Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

実感する数年での深化

2022-11-26 | 生活
週末から篭り部屋に移動する。先二週間ほどはあまり強い陽光は期待出来ない。座っているのが厳しくなるので、ヒーターの入った部屋へと移動する。準備は整った。幾らかのPCの使い方などを考えればそれで足りる。

ヒーターの試運転では薄く入れておけば昨年までよりも安定している感じがするが、冬の間を通して使ってみなければ分からない。なによりも零下で吹雪くとなると薄く入れていたのでは我慢ならない。以前の問題は湯圧が安定しないことから強く入れることでしか加減が効かなかったのだが、弱く定温度を保ってくれると一番助かる。それが最も経済的な筈なのだが、さてどうなるか。

ラインガウからお知らせがあった。2021年産リースリングを売れ切れないうちに買ってくれというものだった。予定してあったグローセスゲヴェックスを一ダース注文した。一部ご進物用に頼まれたものもあるので纏めて買えて気持ちがよい。大した額にはならないが、自分用にならば同額で買いたいものが他にもある。コロナ前ならばあと数件で物色しているので少ししか買わない。引き取りは来年の九月なので、支払時期だけが問題となる。勿論先行予約価格での購入である。ダースで発注したから保存に役立つ木箱で貰いたい。

9月の事を調べてみるとフェリーに乗ったことは書いてあるのだが、試飲の内容については記述していない。理由は分からないのだが、結構忙しくしていたのだろう。どのリースリングも飲み甲斐ががあって、ヴィラージュリースリングも悪くなかった。コロナ期間中に何か良くなった所があったのだ。マイスターらとの話しではやはり蔵での扱いが変わってきた感じがあって、木樽が充実してきていた。また水冷で温度管理も進んでいたように感じた。2021年は基本的にどこの醸造所も悪くなかったので、ラインガウでは高度のありそうなこれらが温暖化の中でも残されたいい地所となっている。

高度だけある斜面ならば河の横にローレライの方へと向かう下流右岸にも幾らでもあるのだが、土壌が赤スレートなどに火山性のミネラルがあって可也エグイものとなる。食事に合わせるのが益々難しくなるのでラインガウのリースリングの良さから外れていく。

最近購入しているのはプルミエクリュの最も高度の高いテュルムベルクであるが、購入してから未だ一本も開けていないかもしれない。もう少し落ち着かせたかったのであるが、この機会に開けてみようかとも思う。

篭り部屋に移る前に折角だからメインのシステムで、マーラー交響曲七番のCDを流している。キリル・ペトレンコがミュンヘンで指揮録音したもので放送がなされなかったので修正も効いている。世界中で各紙絶賛のこの曲の代表的な録音となっている。ベルリンでの演奏から三ヶ月経過したところでこうして改めて聴くと、録音の場所や方法に拘わらずやはり団子になっている部分があって、改めてベルリナーフィルハーモニカー演奏の成果は到底計り知れないものであったことが分かる。なるほどあらゆる動機のニュアンス付けは優れたものがあって、特に終楽章のロンドのあり方はやはりどんどんと進化してきているのが確認される。これはこれで迫力があって、熱狂へと駆り立てられているのだが、四年間でこれだけの深化を聴かせる指揮者はいない。



参照:
三年ぶりのライン渡し舟 2022-09-18 | アウトドーア・環境
示唆に富んだミラノの講話 2021-02-07 | ワイン
コメント
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