フォルストのキルヘンシュテュックのリースリングを開けた。自宅で開けるのは初めてだ。なんと言ってもドイツのリースリングで最高価格をはじき出しているグローセスゲヴェックスを生み出している地所のリースリングである。その地所を所持していてグランクリュワインを排出している醸造所は三件であるが、最高価格の三分の一ほどで購入したワインである。
2008年産フォン・バッサーマンヨルダン醸造所のグローセスゲヴェックスである。本来ならば寝かしておきたいところであるが、この醸造所のリースリングの将来性や2008年産のそれを考えたときに、容易に開けた。置いておいて楽しみにあけることなどはもはや出来ない。どうしようもない歴史を終えた醸造所の商品は飲み尽くしてしまうのが精神衛生よい。その黄昏はムカつきこそすれ、懐かしむには1990年代初頭の甘口リースリングの古酒しかない。少なくとも今まで一度も完璧なグローセスゲヴェックスを排出していない。要するに現在のステンレス世代の親方の腕は前任者の域に達することはなかったのである。
さて開けてみるとなるほどこの地所特有の鉄錆のようなスモーキーな玄武岩の混じったそれが香り、味筋も隣の地所ウンゲホイヤーのスパイシーさもあり、更に丸みのある石灰感も楽しめる。正しく、その複合的な複雑さこそがこの地所をグローセスゲヴェックスの頂点としているのである。
しかし、吟味していくと、この醸造所が天然酵母を完璧に使いこなすことなく、残念なことに木樽の使い方にも熟練していないことをもの語っていて、翌日には残糖感とは言わないまでも甘みのあるリースリングになってしまっているのである。この地所のリースリングを描き出す腕がないのである。つまり、何年置いておこうが偉大な熟成などは期待しようもなく、グランクリュの価値がないのである。
今後更に醜態を曝すであろうこの落陽の醸造所のワインは、出来る限り早めに - 甘口の古酒を除いては ―、飲み干してしまおうのである。中のコルクだけは嘗ての注文品か家紋が入っているが、その家紋のないエティケットを見ているだけで不愉快になってくるのである。
参照:
完全に終わったその伝統 2013-08-20 | 試飲百景
大動揺する名門醸造所 2013-07-27 | ワイン
2008年産フォン・バッサーマンヨルダン醸造所のグローセスゲヴェックスである。本来ならば寝かしておきたいところであるが、この醸造所のリースリングの将来性や2008年産のそれを考えたときに、容易に開けた。置いておいて楽しみにあけることなどはもはや出来ない。どうしようもない歴史を終えた醸造所の商品は飲み尽くしてしまうのが精神衛生よい。その黄昏はムカつきこそすれ、懐かしむには1990年代初頭の甘口リースリングの古酒しかない。少なくとも今まで一度も完璧なグローセスゲヴェックスを排出していない。要するに現在のステンレス世代の親方の腕は前任者の域に達することはなかったのである。
さて開けてみるとなるほどこの地所特有の鉄錆のようなスモーキーな玄武岩の混じったそれが香り、味筋も隣の地所ウンゲホイヤーのスパイシーさもあり、更に丸みのある石灰感も楽しめる。正しく、その複合的な複雑さこそがこの地所をグローセスゲヴェックスの頂点としているのである。
しかし、吟味していくと、この醸造所が天然酵母を完璧に使いこなすことなく、残念なことに木樽の使い方にも熟練していないことをもの語っていて、翌日には残糖感とは言わないまでも甘みのあるリースリングになってしまっているのである。この地所のリースリングを描き出す腕がないのである。つまり、何年置いておこうが偉大な熟成などは期待しようもなく、グランクリュの価値がないのである。
今後更に醜態を曝すであろうこの落陽の醸造所のワインは、出来る限り早めに - 甘口の古酒を除いては ―、飲み干してしまおうのである。中のコルクだけは嘗ての注文品か家紋が入っているが、その家紋のないエティケットを見ているだけで不愉快になってくるのである。
参照:
完全に終わったその伝統 2013-08-20 | 試飲百景
大動揺する名門醸造所 2013-07-27 | ワイン