今日のpeko地方、晴れ間はホンの少し、梅雨空の蒸し暑い一日でした。明日はの予報、そしてしばらくは曇り空が続きそうです。
さて今回は先日観てきた「演劇鑑賞会6月例会」「劇団文化座」の「てけれっつのぱ」という激動の明治を背景に描かれた時代絵巻を少しご紹介します。
「テケレッツノパ」というのは落語の「死神」に出てくる死神退治の呪文 で「ちちんぷいぷい」と同じようなもので、唱えて大変な状況も乗り切りましょう!という感じですね。
今回は、席が前から4列目で舞台が目の前、通路際の席だったのでお芝居始めってすぐ、一瞬でしたがその通路から一人舞台に上がられたので驚きました~~
維新から文明開化で価値観が大きく変動する時代、明治14年の北海道「小樽」で、曰くありげな三人の女と、その仲間たちが肩寄せ合って「煮売り、代書、髪結、俥」等を商う小さな店「きし屋」を舞台に、様々な独特のキャラを生かした登場人物の人生が激動の時代の中で流転していく様子が描かれていて、開演から終演までのほぼ3時間を、あっという間と感じるほど舞台に惹きつけられたまま観てきました。
江戸の名残をとどめる文明開化の「東京」と開拓間もない「北海道」とで愛憎と人情に満ちた悲喜劇が繰り広げられるのですが、丁度大河でお馴染みの「旗本の没落や、西郷どん、新政府軍」等の話も盛り込まれていて入り込みやすかったですね。
平成20年度の芸術祭大賞を受賞されたというだけあって、みなさんの芸達者さ、物語のわかりやすさや、おもしろさ、親子愛や人情味溢れるシーンの数々、ラストシーンは「風と共に去りぬ」の日本版と書かれてた通りの「何事にも負けない
へこたれない
不屈の精神で前に向かって進んで行く」「明日に向かって、てけれっつのぱ
」とみなさんが言って、明日に向かうスローモーションで幕降りるんですが、観ている私達も前に進む勇気をいただけたような最高のエンターティメントでした
。
今回原作者の「蜂谷涼さん」がお見えになっていて、最後に「この「てけれっつのぱ」をトルコとの友好120周年に3都市で上演することができたのも、元はといえば、エルツールル号事件での和歌山の方のおかげです」と逆にお礼を言っていただきました。
友人とも「佐々木愛さん」のことや、同じ文化座の方で、昔TVでよく見た「愛さんのお母さん(鈴木光枝さん)、山村聡さん、山形勲さん」達の話をしたり「面白かったね~~今回良かったね~」と言いながら会館を後にしました。