今シーズン最初のザウワークラウトである。冷えてきたので月曜日の鳥胸肉も棒棒鳥ではなくカレーになったが、火曜日のレバー団子もザウワークラウトと同時に温められた。朝食に出来立ての暖かいものを食したときには中がまだ赤くて生臭かったが、ザウワークラウトと温めると全く問題がなかった。風邪予防には最高である。
風邪予防に、昨シーズンから肘が破れ出したナイトガウンを新調するべくネットショッピングした。何とか現在のものに近いものがあったが、購入して生地を触ってみないとわからない。ドイツでは、サウナ・バスローブ以外ではナイト・モーニングローブもしくはキモノなどとしか商品名が出ていないので、所謂英国調のものは少ない。結局英国のメーカーのものであるが、先ずは商品を手に取ってから考えてみよう。結構な値段であるが、風邪をひいて、ヒーターをつけっぱなしになるよりは安上がりになるに違いない。
ザール地方のワインをザウワークラウトの前に開けた。ファン・フォルクセム醸造所のザールリースリングである。六本注文したうちの既に三本目である。最初の一本はどぶろく風で更にコルク臭があってどうしようもなかったが、二本目も残糖感が強く評価対象にならなかった。
そして三本目は、漸く瓶熟成してワインらしくなっていて、予想外の成長を遂げていた。上等のリースリングは若のみの評価が難しく、瓶熟成に関して見識がないと全くその本質が見抜けないだけでなく、その熟成の行方を想像できるのはプロ中のプロでも難しいのは醸造している者と頻繁に情報交換していると分ることなのだ。要するにジャーナリストとかソムリエ程度の見識では全く分らないどころか、評論家の大先生でも経験を積むしかないのが、特にまだ歴史の浅いグローセスゲヴェックスの世界なのである。
しかし、今回のような所謂生産者瓶詰めではなく、近隣の農家からの葡萄で造ったこうした比較的単純なリースリングでこうした経験をすることは稀である。その理由は、天然酵母を使って、手間隙掛けて瓶熟成を待つべく、残糖を残した独自の方法を追求している経済力豊かな醸造所のワインだからである。
なるほど昨年は八月に訪問して2011年物やら2010年物を試飲したために、出来立ての濁酒のような味は、寧ろ上位のラーゲンヴァインやグランクリュにしかなかったのであるが、まったく同じことがこうした裾ものにあると確認して殆ど驚愕している。これは、経済的な投資の代物だけでなくて、熱意と情熱がない限りこうした製品は生み出せない証拠なのである。
2012年産の単純なリースリングでは、シェーンレーバー醸造所のグーツリースリングが一番割安感が強かったが、この11ユーロのリースリングもとても割安感がある。比較できるのは、レープホルツ醸造所のオェコノミラートぐらいであろうか?その独自性で抜きに出ている。
そのように考えると、生産者瓶詰め商品であるラーゲンヴァイン以上は少なくとも瓶詰め二年までは試しても殆ど評価できないに違いない。先ずはあの残糖感が葡萄ジュースから徐々にワインに変わっていく過程であり、そこで初めてくっきりはっきりとミネラルなどが感じられるようになる ― その意味からはシャルツホフォベルガーのそれやブラウンフェルツの鋼のような構築感などは例外的にミネラルが最初から際立ち、如何にミネラルの凝縮度が高いかということを示している。
現在、こうした瓶熟成の偉大な歴史を刻んでいるものとして、ドイツではブリュクリン・ヴォルフ醸造所のPC並びにGCが筆頭に挙げられるが、ロベルト・ヴァイル醸造所のグレーフェンベルクやファン・フォルクセム醸造所のこれらはそれに続いている。残念ながら、歴史も浅く2010年以前のものは吟味していないので分らないが、偉大なリースリングの歴史を刻んでいることを想像させるに十分である。
たっぷりとした量感のある酸はザールリースリングの特徴でありながら、生物学的な酸の分解を経たそれは豊富な残糖のなかで広がりを以て背後の忍び続けているが、そのワイン酸こそが将来に渡ってリースリングの土台となって長持ちさせるものであり、その糖こそが何時までもワインとしての味を失わさせないさせないものであり、必要最小限のアルコール濃度はそれを保障しているのである。
参照:
遅咲きでもそれなりに試す 2013-04-04 | ワイン
ザール渓谷の文化の質 2012-08-18 | 文化一般
ドイツの火山性土壌由来のワインと南インド料理のマリアージュ検証会
(4) (モーゼルだより)
風邪予防に、昨シーズンから肘が破れ出したナイトガウンを新調するべくネットショッピングした。何とか現在のものに近いものがあったが、購入して生地を触ってみないとわからない。ドイツでは、サウナ・バスローブ以外ではナイト・モーニングローブもしくはキモノなどとしか商品名が出ていないので、所謂英国調のものは少ない。結局英国のメーカーのものであるが、先ずは商品を手に取ってから考えてみよう。結構な値段であるが、風邪をひいて、ヒーターをつけっぱなしになるよりは安上がりになるに違いない。
ザール地方のワインをザウワークラウトの前に開けた。ファン・フォルクセム醸造所のザールリースリングである。六本注文したうちの既に三本目である。最初の一本はどぶろく風で更にコルク臭があってどうしようもなかったが、二本目も残糖感が強く評価対象にならなかった。
そして三本目は、漸く瓶熟成してワインらしくなっていて、予想外の成長を遂げていた。上等のリースリングは若のみの評価が難しく、瓶熟成に関して見識がないと全くその本質が見抜けないだけでなく、その熟成の行方を想像できるのはプロ中のプロでも難しいのは醸造している者と頻繁に情報交換していると分ることなのだ。要するにジャーナリストとかソムリエ程度の見識では全く分らないどころか、評論家の大先生でも経験を積むしかないのが、特にまだ歴史の浅いグローセスゲヴェックスの世界なのである。
しかし、今回のような所謂生産者瓶詰めではなく、近隣の農家からの葡萄で造ったこうした比較的単純なリースリングでこうした経験をすることは稀である。その理由は、天然酵母を使って、手間隙掛けて瓶熟成を待つべく、残糖を残した独自の方法を追求している経済力豊かな醸造所のワインだからである。
なるほど昨年は八月に訪問して2011年物やら2010年物を試飲したために、出来立ての濁酒のような味は、寧ろ上位のラーゲンヴァインやグランクリュにしかなかったのであるが、まったく同じことがこうした裾ものにあると確認して殆ど驚愕している。これは、経済的な投資の代物だけでなくて、熱意と情熱がない限りこうした製品は生み出せない証拠なのである。
2012年産の単純なリースリングでは、シェーンレーバー醸造所のグーツリースリングが一番割安感が強かったが、この11ユーロのリースリングもとても割安感がある。比較できるのは、レープホルツ醸造所のオェコノミラートぐらいであろうか?その独自性で抜きに出ている。
そのように考えると、生産者瓶詰め商品であるラーゲンヴァイン以上は少なくとも瓶詰め二年までは試しても殆ど評価できないに違いない。先ずはあの残糖感が葡萄ジュースから徐々にワインに変わっていく過程であり、そこで初めてくっきりはっきりとミネラルなどが感じられるようになる ― その意味からはシャルツホフォベルガーのそれやブラウンフェルツの鋼のような構築感などは例外的にミネラルが最初から際立ち、如何にミネラルの凝縮度が高いかということを示している。
現在、こうした瓶熟成の偉大な歴史を刻んでいるものとして、ドイツではブリュクリン・ヴォルフ醸造所のPC並びにGCが筆頭に挙げられるが、ロベルト・ヴァイル醸造所のグレーフェンベルクやファン・フォルクセム醸造所のこれらはそれに続いている。残念ながら、歴史も浅く2010年以前のものは吟味していないので分らないが、偉大なリースリングの歴史を刻んでいることを想像させるに十分である。
たっぷりとした量感のある酸はザールリースリングの特徴でありながら、生物学的な酸の分解を経たそれは豊富な残糖のなかで広がりを以て背後の忍び続けているが、そのワイン酸こそが将来に渡ってリースリングの土台となって長持ちさせるものであり、その糖こそが何時までもワインとしての味を失わさせないさせないものであり、必要最小限のアルコール濃度はそれを保障しているのである。
参照:
遅咲きでもそれなりに試す 2013-04-04 | ワイン
ザール渓谷の文化の質 2012-08-18 | 文化一般
ドイツの火山性土壌由来のワインと南インド料理のマリアージュ検証会
(4) (モーゼルだより)