探していたサウンドファイルがネットにあった。FLACという可逆の圧縮方式になっていて、試しにDLして、WAVに戻してCDに焼いてみた。EACと称するフリーソフトを使用した。DLで付いていたCUEコードが、そのソフトで製作されたようだったからだ。
驚くことにCUEコードをWAVに書き換えるだけで、殆ど問題なくオリジナルトラック付きのCDRが完成してしまった。もちろん、音響的には原盤から焼いたCDとは違うが、デジタル解析的には完全な複製が出来上がった。
そもそもCD四枚組みの一枚に傷が付いて、修復作業しているうちに壊してしまった第一枚目のCDを焼いたのだ。だからオリジナルとの比較はしていない。その製品はCD最初期の1984年のもので、現在は入手不可能になっている。その後に規格化された工業コードなどは入っていない。だからネットでいつも探していたのだ。今回鳴らしてみて、三十年ぶりに落ち着いて通して聞けるのは嬉しい。
今回はとても助かった反面、恐ろしいと思った。FLACでこうして容易に交換、コピーされることで、なるほどこうなればCDどころか、アルバムも購入する人がいなくなる筈だ。最近はCD表面なども容易に印字されているようで、付属しているPDFで内容は全てデジタル化されている。こうした売れない商品に関しては誰も苦労してコピーする者はいないだろうが、場合によってはアジア圏で製作される偽物の方が金が掛かっていて、ブラックマーケットでより高価に商いされるなどということもあるかもしれない。
このCD自体はそもそも実況録音の記録であったので仕方ないのかもしれないが、現在においては実況録音放送はハイレゾナンス対応で、CD規格以上のスタディオハイファイが楽しめるとなれば、今後はSACD製品化でなければ太刀打ちできないということになる。
先週末発見して、DLしたお目当ての実況録音は、残念ながらMP4として動画サイトディリーモーションにUPされていたものだった。それに関する音楽的な面に関しては改めるとして、技術的な覚書としておこう。
今回は、MP4から画面を取り除いて、MP3もしくはCDに焼く作業をした。ディリーモーションからのDLはファイアーフォックスでヴィデオダウンロードヘルパーと称するものを使う。全曲で1.7GBだが、音声は圧縮されて、127kBt、44kHzのAAC(アドヴァンスド・オーディオ・コディング)形式である
そしてMP4をWAV変換する。VLCプレーヤーの変換機能を使った。HiFi装置で聞くためである。結果、全曲三時間四十五分の内容だから、変換されたWAVファイルは2.20GBと拡大される。これを三枚のCDに入るようにアウダシティーで編集する。
その結果なかなか面白い音響になっている。そのAACのアルゴリズムを見ると線形予測とかホフマン記号とかが書かれているが、どこでこうした音響効果が生まれるかは詳しく調べてみないと分からない。少なくとも印象からするとMP3がデジタルサウンドとして、その臨場感などが圧縮されて弱まっているのに対して、このAACはアナログ音楽的な圧縮でのHiFi損失が大きいようだ。どちらがHiFiかは何とも言えないが、音楽ファンの殆どはこれで満足してしまうかもしれない。
参照:
MP3でなにを聴くべきか? 2015-07-03 | 音
MP3で試聴する更年期状態 2015-07-28 | テクニック
驚くことにCUEコードをWAVに書き換えるだけで、殆ど問題なくオリジナルトラック付きのCDRが完成してしまった。もちろん、音響的には原盤から焼いたCDとは違うが、デジタル解析的には完全な複製が出来上がった。
そもそもCD四枚組みの一枚に傷が付いて、修復作業しているうちに壊してしまった第一枚目のCDを焼いたのだ。だからオリジナルとの比較はしていない。その製品はCD最初期の1984年のもので、現在は入手不可能になっている。その後に規格化された工業コードなどは入っていない。だからネットでいつも探していたのだ。今回鳴らしてみて、三十年ぶりに落ち着いて通して聞けるのは嬉しい。
今回はとても助かった反面、恐ろしいと思った。FLACでこうして容易に交換、コピーされることで、なるほどこうなればCDどころか、アルバムも購入する人がいなくなる筈だ。最近はCD表面なども容易に印字されているようで、付属しているPDFで内容は全てデジタル化されている。こうした売れない商品に関しては誰も苦労してコピーする者はいないだろうが、場合によってはアジア圏で製作される偽物の方が金が掛かっていて、ブラックマーケットでより高価に商いされるなどということもあるかもしれない。
このCD自体はそもそも実況録音の記録であったので仕方ないのかもしれないが、現在においては実況録音放送はハイレゾナンス対応で、CD規格以上のスタディオハイファイが楽しめるとなれば、今後はSACD製品化でなければ太刀打ちできないということになる。
先週末発見して、DLしたお目当ての実況録音は、残念ながらMP4として動画サイトディリーモーションにUPされていたものだった。それに関する音楽的な面に関しては改めるとして、技術的な覚書としておこう。
今回は、MP4から画面を取り除いて、MP3もしくはCDに焼く作業をした。ディリーモーションからのDLはファイアーフォックスでヴィデオダウンロードヘルパーと称するものを使う。全曲で1.7GBだが、音声は圧縮されて、127kBt、44kHzのAAC(アドヴァンスド・オーディオ・コディング)形式である
そしてMP4をWAV変換する。VLCプレーヤーの変換機能を使った。HiFi装置で聞くためである。結果、全曲三時間四十五分の内容だから、変換されたWAVファイルは2.20GBと拡大される。これを三枚のCDに入るようにアウダシティーで編集する。
その結果なかなか面白い音響になっている。そのAACのアルゴリズムを見ると線形予測とかホフマン記号とかが書かれているが、どこでこうした音響効果が生まれるかは詳しく調べてみないと分からない。少なくとも印象からするとMP3がデジタルサウンドとして、その臨場感などが圧縮されて弱まっているのに対して、このAACはアナログ音楽的な圧縮でのHiFi損失が大きいようだ。どちらがHiFiかは何とも言えないが、音楽ファンの殆どはこれで満足してしまうかもしれない。
参照:
MP3でなにを聴くべきか? 2015-07-03 | 音
MP3で試聴する更年期状態 2015-07-28 | テクニック