えてきた鳥居


↓本殿はまだ上でした・・・


↓やっとのことで拝殿に着きました。


お子ちゃまはどこでも元気ですが、私は写真を撮るのが精一杯でした・・・


登りきった感想は、辛いものは辛い!でも、最初にペースを落としていたのは大正解!ポールは思っていたより役に立ちました。ポールが無かったら足が上がらなかったでしょう!準備が良かった!ただ、水が1ℓでは足らなかったです・・・


月輪寺編へ続く・・・
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金峯山寺

2007-05-03 09:06:23 | 国宝の建築
栄山寺から吉野川沿いを東にず~と進むと吉野山の入口に着きます。私にとって金峯山寺は、いつかは行こうと思いながらも行くのに時間がかかるので、どうしても行けなかったところです。この日も駐車場に着いたのは結局午後4時過ぎでした。すでに桜の時期が終わっていることもあり、この時間にいる観光客は数人で、参道脇の土産物屋さんの視線を一身に浴びて辛い状態でした・・・

観光駐車場から参道を登って行くとまだ桜もところどころに残っていました。ロープウェイの駅を過ぎると土産物屋さんが連なっており、最初に見えてくるのが黒門です。

↓黒門


お偉い人たちもこの黒門で馬を下りたらしいですが、今は車道が続いていて奥まで車で入れます・・・

↓黒門を過ぎると銅の鳥居です。


この鳥居は奈良の大仏を鋳造した残りの銅で造ったといわれていますが、現在のはどうやら再建したものらしいです。重文指定です。

鳥居から更に進むといよいよ金峯山寺です。

↓国宝金峯山寺仁王門


室町時代の建築で、大きな二重門です。前の階段が急なので、近寄るとより一層の迫力があります。
いろんなものが邪魔をして写真を撮りにくいのが残念です。ちょっと離れた所から仁王門と蔵王堂の屋根を一緒に撮ったものが一番良かったと思います。

仁王門より一段高くなったところに今回の奈良旅行で最後の国宝建築の蔵王堂があります。

↓国宝金峯山寺蔵王堂


桃山時代の建築ですが、印象はデカイ!太い!です!!柱は太いだけでなく、城のように曲がった自然木のままで使われています。本尊はこれまた大きな三体の金剛蔵王権現像です。秘仏でなかなか見れないのですが、一般の方は今年は秋に見れるそうです。外陣に置かれている安禅寺本尊の蔵王権現立像もすごい迫力のある像ですし、哺乳類の骨が練りこまれているという世尊寺本尊の釈迦如来尊像もあるので必見です。ちなみに安禅寺も世尊寺も廃仏毀釈の折に廃寺になっております・・・

↓葉桜になってしまっていますが、蔵王堂前の石柵で囲まれた中の四本の桜の所で護良親王が北条勢に攻められた時に最後を覚悟して酒宴をしたそうです。


↓後醍醐天皇を導いたといわれる稲荷さん


金峯山寺を拝観し終わって、午後5時を過ぎているので一度は帰ろうと思ったのですが、更に奥にある金峯神社に源義経の隠れ塔というものがあることを知り、車で行ってみることにしました。車で行くと道は吉野山を巡回するように昼間は一方通行になっていました。舗装はされているものの車一台がやっとの細い道をかなり(15分位?)進まないと金峯神社に着きませんでした。歩いて行っていたら真っ暗になっていたことでしょう・・・金峯神社の鳥居の前にはバス停がありバスがUターン出来るようになっています。この辺りに駐車場なんて無いのですが、もうバスも終わっているし、誰もいない時間なのでここに車を置いて見に行きました。

↓金峯神社拝殿


金峯神社は栄華物語で藤原道長が詣でたことが記されていて、実際に現在国宝になっている道長の経筒が出土したことでも有名です。


↓義経隠れ塔は拝殿から少し左に降りた所にありました。


かなり小さいです!しかも塔と言いながら平屋です・・・観心寺の塔は本当に造りかけだったのですが、ここのは金が無いので一層だけ塔っぽい建物を造ったという感じです。
本当にこんな所に隠れたんかいなぁ?・・・と思い、調べてみると、なかなかすごい場所でした。まず、役行者が大峯山を開く前に修行をしたのが、この場所だったそうで、そのことからここに塔が建てられ、今でも修験者の道場(大峯山に入る前の儀式の場?)になっているんだそうです。義経の時代には三重塔が建っていて、義経が逃げ出す時に屋根を蹴破って出たので、蹴抜けの塔とも呼ばれているそうです。で、明治時代に焼失するまで鎌倉時代に作られた旧国宝の塔(江戸時代の絵図では既に一層!)があったそうなんです!そこで思ったんですが、当初、三重塔だったのが、義経が蹴破って壊したので、上層部分がなくなった・・・それ以降、義経伝説を守るためにも、再建もしくは修理をしても一層の塔にしたんだ!と・・・どうでしょうか?この考え・・・

この塔はまだ女人結界の外なので、ここで義経が隠れていた時はまだ静御前も一緒だったと思うのですがどうなんでしょうか?・・・もしそうだったら、義経と静御前が最後に過ごしたのが、この塔ということになります・・・

金峯神社をでると周回道路の帰り道になります。来た道よりかなり急な坂が続くのですが、歩いてくる場合にはこの急坂を上ることになります・・・
途中、神社が多数あるのですが、私の行った時間には閉まっていて入れませんでした・・・

↓吉野水分神社


↓吉野神宮も閉まっています。


他にも色々見所があるみたいなので、やっぱり、ここは体力と丸一日は必要です・・・

国宝建築マップ


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