Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

脚絆を巻いての午前中の旅

2010-12-19 | アウトドーア・環境
この全身疲労はなんだ。朝から、就寝前に考えていたことを実行した。先ずは、近所の谷から入って、ジョギングしながら谷奥へと上がって、廻って降りてくる計画である。朝食後に九時過ぎに出かけたが、道路は凍りついていて、日曜日であるから十分には開いていない。

同じ町の中であるからそれほど距離があるわけではないが歩いてきて居れば結構足元がおぼつかなかったであろう。車を停めて脚絆を巻いていると、谷奥からジョギングしてくる者が通り過ぎる。ここはいつものコースとは違って地元のジョギングのメッカとなっている。いよいよそこでのデビューである。雪が大分乗っているので通常とは違って面白い。

走り慣れていないのでなかなか距離感がつかめず、マウンテンバイクに抜かされて、さらに軽快な足取りの男たちに抜かされた。更にどこかの飼い犬に抜かされて、抜きつ抜かれずしていたが、なかなかこちらを待てずにいらいらしていたようだ。飼い主は一向に見えない。殆どなにも入っていないとはいえリュックサックを担いで、重い靴を履いていれば仕方ないが、あの連中の軽快な足取りが結構気になった。どうも何時もの駐車場に上がる道を彼らは上がっていったようで、谷を最後まで詰めたようではなかった。そこに来て急にシュプールが消えていた。思わずそこで足が止まってしまった。ここまでで二十分経過していた。谷を最後まで詰めればいつもの走る川沿いの道の最終点と合流する。

左岸に上がり、そしていつもの最も標高の高い所まで登りあがるか考えたが、その距離よりも降りて戻ってきてこの谷筋を下るのを億劫に思い、右岸へと足を進めた。この斜面も何時もの駐車場から谷へ降りて更に登る同じ斜面である。今日は一人先行者が居たようで、その足取りを辿る。ヴィブラムのソールだったからハイキングシューズの踵があるようで、到底その歩幅には追いつかない。ストックも持っていない比較的大柄の男のもののようである。

結局峠の「ヴァイスシュタイン」の所まで出てくると、先を進むストックを付いた親仁が前方に見えた。本日三人目の通行人となった。ここまで更に四十分経過していた。予てから気になっていた近くの小屋を見に谷を反対の方へ降りて見て戻ってくる。流石に人跡未踏の場所はとても雪が深く、山スキーが欲しくなる。三十センチほど雪が乗っていた。

再び、「白い石」の場所に戻り、予てから狙っていた斜面を見ると、その間に誰かがスキーで直滑降を試みていた。しかし、どうも距離感からしてももう一つ冴えない。こうしてそこまで上がってきた所期の目的を果たし、今度は出来るだけ谷の下に降りる道として、小さな巨岩のある場所を目指す。何時だったか最初に下から上がってきたときもいやと言うほど夕方の日差しを受けながら林道を歩かされたのだが、これがまた長かった。何日か前の踏み跡がなければ行かなかったであろう。最上段にある林道から適当な尾根筋を見つけて、下の林道に降りると、下草が多く、轍の深い、いつか歩いたその道であることが分かった。更に一曲がりも行くと、ハイキング道第二番の目印が現れて、永遠に続くかと思わせた雪中行軍にも見通しが付いてきた。お目当ての巨岩の上にやってくると、また更に一時間経過していた。そこで写真を撮り、九月のスイスでの残りのマショマロを口に入れて、疲れを癒した。

巨岩の下は道も細く、傾斜もあるのでバンビの足跡ですら立ち止まって、降りる場所を躊躇したような箇所もあった。こちらもストックを持っていないので慎重である。しかしそれも長く続かず、丁度最初から二時間十分を経過したごろから、谷の出口の停めた車に向って一気に走り出した。走るといっても殆どかけっこで十五分、Tシャツだけでなくセーターまで汗で濡らしながら、帰宅した。

今日は降り掛けていた雪が本格的となったが、気温も上昇してきたようである。クリスマス前にまだ雪も降るようだが、気温も上がる。場所によっては根雪が確り残るので、次の機会は標高五百メートルの山の周りのスキーに良い斜面を探すことになるだろう。これから夕飯前にゆっくりと風呂に浸かりたい。一万五千歩、二時間三十分、内三十五分のジョギングの雪中行に精魂尽きた。



参照:
植生のみならない生態系 2009-04-29 | アウトドーア・環境
秋を偲ぶテッシンの栗 2010-09-27 | 暦
コメント
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