Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

むちむち感の深層心理

2018-01-26 | 生活
そのもの性的な夢を見た。日本のベットで若いそれも十代の女とイチャイチャしているのである。周りの雰囲気は明らかで、久しぶりにそこで寝ている雰囲気を感じた。そこで寝たのは何年前のことか思い出せない記憶だが、印象としては四十数年前の春の感じである。性的な衝動はどうでも良いのだが、深層心理を解きたい。それにしても今自分のベットで寝ていて、そのころのベットのある特定の情景を目の当たりに見て吃驚した。記憶に全く上らなかった情景であり感覚だったから余計である。

フロイトのそれからすると全ては性的なものに結び付けられるとして、直截に性的なものが今度は何を意味するのか。一体あの女は誰なのだ?いやに口元の感覚が残っている。あの視界の距離感とか音の反響感とかの生々しさには驚いた。あのようなものが脳のどこかに残っているとすると、やはり自身の空間意識とか音場感とかの一つの基準になっていることを知るのである。

日本からの土産話でもう一つ理解出来なかったのは、豆腐で作った糸を引いた料理というものである。納豆でないようで、更に今考えると、豆腐の上に片栗かなんかを乗せた揚げ出し豆腐だろうか、今度会ったら写真を出して尋ねてみよう。その他では寿司のシャリの話しになったが、やはり甘いと言うのはよく分かった。そしてワサビが入っていなかったと聞いた。即座に思ったのは、こちらでは別によけてあるように外人向けのアレンジなのだろうか?それなら安上がりな話した。そして昨年の大阪のすし屋で韓国人旅行者に思いっきりワサビを入れて退治するという事件を思い出した。すし屋の職人ごときなら考えそうなことだ ― 日本食料理人がすし職人をバカにしているのに倣う。

もう一つはサンドウイッチでそのパンがもちゃもちゃしている話しもこれは承知である。日本人の食生活と言うのはやはり水稲のもちゃもちゃ、むちむち触感が基本になっているので、パン食でもなんでもそれらが米食に近づくほどポピュラリティーを獲得するということであり、要するに外国文化の日本化の過程がここでもよく表れている。昔の日本人の多数が白米などを食していなかったことを考えれば如何に白米のシャリに近いことが嬉しかったかがよく分かるのである。

個人的にも初めての欧州旅行での特に英国でのサンドウイッチのパンのそれで気が付いたのだが、その前から日本のそれが上顎に引っ付くのが億劫になっていたので直ぐに英国のライムギパンなどの方が有り難くなったのである。当然のことながら、若干スイスのそれは英国のそれに近いが、シュヴァルツヴァルトのブロッツェンなどを食するようになるとその旅の最中から日本のそれどころか英国のそれも無用のものになったのは言うまでもない。勿論どちらが上等でどちらが優れているなんて言うようなことではなくて、まさしく日本のあの気候の中でのそれであり、英国のそれであるのだ。やはり、だからここより少しうらやましいのは南仏のそれかなとも思うのだ。

南仏と言えば、やはり日本植生のその密な森などを見て、松などを感じさせたようで、南仏のそれに近いという話しになった。これは自分自身の体験であり、もし晩年を悠々自適で過ごすというならば南仏が一番気候的に気持ち良い。地面の関東ローム層と関西の花崗岩の違いも感じたようで、関西と関東のファッションの違い大阪のおばちゃんのそれも説明しておいたが、時期が時期だからあまり分からなかったかもしれない。

停まった新宿のホテルは成田からの送迎が無料でそれは素晴らしいと思った。そこには多くのオーズィが泊まっていて、雪観光だなと分かった。シナ人の爆買いの話しはしていなかったがやはり目に付いたらしい。次の機会には、他の飛行場から飛ぶようにしたいと言っていたが、東京自体を観光しようとしても限界があると事前に言っていたことが分かっただろうか。十年住んでいてもある意味足りないようなものでそもそも観光対象の町ではないと思う。ベルリンの方がまだ大分観光向きである。それでも二週間も滞在するなら郊外にすると話した。

そろそろ「ジークフリート」の勉強を始めないといけない。ここまで来ると俄然関心が高まった。どのようになるだろうかという興味よりも、二種類の七番交響曲や「パルシファル」、「マイスタージンガ―」そして「トリスタン」を見据えて更にマーラーの八番が来るので、音楽的興味が尽きなくなってきた。生半可な毎晩やフェスティヴァルのプログラミングどころでない大プロジェクトになっている。それに付き合って準備するだけでも単位が取れそうな勉強量が必要になってくる。



参照:
苦みの余韻の芸術 2017-02-11 | 音
オージーの天狗裁きの朝 2016-12-22 | 生活
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