「よお見たってや。 いつもはシワみたい出てやしまへんねんで。」
全く同じポーズはムリですが、前回と近い感じで首を引っ込めてクチバシを上げているキュウ君。ちゃんと反対側も鏡で見せてくれてます。
これは換羽2ヶ月ほど前の、2月の写真です。
ところで、越前松島ではキングのお気に入り場所はこの鏡前。自分の姿を鏡に映して悦に入っている・・・ように見えます。
鏡で群れの個体数が多く見える効果があるらしいのですが、彼らは鏡に映ったのは「他人」だと思っているのでしょうか?
というのは、鏡相手に自己主張したり喧嘩売ったり口説いたりする姿を見たことがないからです。
ロク君争奪戦も鏡の前で繰り広げられます。ライバルが首を伸ばして「歌う」と、すかさずツツキ攻撃を浴びせます。でも、鏡に映ったライバルまたは自分が歌っている姿には全く無関心です。
「映っている」と認識しているわけじゃないとは思いますが、少なくとも、「あれはカンケーない」とわかっているのではないでしょうか。
「うふふ、私が一番きれいでしょ?」 「私が一番かわいいんですの。」 「わたくし、一番スタイルがようございましてよ。」
越前松島のジェンツーガールズは、このガラス際を行ったり来たりするのがお好き。それが、自分たちをよく見てもらおうとしているように見えます。
ですから、見物の皆さんにも好評です。「へ~、いちおうアイサツに来るねんな~。」
展示動物に近寄られると、たいていは嬉しいものだと思います。ですが、例外も。
「こわい~~!」と泣いちゃう子供を見かけます。確かに、黒顔はコワイかも。クチバシ尖ってるし。ペンギンの方が高いところにいるので、めちゃ大きく見えるし。
それに何より。ペンギンの目つきがモンダイですな。