Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

第三波の寒気団に寄せて

2013-02-12 | アウトドーア・環境
陽が輝いているが、とても寒く感じる。この冬第三波の寒気である。先週の木曜日あたりから零下が続いているところも少なくない。雪は一ついてくるだろうが、週末にかけてはどのようになるかわからない。そこでスキーを担いでクロワールを登る予定を先送りにして、もう一度氷を登りに行く予定にした。週末にかけて冷えがさらに厳しくなれば、もしかすると前回よりも氷の状況はよくなるかもしれない。

昨年十二月の寒さと異なるのは日差しだけでなく、乾燥しているからだろうか?なぜか寒いのは個人的な体感温度だろうか?昨日、クライミングから帰ってきて十分に食事をしていないからだろうか?兎に角、寒いから今晩は鳥の胸肉をカレー風味にするか、ワイン煮にするか考えてみよう。どちらにしても赤ワインで体を温めたい。

シーズン38日目と39日目は、新しい場所を登ることなく、40日目に備えた。金曜日には完璧に登れなかった課題のある場所を銘々に登った。私は特に垂壁の六級上の核心部でザイルを先にかけていた場所を登ってから掛けた。何よりも左のカンテラインに手掛かりを求めてもカラビナが右手側にあって、登ってしまってからでないと手が届かないのだ。初めての時は怖くて試してみる気持ちにはならなかった。そもそもそこに登るのが難しい。なんとかザイルを掛けて、ぶら下がるが、レッドポイントで登るには七級の実力が必要そうだ。そして、手掛かりに戻ってからも、上の手掛かりまでは下からザイルで張力を当ててもらった。そうしないととっても立ち上がれなかった。そして次の右のカラビナに再びぶら下がり、また戻って最後まで登り抜く。あまり登っているのを見たことが無いのは分かるような気がする。それでも最後まで落ちることなく登り切れて自信になった。

相棒には、オヴァーハング越の面倒な二か所三か所を試して貰った。どれも五級上までの課題であったが、完璧に処理したのには感心した。しっかりと課題と問題点を把握すれば直す努力も解決法も見つかるという好例で、これで相棒も際物のクライマーではなく普通のスポーツクライマーの仲間入りを果たしたと見做せる。特にハングの乗り越しで右へと体重を移して、クラウチングしながら左足を浮かして、上の足掛かりにかける動作はもはや技巧であろう。

私自身がもう一つ繰り替えした六級下のハング帯越えは矢張り汗を掻いてしまって満足とまではいかなかった。その理由はザイルを左に掛ける煩わしさと、足場がうまく使いこなせない不住にあるようだが、実際はよくわからない。またいつか試してみるだけである。

日曜日のハイライトは、普段はトップロープで登っている比較的新しい三ルートをリードで登らされてことだろうか。流石に六級の下でも景色が変わるので、最も容易な登り方をとれないということがあり、実際はその難易度よりも難しい登りをすることになった。もう一つは初心者のためのリードの練習方法で、フィクションの短い尻尾をつけさせて、それをトップロープながらカラビナに掛けさせていく方法である。



参照:
2012年の特徴と成果 2012-11-04 | 試飲百景
ハイエンドザイルの威力 2012-12-13 | 雑感
新春の日常をじっくり味わう 2013-01-08 | マスメディア批評
寒気の中で興奮状態の熱気 2013-01-16 | 暦
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