Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

何が必要かが問われる

2011-09-19 | アウトドーア・環境
日曜日に朝から車を動かした。ジーメンス社が原発業務から降りることがラジオで伝えられた。自国市場だけでなく将来性の無い原子力発電施設から手を引くのは当然であるが、その背後には高度な技術を駆使してそして自国市場があるフランスの企業体と対抗する価値がないということらしい。なるほど今後もアジアやアフリカでは原発を建設したい発展途上国はあるだろうが、必ずしもそれが必要かどうかが問われるだろう。

シャンペンを間違えて渡されたので、パン屋の帰りに、取替えに行ったのである。フォン・ブールでは外回りの責任者セバスチァン氏がなにかを話していた。シャンペンの方は、購入した筈の2007年産ペッヒシュタインの最後の八本の中の三本を購入したつもりが、2008年産を掴まされて交換に行ったのだが、最後の二本しか手に入らなかった。今年になって初めてデゴルジュマンされたブリュットである。

2007年産のペッヒシュタインは繊細を極めて、今後とも期待の出来るグランクリュワインであるが、その先落としだろうワインを使ったシャンパンを試飲して、どうしてでも確保しておきたかったのである。もちろん2008年産も悪くは無いだろうが、比較にはならないことは分っている。

特に甲殻類のオードブルに相伴させれば、これ以上のシャンパーニュがどれぐらいあるかと思われる。そもそもそのワインの質で、これほどのミネラルを兼ね備えたフランスの白ワインなどは存在しないだろう。

さて、そのペッヒシュタインの地所や、イエズイーテンガルテンやキルヘンシュトック、ウンゲホイヤーの名うての地所を見て回った。葡萄が山なりにぶら下げられているのはいつもの如くフォン・ブール醸造所である。そして今年は秋雨に痛みかけているのである。

当然のことながら十分な分量があるので、そこから選別していくことでまだまだ素晴らしい2011年産のグランクリュが出来上がることは分っているが、葡萄を先んじて落として折らず、葉っぱ類も落としていないことから、選別作業の出来が重要な品質となる。

どの時点で労働力を集中させるかで、その手間と効果の兼ね合いが変わってくると思われるが、少なくとも無駄に腐らして垂れ下げておくのは、労働力を倹約して質を下げることでしかないのである。

他の並び醸造所の地所の葡萄を見ればその差異は明らかで、ビュルクリン・ヴォルフ醸造所やバッサーマン・ヨルダン醸造所との葡萄の品質の差異は一目瞭然である。もちろん農協やその他の醸造所と比較すればその実りの豊かさは立派なものであるが、2011年の出来上がりの差はそうしたところにあり、既に一年後の出来の差がかなり予想できるのである。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする