四回の試飲会をざっと振り返っておこう。どのワインが一番興味深かっただろうか?シェーンレーバー醸造所のフリューロングスプレッツヘン2012年は稀に見る出来だったに違いない。ブュルクリン・ヴォルフ醸造所のキルヘンシュテュックは月並みな出来であったが抜きに出ていた。ミュラー・カトワール醸造所のブリューヘル2011年は一年以内に楽しめそうでこれも安くてお買い得であった。そして、レープホルツ醸造所のガンツホルンは予想通り良かった。
フリューリングプレッツヘンのラーゲンヴァインは自宅で飲んだときと同じで眠りに入っているのは、生物学的熟成度がそもそも低い早摘みなので、二年ぐらいで綺麗に開くと想像して賭けてみた。丁度レープホルツのそれと同じように半分以下の価格でグランクリュと殆ど変わらない喜びが味わえる可能性もあり、少なくともパイロットワインとして明け頃を見極めるために役立つ。残念ながらヘーレンベルクのRは売り切れていたが、試飲だけさせてもらうと、15Gの残糖が2010年の酸に関わらず半甘口按配になっていた。これならばファン・フォルクセムのラーゲンヴァインの方が価値がある。
ブュルクリン・ヴォルフのグローセスゲヴェックスはとても安定していて、前任者の醸造責任者から現在の南ティロル人に変わって、透明性が増したように感じられる。仕事が丁寧になったのではないだろうか?その中にあってホーヘンモルゲンが寧ろ弱い感じが出ているのは、石灰の特徴が余計に表れて開くのに時間が掛かりそうである。カルクオーフェンが売り切れていたのには驚いたが、価格が他のものと同じになった現在興味はない。古い年度では、自宅にあるペッヒシュタインのドッペルマグナムが例のハーブ臭さが出ることもなく酸がまだまだ前面に出ていて流石に瓶熟成のスピードの違いを感じさせた。同じ年のレッヒベッヒャルも見事であったが、流石にフィルン臭さを感じさせる。意外であったのは1999年のゴルトベッヒャエルが現在感じるのと同じミネラル成分が感じられたことで、その特徴を当時は気がつかなかっただけなのだ。2003年のカルクオーフェンがトーストのような香味をかもし出していたのは石灰の影響でもあるかもしれない。ウンゲホイヤーも素晴らしく、ペッヒシュタインもケチのつけようがないが、ワインになるには時間が掛かる。
ミュラーカトワールのブロイメル2012年はアルコールが13.5%と高過ぎて、酸が追い付かない分それが苦味となって出ていた。反対に2011年の売れ残りは殆どシャムパーニュを楽しむようにナッツの香りが美しく出てきているので完熟が楽しみなリースリングである。ハールトは黄土のようなラインヘッセンを思い起こさせ、ギメルデリンゲンは酸が効いているが魅力に乏しい。ブリュガーガルテンのラーゲンヴァインは悪くはないが、16ユーロなら対抗馬が多過ぎて厳しい。
その点、レープホルツ醸造所のラーゲンヴァインには期待が大きい。とは言いながらも結局はいつものラインしか購入出来なくて、ビルクヴァイラーもロートリーゲンデも買えなかった。同じ価格であれば2012年の場合はシェーンレーバーのフリューリングスプレッツヘンに手が伸びたからである。ロートリーゲンデが21ユーロに対してシェーンレーバーのフリューリングスプレッツヘンは16ユーロであり、ビルクヴァイラーの13ユーロよりも少し高いだけである。これで二年後までに開いてくれば大収穫なのだ。シェーンレーバーに割安感があるとすれば、レーブホルツには割高感は付き纏うが、その独自の流儀は見事であり、ピノーなどに見せる酸の美しさは感動ものなのだ。すると一般的に高価と思われているビュルクリン・ヴォルフのPCやGCは、早く飲めて何時までも殆ど永遠に飲めるということではとてもお得なのである。
2012年のグローセスゲヴェックスは決して偉大ではないが、ビュルクリン・ヴォルフのように五年ほど寝かしてからその先を予測しなければいけない程度には良年である。それ以前に二年時点で大きな喜びを与えてくれるのが間違いない安全な年でもある。その意味からはレープホルツも大成功しているが、五年後は分らない。ミュラーカトワールは酸が効いていないのであまり期待出来ない。シェーンレーバーはめったにない良年であり、大化けを期待が出来る年度であった。
参照:
グランクリュ試飲会週末 2012-09-13 | 試飲百景
トロピカルかパッションか 2011-09-23 | 試飲百景
フリューリングプレッツヘンのラーゲンヴァインは自宅で飲んだときと同じで眠りに入っているのは、生物学的熟成度がそもそも低い早摘みなので、二年ぐらいで綺麗に開くと想像して賭けてみた。丁度レープホルツのそれと同じように半分以下の価格でグランクリュと殆ど変わらない喜びが味わえる可能性もあり、少なくともパイロットワインとして明け頃を見極めるために役立つ。残念ながらヘーレンベルクのRは売り切れていたが、試飲だけさせてもらうと、15Gの残糖が2010年の酸に関わらず半甘口按配になっていた。これならばファン・フォルクセムのラーゲンヴァインの方が価値がある。
ブュルクリン・ヴォルフのグローセスゲヴェックスはとても安定していて、前任者の醸造責任者から現在の南ティロル人に変わって、透明性が増したように感じられる。仕事が丁寧になったのではないだろうか?その中にあってホーヘンモルゲンが寧ろ弱い感じが出ているのは、石灰の特徴が余計に表れて開くのに時間が掛かりそうである。カルクオーフェンが売り切れていたのには驚いたが、価格が他のものと同じになった現在興味はない。古い年度では、自宅にあるペッヒシュタインのドッペルマグナムが例のハーブ臭さが出ることもなく酸がまだまだ前面に出ていて流石に瓶熟成のスピードの違いを感じさせた。同じ年のレッヒベッヒャルも見事であったが、流石にフィルン臭さを感じさせる。意外であったのは1999年のゴルトベッヒャエルが現在感じるのと同じミネラル成分が感じられたことで、その特徴を当時は気がつかなかっただけなのだ。2003年のカルクオーフェンがトーストのような香味をかもし出していたのは石灰の影響でもあるかもしれない。ウンゲホイヤーも素晴らしく、ペッヒシュタインもケチのつけようがないが、ワインになるには時間が掛かる。
ミュラーカトワールのブロイメル2012年はアルコールが13.5%と高過ぎて、酸が追い付かない分それが苦味となって出ていた。反対に2011年の売れ残りは殆どシャムパーニュを楽しむようにナッツの香りが美しく出てきているので完熟が楽しみなリースリングである。ハールトは黄土のようなラインヘッセンを思い起こさせ、ギメルデリンゲンは酸が効いているが魅力に乏しい。ブリュガーガルテンのラーゲンヴァインは悪くはないが、16ユーロなら対抗馬が多過ぎて厳しい。
その点、レープホルツ醸造所のラーゲンヴァインには期待が大きい。とは言いながらも結局はいつものラインしか購入出来なくて、ビルクヴァイラーもロートリーゲンデも買えなかった。同じ価格であれば2012年の場合はシェーンレーバーのフリューリングスプレッツヘンに手が伸びたからである。ロートリーゲンデが21ユーロに対してシェーンレーバーのフリューリングスプレッツヘンは16ユーロであり、ビルクヴァイラーの13ユーロよりも少し高いだけである。これで二年後までに開いてくれば大収穫なのだ。シェーンレーバーに割安感があるとすれば、レーブホルツには割高感は付き纏うが、その独自の流儀は見事であり、ピノーなどに見せる酸の美しさは感動ものなのだ。すると一般的に高価と思われているビュルクリン・ヴォルフのPCやGCは、早く飲めて何時までも殆ど永遠に飲めるということではとてもお得なのである。
2012年のグローセスゲヴェックスは決して偉大ではないが、ビュルクリン・ヴォルフのように五年ほど寝かしてからその先を予測しなければいけない程度には良年である。それ以前に二年時点で大きな喜びを与えてくれるのが間違いない安全な年でもある。その意味からはレープホルツも大成功しているが、五年後は分らない。ミュラーカトワールは酸が効いていないのであまり期待出来ない。シェーンレーバーはめったにない良年であり、大化けを期待が出来る年度であった。
参照:
グランクリュ試飲会週末 2012-09-13 | 試飲百景
トロピカルかパッションか 2011-09-23 | 試飲百景