出雲大神宮は由緒が特異なだけに、また古事記だ!日本書紀だ!と悩んでしまいそうなので行くのをためらっていた神社なんです。まぁ、場所も国道沿いから少し離れているので行きにくかったという事もあるんですけどねぇ・・・
穴太寺のあと、次の札所に行く時間はないし、かといって、このまま帰るのは勿体ないので、この機会に参拝する事にしました。
私は西側にある鳥居の駐車場に車を停めてしまったので、改めて南向きの正面の鳥居から入りなおしました。
↑正面の石碑と鳥居
鳥居をくぐると左側に社務所、右側に手水鉢と真名井の水と呼ばれる御神水、正面には拝殿があります。
まずは手水鉢で身を清めてからお参りしましょう!
↑手水社
真名井の水というのは、御神体山から湧き出ている水のことで、美味しい?のか私が見ている間にも数組の人が水を汲みに来られていました。でも、ここの御神体山は本当に水が多いみたいで後でえらい目に逢いました・・・
↑真名井の水
それでは拝殿に進みましょう!
↑拝殿
拝殿は修理の途中みたいで木の香りが新しい・・・
↑狛犬、なかなか凛々しい顔
本殿は塀で囲まれているので拝所からは良く見えません!
なので横からパチリ!
↑本殿
出雲大神宮本殿は三間流造で重文に指定されています。同じ三間流造で足利尊氏の寄贈とされている新羅善神堂と比べると、こちらの方が造りが複雑で新しそうに見えます。
↑お土産にいかがですか?・・・・私は・・・・
出雲大神宮は江戸時代までは出雲神社と呼ばれていて、祭神は大国主命と三穂津姫命の二柱です。出雲大社(杵築大社)の大国主命は、ここからの遷座だとする説もあるそうです。また、出雲大社の縁結びの神としての信仰も二柱を奉るここから来ているとしています。元出雲と呼んでいるのも、このあたりの事から来ているそうです。
上記の事の真意がどうかは止めときましょう・・・^^;
それよりも、大国主命が祭られる前から、この地の山が信仰の対象になっていたらしいのです。
↑御神体山
それが拝殿の向こうの山です。この山が神体山にしては拝殿と本殿の配置がおかしいと思うのです・・・大国主命を奉るときに西向きで神体山を拝むようにあったのを南向きに変えたように思えます・・・大神神社なんか西向きのままですよねぇ・・・
とにかく山に上の社と磐座があるそうなので行ってみる事にしました。
↑春日社
まずあったのが上の春日社です。なぜか?この磐座だけ鳥居と囲いがありました。
↑磐座
次にあるのが上の写真の磐座で一つの大きな岩です。写真には写っていませんが、手前に幅30㎝位の小川が流れていて、なかなか雰囲気のある岩です。
↑古墳
まだ何か奉られているので行ってみると古墳でした。横穴式の石室が剥き出しになっていますが、注連縄がしてあるので入れないのが残念!!成務天皇時代のものとの謂れがあるそうですが、古墳時代中期から後期にかけての前方後円墳だそうです・・・場所からいって、この古墳の埋葬者が、この神社の創建に深く関わっているのは間違いないさそうなんですがねぇ・・・
↑稲荷社とみかげの滝
ちょっと場所が移ったところに上の社があります。
↑上の社、祭神はスサノオノミコト
上の社から更に進んだ場所に上の磐座があるということなので歩いていきます。途中の道は雪が解けたのか、グショグショで、革靴で来たことを思いっきり後悔しました・・・久しぶりの車での外出だったので、ちょっとおしゃれのつもりだったんです・・・まさかこんな道を歩く事になるとは・・・orz
靴を泥だらけにしながら進んでいくと灯篭がありました。木が生い茂っているし禁足地なので磐座は覗き込まないと見えません!
禁足地になって時が経つのか岩と木が一体になっているようです・・・
やっぱり、こういった自然崇拝的な場所というのは雰囲気があっていいですねぇ~!
出雲大神宮は穴太寺よりも参拝客が多かったのに驚きました。不便な場所にあるにもかかわらず参拝客が常に来られています・・・不思議に思い、家に帰ってから調べてみると、どうやら流行のスピリチュアル本なんかで紹介されいるらしいです。
出雲大神宮散策グーグルマップ