おお、素晴らしかった。バッサーマン・ヨルダン醸造所の2007年産イエズイーテンガルテンが夏ごろに出来上がっていたというので、これを栗入りのザウマーゲンに合わせようと計画していて、安全パイとしてブュルクリン・ヴォルフ醸造所の2007年産ガイスボェールを用意していた。
オードブルの鴨レヴァーパイに前者を合わせると見事で、店先で聞いたように、開ききっていない繊細さの美しさと共に、その酸の灰汁もあったが、太陽の恵みを受けた充実感と土壌の素質はとても開き切らない新鮮さと格の大きさの両面を示していた。これだけ13%のアルコールを誇る充溢したワインでありながら一人で半分以上を一挙に飲ませるその飲み心地は途轍もない。
それでも、オードブルに続くメインに行く前に、とてもデリカテッセンであるそのパイに併せて後者の12.5%のシルエットのはっきりした、より繊細なそれを試したくなった。
さて、メインディッシュにも両方を試してみたが、飲み疲れると後者の軽やかな方に軍配が上がる。それでも前者のミント風味やその骨格の堂々とした鋭さの後では、後者のは弱弱しく感じる。流石にテロワールとしては秀逸な前者だが、後者のワインの方が、前者のややもすれば鈍いテロワール表現に対して、研ぎ澄まされたテロワールの表現として勝る。
参照:
シラー作詞、ベートーヴェン作曲「歓喜の歌」
オードブルの鴨レヴァーパイに前者を合わせると見事で、店先で聞いたように、開ききっていない繊細さの美しさと共に、その酸の灰汁もあったが、太陽の恵みを受けた充実感と土壌の素質はとても開き切らない新鮮さと格の大きさの両面を示していた。これだけ13%のアルコールを誇る充溢したワインでありながら一人で半分以上を一挙に飲ませるその飲み心地は途轍もない。
それでも、オードブルに続くメインに行く前に、とてもデリカテッセンであるそのパイに併せて後者の12.5%のシルエットのはっきりした、より繊細なそれを試したくなった。
さて、メインディッシュにも両方を試してみたが、飲み疲れると後者の軽やかな方に軍配が上がる。それでも前者のミント風味やその骨格の堂々とした鋭さの後では、後者のは弱弱しく感じる。流石にテロワールとしては秀逸な前者だが、後者のワインの方が、前者のややもすれば鈍いテロワール表現に対して、研ぎ澄まされたテロワールの表現として勝る。
参照:
シラー作詞、ベートーヴェン作曲「歓喜の歌」