朝の車中のラディオや夕刻のそれは可成りの時間を割いて、日本人の月旅行とその背景などを報道解説していた。なによりも興味を持ったのは芸術家を四人招待というところで、どのような人が応募するのだろうか。旅の危険性だけでなく、準備に体を動かさないといけないことなので、それだけで限られてくるのではなかろうか。昔から王侯貴族に旅行に連れられて行った芸術家が、どのような作品を後世に残しているのか知りたいと思う。
次の試飲会の前に防備録。ナーへでは、例年のように先ずはデーノッフ醸造所で予約していたワインを回収した。予約と言っても試飲会に行けなかったので予約できなかった。その分残り物を少し押さえておいたのを回収した。ベーシックのグーツリースリングも残っていたので三本ぐらい足した。それほど良くは無いのだが、数が少な過ぎるので買い足したことになる。お目当てはその上のシーファー土壌のトンシーファーと称するリースルリングで幾つかの土壌のものを集めているのでそれほど個性は強くないが、2017年産は酸が効いていてよかったのだ。例年は重すぎる傾向がある。グローセスゲヴェックスの代わりとはならないが、足しにはなる。
さて本年は遅くならないように時間的余裕を以って出掛けたが、結局二件目の更に山奥のシェンレーバー醸造所に着いた時には既に試飲会は始まっていた。こちらは2017年は初めてグローセスゲヴェックスをケース買いした。昨年は仮注文をしていなかったので入手できず、この春に一つのグランクリュ地所「フリューリングスプレッツヒュヘン」の出来を確認していたからだ。逆にもう一つの青シーファーのヘレンベルクは問題があった。春の時に確かめたそれが再び閉じていたのは、樽試飲と最終のビン詰めとの違いだ、つまり時間が経って瓶熟成するとどうなるかが分っている。とてもクリアーで私好みなのだ。
その話しをザールからの夫婦と話をしていた。地元であるからファンフォルクセム醸造所も良く知っていたが、彼らは昔の濁りのあった時の方が食事に合ったと全く反対な意見だった。これはどうも何とも言えないが少なくともそこの醸造所のワインがここ暫くで変わってきたことはこれでハッキリと証明された。醸造所自身が認めていなくて、ある意味認めたくない理由があるという事だ。
その他では、2015年産のリースリングが詰められたシャンパーニュ風ゼクトが良かった。ブルートで数年前に購入したものよりも良い。トロッケンの方が誰にも勧められるが、自分で飲むならこっちと言われて、なるほどあの渋みのある感じがシャンパーニュの近い。今まで飲んだ中で最も良いリースリングゼクトの一つだと思う。それも2015年の葡萄の出来の良さが裏打ちしていた。
結局普通のリースリングは買えなかったが、下のフリュータウも悪くは無かった。但しデンノッフの同クラスのものと比較すると少し落ちる。最初の日だけのお目当てはなんといっても垂直試飲だ。特に最も健康な葡萄となった2012年産の「フリューリングスプレッツヘン」を2010年とも比較したが、それほど優れてはいなかった。若干ペトロ―ル香があって、これならばそろそろ開けた方が良いのではないかとも思った。逆にもう少し熟れてしまう方がいいのかなとも思った。それに比較すると2010年の方がしっかりしていた感じだった。
参照:
習うより慣れた判断 2018-05-11 | 試飲百景
二日間の試飲の旅 2018-05-08 | 試飲百景
次の試飲会の前に防備録。ナーへでは、例年のように先ずはデーノッフ醸造所で予約していたワインを回収した。予約と言っても試飲会に行けなかったので予約できなかった。その分残り物を少し押さえておいたのを回収した。ベーシックのグーツリースリングも残っていたので三本ぐらい足した。それほど良くは無いのだが、数が少な過ぎるので買い足したことになる。お目当てはその上のシーファー土壌のトンシーファーと称するリースルリングで幾つかの土壌のものを集めているのでそれほど個性は強くないが、2017年産は酸が効いていてよかったのだ。例年は重すぎる傾向がある。グローセスゲヴェックスの代わりとはならないが、足しにはなる。
さて本年は遅くならないように時間的余裕を以って出掛けたが、結局二件目の更に山奥のシェンレーバー醸造所に着いた時には既に試飲会は始まっていた。こちらは2017年は初めてグローセスゲヴェックスをケース買いした。昨年は仮注文をしていなかったので入手できず、この春に一つのグランクリュ地所「フリューリングスプレッツヒュヘン」の出来を確認していたからだ。逆にもう一つの青シーファーのヘレンベルクは問題があった。春の時に確かめたそれが再び閉じていたのは、樽試飲と最終のビン詰めとの違いだ、つまり時間が経って瓶熟成するとどうなるかが分っている。とてもクリアーで私好みなのだ。
その話しをザールからの夫婦と話をしていた。地元であるからファンフォルクセム醸造所も良く知っていたが、彼らは昔の濁りのあった時の方が食事に合ったと全く反対な意見だった。これはどうも何とも言えないが少なくともそこの醸造所のワインがここ暫くで変わってきたことはこれでハッキリと証明された。醸造所自身が認めていなくて、ある意味認めたくない理由があるという事だ。
その他では、2015年産のリースリングが詰められたシャンパーニュ風ゼクトが良かった。ブルートで数年前に購入したものよりも良い。トロッケンの方が誰にも勧められるが、自分で飲むならこっちと言われて、なるほどあの渋みのある感じがシャンパーニュの近い。今まで飲んだ中で最も良いリースリングゼクトの一つだと思う。それも2015年の葡萄の出来の良さが裏打ちしていた。
結局普通のリースリングは買えなかったが、下のフリュータウも悪くは無かった。但しデンノッフの同クラスのものと比較すると少し落ちる。最初の日だけのお目当てはなんといっても垂直試飲だ。特に最も健康な葡萄となった2012年産の「フリューリングスプレッツヘン」を2010年とも比較したが、それほど優れてはいなかった。若干ペトロ―ル香があって、これならばそろそろ開けた方が良いのではないかとも思った。逆にもう少し熟れてしまう方がいいのかなとも思った。それに比較すると2010年の方がしっかりしていた感じだった。
参照:
習うより慣れた判断 2018-05-11 | 試飲百景
二日間の試飲の旅 2018-05-08 | 試飲百景