Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

お好み詰め合わせのGC

2009-05-21 | ワイン
日曜日の試飲に纏わるワインを回収した。その時の試飲の風景はあまりに多種多様すぎてなかなか容易に纏められない。結局予約させて置いたもの六本と新たに御好み詰め合わせで六本購入した。一本平均の価格は高いと言えば高いが、まあそんなものだろう。

2008年度産の特徴は特別なスパイシーさと酸にあるのは間違いないが、傾向としては高級グランクリュなどに特に素晴らしいものが集中しそうである。予約していたランゲンモルゲンは、昨年の美味さは現時点では出ていないが、酸が強い分一年ほど経つととても期待が出来る。兎に角こうしたものは毎年纏めて買って、試金石にしなければ意味がない。もともとは細身のゲリュンペルが好みなのだが、やはりダイデスハイムのその土壌は味の深みが違うのでヴィンテージ毎の特徴の出方と熟成の巾が異なる。一寸大人のワインなのである。先日飲んだ1999年産も良かったので、十年ぐらいはびくともしない辛口であり、素晴らしいフルーツの楽園が森の中の静かな湖に広がってくるのだ。

今回は今まで購入した最も高価なリースリングが含まれる。遂に2001年産ホーヘンモルゲンを購入してしまった。日曜日のビュルクリン・ヴォルフのオペラ劇場横に広がる英国庭園での試飲会でも酔って目が蕩けた奥さんに迫られてしまったのだ。「高いけどどうよ?」と聞かれれば、「本当に高いけど、価値は高いですよ、しかし、なにか食事でも合わせようと思うと難しいよね」と答えた。なにも単体だけで十分に楽しめるのだが、どうしても食事に合わせたくなるのは私の性分である。とは言っても、纏めて箱買いした訳でなく、一本を大事に開けると言った按配で、昨年からホーヘンモルゲンを押してきた者としては少なくとも自分の金で飲まないといけないと思った。

2007年産の健康な葡萄のそれも先ずは一本確保して、更にペッヒシュタインを数年後のために先行投資した。そして、今飲んでも良し、十年先でも良しのガイスビュールも買い付けた。

ホーヘンモルゲンは、バッサーマン・ヨルダン醸造所のものを毎年購入しており、今年のクリスマスぐらいに早熟の2006年産を開けてやろうかとも考えている。そこのワインを、ここのワインよりも割高と考える人も居て、なるほどそのカテゴリーによっては、その根拠も分からないことはない。

グランクリュリースリングは、優に二桁の瓶が地下で眠っているので、これだけあれば今後毎年のクリスマスや正月に特別に開けるものが徐々にそろってくる事になる。こうなればなにもつまらないシャンペンや高級シャンパーニュを購入する必要もなかろう。
コメント (2)
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