二週間続いた寒気であった。まだ抜けない。それでも零度を窺う日も間に挟まれていた。氷柱が発達している予想で滝場に出かけた。残念ながら今シーズンは大氷柱を登るには至らなかったが、三回の中で最も良い条件には恵まれた。
積雪のためか水量は多いが、気温は最も低く、なによりも氷の量も最も多かった。氷の発達状況で毎回同じ場所を登っても全く異なるのが、アイスクライミングの醍醐味である。
最もよかったのは真ん中の柱で質量ともに文句はなかった。向かって最も左側の滝壺の上あたりからも試してみたが、一部は雪で、結局ドライツーリングになってしまう。約二十五メートルを一気に登るだけが良さか。真ん中の小さな滝筋は、ソルベ状の氷で水が流れているので、かき氷のピックでかき回すような状況であった。一度は岩を叩いて火花を散らした。
向かって左端も雪が載っていて、そこに如何にアイスバイルでグリップを効かせるかが勝負であった。右端は最後の薄氷は毎回のように楽しめて、ミックスクライミングの練習は十分にできた。
大分、身体のブロックが身についてきたので、アイスクライミングで次の手掛かりを求めて落ち着いてアックスを古い氷を落とすように、フリークライミングでも綺麗にクリップしたり手掛かりを試す練習にもなった。
好き嫌いでアイスクライミングを避ける中途半端な者も多いが、スポーツクライミング志向の者にもとても良い練習になることは明らかで、また反対にまともにスポーツクライミングの出来ない者がアイス云々を論じるのも腹可笑しい。まさしくA姿勢の三点支持は、アイスクライミングやシュタイクアイゼンで登ってこそ実感できるのである。
パートナーの若い指導者は、今回は立て爪のシュタイクアイゼンを使っていたので、大分足元が安定していた。それでも次の動作に行くときにその上側の足掛かりが高すぎるのか、捏ねてしまう傾向があって、何度か外した。基本の立ち姿勢が甘いと今度はアイスバイルを的確に打ち込むこともできなくなる。逆に良い立ち姿勢だと、最も都合のよい角度で手掛かりを求められるので、今度は足の荷重方向を出来る限り内側へと持ってこれて、絶対踏み外すことが無い。
参照:
想定以上のアイスに遊ぶ 2013-01-27 | アウトドーア・環境
なにはともあれ氷柱を登る 2013-01-20 | アウトドーア・環境
予想していたよりも、寒気の流入・方向が悪くても最終チャンスを生かしました。 (NEXT DREAM 記憶と記録)
積雪のためか水量は多いが、気温は最も低く、なによりも氷の量も最も多かった。氷の発達状況で毎回同じ場所を登っても全く異なるのが、アイスクライミングの醍醐味である。
最もよかったのは真ん中の柱で質量ともに文句はなかった。向かって最も左側の滝壺の上あたりからも試してみたが、一部は雪で、結局ドライツーリングになってしまう。約二十五メートルを一気に登るだけが良さか。真ん中の小さな滝筋は、ソルベ状の氷で水が流れているので、かき氷のピックでかき回すような状況であった。一度は岩を叩いて火花を散らした。
向かって左端も雪が載っていて、そこに如何にアイスバイルでグリップを効かせるかが勝負であった。右端は最後の薄氷は毎回のように楽しめて、ミックスクライミングの練習は十分にできた。
大分、身体のブロックが身についてきたので、アイスクライミングで次の手掛かりを求めて落ち着いてアックスを古い氷を落とすように、フリークライミングでも綺麗にクリップしたり手掛かりを試す練習にもなった。
好き嫌いでアイスクライミングを避ける中途半端な者も多いが、スポーツクライミング志向の者にもとても良い練習になることは明らかで、また反対にまともにスポーツクライミングの出来ない者がアイス云々を論じるのも腹可笑しい。まさしくA姿勢の三点支持は、アイスクライミングやシュタイクアイゼンで登ってこそ実感できるのである。
パートナーの若い指導者は、今回は立て爪のシュタイクアイゼンを使っていたので、大分足元が安定していた。それでも次の動作に行くときにその上側の足掛かりが高すぎるのか、捏ねてしまう傾向があって、何度か外した。基本の立ち姿勢が甘いと今度はアイスバイルを的確に打ち込むこともできなくなる。逆に良い立ち姿勢だと、最も都合のよい角度で手掛かりを求められるので、今度は足の荷重方向を出来る限り内側へと持ってこれて、絶対踏み外すことが無い。
参照:
想定以上のアイスに遊ぶ 2013-01-27 | アウトドーア・環境
なにはともあれ氷柱を登る 2013-01-20 | アウトドーア・環境
予想していたよりも、寒気の流入・方向が悪くても最終チャンスを生かしました。 (NEXT DREAM 記憶と記録)