本格的な試飲会シーズンが始まる。その前に情報が集まって来る。速報としては先月20日から24日にかけての寒気の霜で大分やられたようだ。少なくともブルグンダーは壊滅的だろう。リースリングも収穫量が落ちそうである。霜が降りる場所と風通しが良くて寒気が溜まらない場所があるが、厳しい年度になるそうだ。水浸しの春と初夏だった2016年の果実風味に賭けた方がよさそうで、来年はまた価格が上がるだろう。インフレである。
その2016年産は、ミネラルにはあまり期待できないとしても余り黴臭くなければ良しとなろう。そしてフォンフォルクセム醸造所のように天然酵母を重視するとどうしても瓶詰めの時期も遅くなる。ビュルクリン・ヴォルフ醸造所のように一年遅れが通常の瓶詰め時期になっていくかどうかは分からないが、こなれたリースリングが益々評価されるようになっていくのであろう。
そのヴァヘンハイマーオルツリースリング2015年を試飲した。はじめであるが、まだまだ若過ぎるとしても、あの暑い夏のお陰で、例年のように酸が表に立ちはだかりミネラルが後ろについていくようなものではなく、ミネラルが先に出てくる感じで清涼感は比較的少ない。それならば綺麗に熟して葡萄らしくられば良いのだが、半年以上もしくはもう一年寝かさないといけないかもしれない。但し、決して重くはないので、酸が強く出ないのでリースリング指向以外の人にも勧められるかも知れない。
2016年グーツリースリングも試したが、こちらは若過ぎて酸が前に出て、どちらが高級ワインか分からないような塩梅だ。それでも充分に酸が効いているので時期が来れば表彰されるかもしれない。半年ぐらい待たなければいけないが、同じように2015年グーツリースリングが既に売り切れているので業者のように先行投資するだけの目利きが必要となる。少なくとも現時点では、一年前のオルツリースリングの方が飲みやすいという奇怪な現象になっている。
その意味からは2015年ダイデスハイマーオルツリースリングは嘗てのバッサーマン・ヨルダン醸造所ののラーゲンヴァインを想起させるようなテロワールが楽しめて、14ユーロはなかなかお得な価格だと思う。
予約していた2014年フォルスターオルツリースリングのマグナムを回収した。残念ながら通常のスクリュー瓶は売り切れていてパイロットワインは数少なくなってしまった。二年が我慢できないと駄目である。マグナムとなると少なくとも5年から10年は寝かしておかないと綺麗に開かない。それでもグランクリュの半額以下の価格である。
2015年産に比較すると2014年産は色々な意味でお得だと思うが、2016年産は酸がどれぐらい聞いているかが購入の目安だと思う。基本的には安物のワインほど酸が効いていないようで、雨の影響が早摘みワインにより多く表れているということではないだろうか。
参照:
なにか目安にしたいもの 2017-04-22 | 雑感
まろみが嬉しい自然な呼吸 2017-03-05 | 試飲百景
三分咲はまだかいな 2017-02-07 | ワイン
その2016年産は、ミネラルにはあまり期待できないとしても余り黴臭くなければ良しとなろう。そしてフォンフォルクセム醸造所のように天然酵母を重視するとどうしても瓶詰めの時期も遅くなる。ビュルクリン・ヴォルフ醸造所のように一年遅れが通常の瓶詰め時期になっていくかどうかは分からないが、こなれたリースリングが益々評価されるようになっていくのであろう。
そのヴァヘンハイマーオルツリースリング2015年を試飲した。はじめであるが、まだまだ若過ぎるとしても、あの暑い夏のお陰で、例年のように酸が表に立ちはだかりミネラルが後ろについていくようなものではなく、ミネラルが先に出てくる感じで清涼感は比較的少ない。それならば綺麗に熟して葡萄らしくられば良いのだが、半年以上もしくはもう一年寝かさないといけないかもしれない。但し、決して重くはないので、酸が強く出ないのでリースリング指向以外の人にも勧められるかも知れない。
2016年グーツリースリングも試したが、こちらは若過ぎて酸が前に出て、どちらが高級ワインか分からないような塩梅だ。それでも充分に酸が効いているので時期が来れば表彰されるかもしれない。半年ぐらい待たなければいけないが、同じように2015年グーツリースリングが既に売り切れているので業者のように先行投資するだけの目利きが必要となる。少なくとも現時点では、一年前のオルツリースリングの方が飲みやすいという奇怪な現象になっている。
その意味からは2015年ダイデスハイマーオルツリースリングは嘗てのバッサーマン・ヨルダン醸造所ののラーゲンヴァインを想起させるようなテロワールが楽しめて、14ユーロはなかなかお得な価格だと思う。
予約していた2014年フォルスターオルツリースリングのマグナムを回収した。残念ながら通常のスクリュー瓶は売り切れていてパイロットワインは数少なくなってしまった。二年が我慢できないと駄目である。マグナムとなると少なくとも5年から10年は寝かしておかないと綺麗に開かない。それでもグランクリュの半額以下の価格である。
2015年産に比較すると2014年産は色々な意味でお得だと思うが、2016年産は酸がどれぐらい聞いているかが購入の目安だと思う。基本的には安物のワインほど酸が効いていないようで、雨の影響が早摘みワインにより多く表れているということではないだろうか。
参照:
なにか目安にしたいもの 2017-04-22 | 雑感
まろみが嬉しい自然な呼吸 2017-03-05 | 試飲百景
三分咲はまだかいな 2017-02-07 | ワイン