鮭の寿司は欧州のもので、どうも日本人の口に合わないのだろうか?それを最初に食したのは、フランクフルトかどこかのすし屋さんだと思うが、少なくとも欧州で食せる寿司ネタの中では抜群に美味くて、なによりも安心して食べれるものだと思っている。
生ものは危険であるのには間違いないが、鮭の流通は燻製ものを中心に日本などよりは遥かに多く、フィヨルドのそれなどで有名な大変珍味なものが少なくない。
元々鯛の刺身には御湯や御茶を掛けてしか食べない、ああしたゴム状の淡白な河豚刺しなどもあまり有り難く思わない性分であり、どちらかといえばハマチなどの方が好きなのである。その昔は鮪なども喜んだ時期があったが、冷凍解凍の実態や重金属の含有量を考えると食指が失せた。
マンハイムの寿司屋の御囲地町で修行したと言う韓国人が、「冷凍じゃないよ」などというのを聞くと、「寿司職人など二年もあれば」と板前の世界では低く見られている意味が納得出来るのである。
先日の英国庭園での試飲会にチロルの名門マニンコール醸造所の伯爵夫妻がゲストで自らのワインを紹介していた。シャドネーやロゼを含む大変力のある赤ワインなどを試飲したのだが、私にはスキー休暇で御馴染みのカルタラゼーワインが興味を引いた。
奥さんに、「いつも友人とこれを飲んで馴染みがあるんですよ。もちろんこんな良いものではないですけどね」と、その充実した味に吃驚していると、
「私ね、チューリッヒで山葵で鮭にこれを試したことがあって、山葵との相性が素晴らしかったわよ」と奥様が仰るのだ。
「そうですか、それでも山葵となると醤油を付けるから、台無しでしょう」と切り替えす。
「違うのよ。鮭はね醤油だけど、マリネーにしてあったのよ」
「ああ、そうか、それは考えたことがなかった。恐らくそれは粉山葵だけど本当の山葵ならもっと凄く合うと思いますよ」と、一寸認識を改めた。
「なかなか、勧め方が御上手ですね」と、またご主人には、高度差三百メートルもある大きな山肌の谷間での栽培状況などを伺った。
シャドネーなどは四百メートルほどの場所に植わっていて、酸も備わる仕組みになっている。また摘み取り時期が異なったり、様々な気候が同じ斜面にあるのはとても面白そうである。そして過熟成を避けたビオデュナミで品質を目指しているのは、どのワインも高品質であった事で示されていた。
此方としては、あの谷の光や香りを感じることが出来て、旅の思い出に浸るような感じで即それを持ち帰った。その軽い赤ワインにヴォルムスのグラスキャップを使っていたのもまた話題である。
「今度旅行でそちらに向う節は、きっと立ち寄りますよ」と握手して別れた。
参照:
初めて、贅沢独り外食 (うさたろうのフランス生活)
お好み詰め合わせのGC 2009-05-21 | ワイン
生ものは危険であるのには間違いないが、鮭の流通は燻製ものを中心に日本などよりは遥かに多く、フィヨルドのそれなどで有名な大変珍味なものが少なくない。
元々鯛の刺身には御湯や御茶を掛けてしか食べない、ああしたゴム状の淡白な河豚刺しなどもあまり有り難く思わない性分であり、どちらかといえばハマチなどの方が好きなのである。その昔は鮪なども喜んだ時期があったが、冷凍解凍の実態や重金属の含有量を考えると食指が失せた。
マンハイムの寿司屋の御囲地町で修行したと言う韓国人が、「冷凍じゃないよ」などというのを聞くと、「寿司職人など二年もあれば」と板前の世界では低く見られている意味が納得出来るのである。
先日の英国庭園での試飲会にチロルの名門マニンコール醸造所の伯爵夫妻がゲストで自らのワインを紹介していた。シャドネーやロゼを含む大変力のある赤ワインなどを試飲したのだが、私にはスキー休暇で御馴染みのカルタラゼーワインが興味を引いた。
奥さんに、「いつも友人とこれを飲んで馴染みがあるんですよ。もちろんこんな良いものではないですけどね」と、その充実した味に吃驚していると、
「私ね、チューリッヒで山葵で鮭にこれを試したことがあって、山葵との相性が素晴らしかったわよ」と奥様が仰るのだ。
「そうですか、それでも山葵となると醤油を付けるから、台無しでしょう」と切り替えす。
「違うのよ。鮭はね醤油だけど、マリネーにしてあったのよ」
「ああ、そうか、それは考えたことがなかった。恐らくそれは粉山葵だけど本当の山葵ならもっと凄く合うと思いますよ」と、一寸認識を改めた。
「なかなか、勧め方が御上手ですね」と、またご主人には、高度差三百メートルもある大きな山肌の谷間での栽培状況などを伺った。
シャドネーなどは四百メートルほどの場所に植わっていて、酸も備わる仕組みになっている。また摘み取り時期が異なったり、様々な気候が同じ斜面にあるのはとても面白そうである。そして過熟成を避けたビオデュナミで品質を目指しているのは、どのワインも高品質であった事で示されていた。
此方としては、あの谷の光や香りを感じることが出来て、旅の思い出に浸るような感じで即それを持ち帰った。その軽い赤ワインにヴォルムスのグラスキャップを使っていたのもまた話題である。
「今度旅行でそちらに向う節は、きっと立ち寄りますよ」と握手して別れた。
参照:
初めて、贅沢独り外食 (うさたろうのフランス生活)
お好み詰め合わせのGC 2009-05-21 | ワイン