Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

中立エコ試験の一覧表

2015-11-10 | テクニック
VWスキャンダル特集を、中立性が問われ同様に試験スキャンダルを起こした自動車クラブADACのクラブ誌で読む。記事は大したことが無いが、実走のNOx値と公称値の差異をグラフにしている。対象はEURO5とEURO6で、百種類ほどの乗用車である。最も酷い五台は、ジープ、ルノー、オペル、ランドローヴァー、日産で、KMあたり3200mgから1200mgほどで、規制値180mgから大きく逸脱している。EURO5で最も優れているのは、VWグループのスコダ、ヴォルヴォV40 、VWグループのセアート・レオン、スコダ・オクタヴィアン、メルセデスG350の100mgから185mgぐらいである。

EURO6で、ヴォルヴォ・S60、ルノー・エスパースDci160、ジープ・レンゲード、ヒュンダイ・i20、フィアット500xが、規制値80mgに対して、1200mgから600mgで、その後規制値超えが続いて、規制値以下の車は18種しかない。

BMW220dから始まって、メルセデス、アウディ、VW、などが並ぶ。最も優れているのが、BMW ・X6、シトロエン・C4、メルセデスV250、BMW218d、メルセデス・S300ハイブリットなどだ。要するにVWは技術的にはそれほど公称値との差が少ない方のようだ。

トヨタのプリムスは、燃費計算では2,1Lが3,6Lと逸脱も大きいが、三菱のアウトランダーのハイブリット1,9Lに対して4,2Lほど酷くはない。トヨタ車のNOxの逸脱値は全体の中間ぐらいで、他の日本車日産・Xトレイルや本田シヴィックほどは逸脱していない。スズキ・1,6やMAZDA・6、CX-5、ー3なども規制値を超えていることからすればVWのディーゼル技術力はそれらよりは決して悪くはないということらしい ― これは隙間産業の日本や合衆国などとは、技術力が異なるので当然のことだろう。

当然のことと分かっていることだが、時速200KMを超えるような出力をディーゼルエンジンに求めるとするならば、毒ガスを吐き出すだけのことなので、オットーエンジンと比較して環境に優しい筈が無い。ディーゼルエンジンに最高速度のリミッターをつけるなども方策も実用的ではないのだろうか。

2017年からのこうした実走試験方法に対処するためにこうした基準越えの多くの車種を各々のメーカーが技術的に解決しなければいけなくなる。



参照:
排出規制破局事態 2015-11-06 | 歴史・時事
すべては金で動くのか? 2014-01-20 | 雑感
コメント
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