Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

熱心なもの好き達

2018-01-21 | 文化一般
ミュンヘンから帰宅した。午前2時になった。レジデンスの駐車場を出たのが17時だったから9時間を要した。前回の「ラインの黄金」帰路は3時間しか掛からなかったので三倍の時間だ。雪の事故と渋滞で本当に3時間ほど停まったままだった。ストップアンドゴーでもなかった。一度は雪雷が光った後にウルムとシュトッツガルトの間のアウトバーンの坂を下っていて、降雪に何もかもは乱反射して車線だけでなくて何もかもホワイトアウトとなり、徐行して緊急停止ラムプを点滅させた。真ん中か端が、退避帯を走っているのかさえ識別しかねた。急いで次の出口で一般道に出ると、ABSが効き続けた。除雪が全く追いつかない状況だった。

SWRの情報波は、イライラを予想して、「永遠に動けないと思っているかもしれない人たち」に、ウルム警察の担当の電話インタヴューを録って流した。「雪状況で対応が儘ならないという」あまり癒されないものだったが、少なくとも状況が知れた。アウトバーンの雪道で雪上ジョギングする者、犬の散歩をする者などが表れた。私はアイドリング運転の燃料2リットルが堪えた。帰り道のカールスルーヘで安い燃料を探さなければいけなかったからである。それでもリッター137と充分に高かった。それが無ければ無給油で帰れていたか?今回は宿までミュンヘンの街中を少し走ったので雪道が無くても少し距離が増えていた。

そもそも目が疲れていた。前夜の観劇はよいとしても、翌朝の下見、その後の食事探し中の降雪やホテルまでの移動など雪まみれで厳しかった。結局木曜日の夕飯以来帰宅まで50時間以上温かい食事を口にしなった。50ユーロ近くするコンドミニアムで就寝したのも4時間以内で、滞在時間も5時間に満たなかった。価値があったのは劇場まで歩いて10分ほどしか掛からなかったことだろう。駐車料金24時間54分で34ユーロもお得だった。

今回は初めてキリル・ペトレンコ指揮の新制作がミュンヘンのオペラフェストで初日を迎えたことから、入券が今までのノウハウでは対処しようがなかった。そこで半額売りに並ぶことにした。その予定で「指輪」ツィクルス券も入手してホテルも10月中に予約しておいた。それでもそもそも音楽会ごときに並ぶなどは民音のスカラ座日本公演とかぐらいしか殆ど経験がないので、またミュンヘンのオペラフェストなどは1986年に行ったぐらいで関心の対象ではなかったので全くノウハウが無かった。今回も年間プログラム紹介で日本公演とこの半額発売の話しがあったなかでアンテナが伸びていて、問い合わせしただけなのだが、やはりノウハウが無いと厳しいことが分かった。まさしく半額提供は、努力賞と熱心な常連さんの認定と謝恩の様なもので、自らもその列に並びながらも「そこまでやるかなもの好き達が」と自嘲気味に思った。勿論私のように皆それなりの理由を挙げるのだろうが。

ベルリナー朝からプッチーニの「ミミ」など無料で提供してくれてたいへん配慮をした方法を取っているのだが、そのSNNにあるように本当に天晴な客達でやはり劇場にとっては特に若い年齢層の人たちは重要なお客さんだと思う。最初の整理券は500枚以上出したようだが、最終的に購入しに来たのは四百数十名のようで、発売の列の中でも整理券を取りに来る人がいて、その数字を出していた。つまりその人達も20時頃までにはなにかは買えたようだ。

一番売れたのが次の比較では、「パルシファル」初日、プリンツレーゲンテン劇場でのハイドンのオルランド・パラディーノ、「三部作」、「指輪」ツィクルスとなっているようだ。私の予想では「パルシファル初日」には余りがあったので、一種類しかない「指輪」と思っていたが、違ったようだ。各上演ごとに立ち見を合わせてクラス5以下の400席が提供された。つまりここで長く立つか、上演の時に立つかの選択か?私は今回はもう十分立ったと思う。兎に角、最前列に座らせてもらう。

結局、人気のあった二日目や三日目ではなくて、初日にした。端の方だが、下の方の回廊の最前列は初めてになる。管弦楽も指揮もよく見えるだろうが、舞台の奥は切れるかもしれない。82ユーロの座席が41ユーロとなり、利鞘41ユーロしか出ないのだが、なによりも観劇を確実にしたことが大きい。金のことだけを考えている人は殆どいないと思う。これで今まで発注していた272ユーロまでの券を断るので、その差額は250ユーロ近くとなる。それよりも何よりも気が向けば明日からでもバーデンバーデンでの「パルシファル」初日のお勉強に精が出るのが嬉しい。これでベートーヴェン第七交響曲と「パルシファル」を数か月の中で二回づつ聞くことになり、お勉強の効率が上がり、認知が深まる。



参照:
普遍的なネットでの響き 2017-07-21 | 音
お得なバーデン・バーデン 2017-03-21 | 生活
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