Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

山場を越えた安堵感

2018-02-13 | 雑感
ミュンヘンから無事帰宅した。安堵感と同時に充実感もある。四部作「ニーベルンゲンの指輪」のツィクスルAから精々二回ほど出かけるつもりで、一回当たり13ユーロの52ユーロの件を購入した。ネット販売システムの以前のアルゴリズムの時で、最初で最後の裏技購入であった。そして目当ての「ヴァルキューレ」の翌日の特別発売も購入の目的の一つだった。だからツィクルスで4回の往復する心算は無かった。しかし、前夜祭に行くとその熱気と特別な出来にもはや休めなくなった。

それでも700㎞を四回、冬場に車を走らせるとなると、とても計算が出来なかった。結局スキーを兼ねることは無かったが、二回宿泊して、一回ピナコテークデアモデルンに出かけた。外食は、四回ぐらいだろうか。

最後の一回も降雪が予想されたので、美術館訪問も兼ねるとその強行軍は割に合わないと思い宿泊にした。日曜日から月曜だったので39ユーロの部屋があり、先に手配しておいたので全く問題が無かった。川の写真がネットにあったのだが、空が白ばんで、窓の外を覗いて驚いた。窓の外に川が流れていた。静かだったので気が付かなかった。数十メートル先に小さなダムがあるのでその下は少し騒がしそうだ。その分堰き止められた上流は静かに流れていた。まるで黒沢映画「夢」の最終章のようだ。

往路は予想以上に乾いていて、ミュンヘンの街に入って初めて路面が濡れていたぐらいで、陽射しが射していた。これならば全く問題が無かったのだ。それどころか美術館に出かけるにも靴を履き替える必要が無かった。時折小雪が舞っていたが、比較的穏やかなミュンヘンだった。

しかし、期待していたピナコテークの駐車場は一般には閉鎖されていて使えなかったので、駐車場を見つけるのに大分周りを走った。そもそもピナコテークを見つけるのに時間が掛かった。ミュンヘンの旧市街周辺はやはり複雑だ。それでも歩いて数分のところの駐車場に入れた。

そこまで、朝7時41分に車を動かしてから、途中いつものところで車を止めてピクニックをして、ホテルのレセプションに立ち寄って、美術館に入ったのが12時15分ほどで、食事をして、駐車場から車を出したのが14時30分過ぎだった。燃費は可成り良く、市街に入るまでは半分以上残っていたのだが、駐車場を探すまでにある程度消耗していた。

劇場の駐車場に15時過ぎに入れて、食事をしてから23時過ぎに車を出すときにも小雪が舞っていた。路面も融雪が重かったので、翌朝を心配したのだが、陽が昇ると青空が出てきて、路面も前夜よりも乾いていたので走行に問題の無いことが分かった。案の定、明るい陽射しの反射が眩しい中をゆっくりと走らせたので、無給油で帰宅可能となった。燃費も復路としては大分よかった。復路は高地ドイツからライン平野へと下りになるのだが、いつもは夜道を吹かすので燃費が悪い。その分お得だった。

なによりも前の晩の市街地でも雪がフロントガラスに当たって乱反射して見え難かったので、宿泊無しの帰宅は堪えたと思う。劇場をはけたのが22時過ぎであるから、帰宅していても未明1時半は過ぎていた。ベットに入るのは明け方だったろう。なによりもかなり疲れていたと思う。朝5時半に起きて、よく明け方までの一日は長過ぎる。

車の番号札のライトの一つが切れたが、これは警察に指摘されない限り問題ではない。自分では球を替え難いようなので、次のインスペクションまでもう少し時間稼ぎする心算だ。復活祭前後になるだろうか。それ以外はエンジンオイルを消費して、また路上駐車するので洗浄液に氷化防止剤を入れたぐらいで、どこかでスピード違反とかしていないならばその点では損失はあまりなかった筈だ。兎に角、車が動かなくなったり、積雪で交通がマヒしたりすると、近くならばなんとか都合がつくがミュンヘンまでとなると、やはり覚束なくなるのである。その距離はやはり大きい。

次のミュンヘン詣では6月の「パルシファル」の予定で、今回の四回を入れると、回数からして残りはもう少なくなったかもしれない。個人的にも大きな山場を越えたという感が強い。



参照:
「舞台祝祭劇」の疲れ 2018-02-04 | 生活
熱心なもの好き達 2018-01-21 | 文化一般
引けてから一直線 2018-01-16 | 雑感
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