海遊館のキングたち、真新しい羽毛に身を包み、そろって体をうにょーんと伸ばしています。何をしているのでしょう？ おや、換羽中の１羽（左隅）も参加しようとしているようです。
換羽中のモサ個体も加えて、今度はそろってじみーっと首を元に戻していきます。彼らは婚活中。それぞれ『イケてる自分』をアピールしているのです。ただし、４羽の換羽終了個体のうちメスは１羽です。
換羽中の目印につけたネイルカラーは、換羽が終わってもしばらくは残ります。なので、こんなふうにピカピカの羽毛にお洒落な片足ペディキュアを見せてくれるキングもいます。
拡大すると、右足の爪に黄色のネイルカラーが塗ってあるのがわかります。接地する足指は３本。もう１本、地面にはつかないちっちゃな指があるのですが、さすがにそこまではネイル塗ってないと思います。
海遊館のキング、もこもこです。換羽が始まって、古い羽が新しい羽に押し出されるようにして浮いてきました。ちょうど柴ワンコの換毛みたいです。こうなると名札としてつけているフリッパーバンドが窮屈になるため、海遊館では取り外しています。その代わり、
誰だかわかるように、足の爪にネイルカラーを塗っています。鋭い爪にカラフルなネイルカラーが、お洒落。
海遊館のキングヒナちゃん、フリッパーだけ先にオトナと同じになっています。というより、首が見えないことのほうが目立ちます。
反対側から見ると、こんな感じのはず。首を後ろに回して、体のちょっと後ろ側をクチバシでちゅくちゅくしているのでした。オトナだと曲げた首と背中の間にスキマができますね。
海遊館のキングヒナちゃん、５月下旬の様子です。鋭い目つきでポーズを決めていますが、お口にヒゲ？
ヒゲじゃなくて、自分の幼綿羽です。だんだんとフワフワの羽が抜けてくるので、かゆいのでしょうか？ こんなふうにクチバシでちゅくちゅくすると、抜けた羽がクチバシにくっつくのでした。ヒナの羽は、いわばダウン100パーセントです。
海遊館のキング、首をからめているのはいちゃつき行為。相手もその気なら同じように首をからめてくるでしょう。
水中でもやってます。水中で押さえられたら息が続くのか心配になりますが、イヤならちゃんと逃げられるので大丈夫。
ただし、どちらのシーンも本気とは限りません。どちらの写真もオスどうしですし（本気のオスどうしもありますが）、ヒマつぶしにやっていると見る説もあるようです。
なんだか眉があるんじゃ？ と思ったけど、よく見たら目の上にホンソメワケベラがいるのでした。大きなサカナを掃除してくれるちっちゃなサカナです。
この大きなサカナはメガネモチノウオすなわちナポレオンフィッシュで、これからだんだんと『ひたい』が盛り上がって目立つようになるそうです。
目の後ろにメガネのつるみたいな模様があるので、「メガネ」のついた「モチノウオ」という名前なんですって。おたる水族館にて。
旭山動物園ペンギンの散歩で絶好調のキング亜成鳥です。下クチバシの色が黒っぽくくすんでいますし、首元のオレンジ色が目立ちません。前の冬にはもふもふのヒナだったのですね。
オトナの皆さんは、下クチバシのプレートがくっきりオレンジやピンク色ですし、首元のオレンジ色が目立ちます。
１羽、上半身もふもふのキングがいます。こちらはヒナではなく、早めの換羽が始まったオトナです。ヒナなら、抜けていく旧羽は全身茶色。
越前松島水族館のお散歩に出てきたこのペンギンさんは、誰でしょう？
そうです。フンボルトの亜成鳥です。出来たて亜成鳥ではないので、お顔はややオトナと似てきました。次の換羽期には、オトナの装いになります。
こちらが出来上がり予想図。同じく越前の先輩たちです。
「さて私はだれでしょう？」 アドベンチャーワールドのキタイワトビ亜成鳥です。トレードマークの黄色い冠羽はまだありません。
こちらは旭山動物園のミナミイワトビ、黄色い眉が出ましたが、かんざし状の冠羽はまだです。これからだんだんと伸びてきます。
越前松島水族館のキング、お散歩帰りもキッチリと列になっています。広げたフリッパーは、内側が前に向きます。その『手のひら』には、それぞれ異なる黒い模様があります。先頭の女王様は黒い部分がかなり大きいので、見分けがつきやすいです。
こちらは旭山のお散歩キング。先頭は亜成鳥ですね。見えている範囲では、『手のひら』の黒い部分はどの個体でも小さいですが、形が異なります。換羽で少し変化するので、同じ個体でも年によって模様が微妙に違います。
海遊館のキング、なにか寝ころんだままじたばたしています。
「ぬおおぉ～！」と力を入れているようです。どうやら、寝ころんでいたのが岩のすぐ横だったので、立ち上がろうとしてもフリッパーで支えることができず、なんとかしようと頑張っているみたいです。
やっと立ち上がりました。さっきから見守っていた仲間（ハラが写ってた）も、ホッとしたのでは？
鳥羽水族館のフンボルト、プール底の光キラキラに夢中。よく見ると、背中全体から細かい泡が出ています。羽毛層の内側にたまっていた空気が出てくるのです。たまに一箇所だけから出てくることもあって、それが頭の近くだったりすると、「イルカと同じなの？」と勘違いされそうです。