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本日は本格的な夏日であった。朝は霜が降りるかと思うほど寒かったが、晴天の日差しは摂氏三十度にまで温度を上げた。だから葡萄の日陰に入ると涼しい。
五月の雹でやられたルッパーツブルクのホーヘブルクそれ以上に被害の酷かったのはガイスブールであったろうか?
フォンブール醸造所に試飲に行く前に、その辺りを確認に行った。思った以上にも素人にもその被害状況は知れた。
南西に向く葉が破れていて、至る所痛んで枯れた葡萄の房がみられた。フォンバッサーマンは、赤ワインなどを作っているが、A・クリストマン醸造所のリンツェンブッシュの2008年はもう期待出来ない。明日にでも聞いてこよう。
斜面の上のライタープファードも被害を受けたらしい。
さて、フォンブール醸造所のグランクリュワインを試そうと訪ねると、先日のブリュックリン・ヴォルフでグランクリュを出してくれた者がオーストリアからの団体さんを連れて試飲に来ていて、「一体、ここであんた何をしているんだ」と言う挨拶となる。団体さんが引けるのを待って飲み始める。
一本目のライタープファードは、独特の硫黄臭いような土壌の味を美味く出していて、流石にフォンバッサーマンの通常のリースリングとは比べられないほど高貴である。大変興味ある。
二本目のペッヒシュタインを試すが、まだまだ開いてはいないが、味の繊細なミネラル質は秀逸で、ビュルックリン・ヴォルフよりは弱いが、フォン・バッサーマンのそれよりは特徴がよく出ている。この辺りはお互いに隣り合う地所であり、非常に微妙な話であり、三種類を買いおいて五年後ほどに比べて新すると楽しいであろう。魚つくしの試飲会料理なども良いかも知れない。
三本目のウンゲホイヤーは、十分にスパイシーであり、ビュルックリン・ヴォルフのそれに匹敵するだけの味が出ている。一般に言われるように「力強く、フローラル」ではなくて結構難しい地所であると発言しておいたが、フォンバッサーマンがグランクリュを醸造せずに下のクラスとして真に綺麗に上手に醸造しているのにもそうした傾向の裏内があるように思われる。
四本目のキルヘンシュテュックは、兎に角クリアーさが素晴らしく、その背後の様々な要素が感じられても尚且つ酸が美味く引き締めていて、残糖感が皆無なのには驚く。「数年前から段々良くなってきた」と説明するのを軽く受け止めて、「そりゃ、この地所に限らなくて全部良くなったからね。完全に偉大な名籍復活ですよ」と、過去の不幸な80年代のどん底から日本の資本を借りて90年代に復興を試みて、再び今世紀に入って丁重となった名門の復活を祝した。
まだまだそれが分かっていない者は多いが、エルステス・ゲヴェックス・リースリングにおいても2005年まではまだまだ甘みの残る物を作っていたのだが、2007年の素晴らしい林檎酸とともに偉大なリースリングを醸造するようになっている。試飲会でも「ビュルックリン・ヴォルフの樽は大きいので、現時点の試飲では不利」だけどと語られたようだが、なんと言ってもブール醸造所の保持している地所の秀逸さは比較出来ない。本来は、現行のVDPの方針から最も利を得る筈だったビュルックリン・ヴォルフよりもフォン・ブール復活の後押しとなったのはなんともあとから考えれば当然の思える何時もの結果分析である。
こうした「土地の利」を生かした商品作りに対して、バッサーマンヨルダン醸造所や些か不利なビュルックリン・ヴォルフ醸造所が尚一層のノウハウの積み重ねで本格的に品質で競争するとき、ドイツのリースリングは嘗てのようにシャトー・マルゴーのそれと同じ価格で世界に受け入れられる状況は訪れるに違いないと確信する。
それにしても2007年産は十分に素晴らしく財布の紐が緩みっぱなしで困る。しかし、量も十分にあるので試飲後に予約価格で別けて貰える恩恵に与り、キルヘンシュトックとペッヒシュタインを酔いに任せて購入してしまうのである。
グーツヴァイン・フォンブールの新しい樽も酸が新鮮で素晴らしいが少し足せば、素晴らしいリースリングがまだまだ買える。「2007年産ヘアゴットザッカー?、みなまで言うな」、「春は勧めるのに躊躇していたけど、知っている人は」と店の者が呟く。
五月の雹でやられたルッパーツブルクのホーヘブルクそれ以上に被害の酷かったのはガイスブールであったろうか?
フォンブール醸造所に試飲に行く前に、その辺りを確認に行った。思った以上にも素人にもその被害状況は知れた。
南西に向く葉が破れていて、至る所痛んで枯れた葡萄の房がみられた。フォンバッサーマンは、赤ワインなどを作っているが、A・クリストマン醸造所のリンツェンブッシュの2008年はもう期待出来ない。明日にでも聞いてこよう。
斜面の上のライタープファードも被害を受けたらしい。
さて、フォンブール醸造所のグランクリュワインを試そうと訪ねると、先日のブリュックリン・ヴォルフでグランクリュを出してくれた者がオーストリアからの団体さんを連れて試飲に来ていて、「一体、ここであんた何をしているんだ」と言う挨拶となる。団体さんが引けるのを待って飲み始める。
一本目のライタープファードは、独特の硫黄臭いような土壌の味を美味く出していて、流石にフォンバッサーマンの通常のリースリングとは比べられないほど高貴である。大変興味ある。
二本目のペッヒシュタインを試すが、まだまだ開いてはいないが、味の繊細なミネラル質は秀逸で、ビュルックリン・ヴォルフよりは弱いが、フォン・バッサーマンのそれよりは特徴がよく出ている。この辺りはお互いに隣り合う地所であり、非常に微妙な話であり、三種類を買いおいて五年後ほどに比べて新すると楽しいであろう。魚つくしの試飲会料理なども良いかも知れない。
三本目のウンゲホイヤーは、十分にスパイシーであり、ビュルックリン・ヴォルフのそれに匹敵するだけの味が出ている。一般に言われるように「力強く、フローラル」ではなくて結構難しい地所であると発言しておいたが、フォンバッサーマンがグランクリュを醸造せずに下のクラスとして真に綺麗に上手に醸造しているのにもそうした傾向の裏内があるように思われる。
四本目のキルヘンシュテュックは、兎に角クリアーさが素晴らしく、その背後の様々な要素が感じられても尚且つ酸が美味く引き締めていて、残糖感が皆無なのには驚く。「数年前から段々良くなってきた」と説明するのを軽く受け止めて、「そりゃ、この地所に限らなくて全部良くなったからね。完全に偉大な名籍復活ですよ」と、過去の不幸な80年代のどん底から日本の資本を借りて90年代に復興を試みて、再び今世紀に入って丁重となった名門の復活を祝した。
まだまだそれが分かっていない者は多いが、エルステス・ゲヴェックス・リースリングにおいても2005年まではまだまだ甘みの残る物を作っていたのだが、2007年の素晴らしい林檎酸とともに偉大なリースリングを醸造するようになっている。試飲会でも「ビュルックリン・ヴォルフの樽は大きいので、現時点の試飲では不利」だけどと語られたようだが、なんと言ってもブール醸造所の保持している地所の秀逸さは比較出来ない。本来は、現行のVDPの方針から最も利を得る筈だったビュルックリン・ヴォルフよりもフォン・ブール復活の後押しとなったのはなんともあとから考えれば当然の思える何時もの結果分析である。
こうした「土地の利」を生かした商品作りに対して、バッサーマンヨルダン醸造所や些か不利なビュルックリン・ヴォルフ醸造所が尚一層のノウハウの積み重ねで本格的に品質で競争するとき、ドイツのリースリングは嘗てのようにシャトー・マルゴーのそれと同じ価格で世界に受け入れられる状況は訪れるに違いないと確信する。
それにしても2007年産は十分に素晴らしく財布の紐が緩みっぱなしで困る。しかし、量も十分にあるので試飲後に予約価格で別けて貰える恩恵に与り、キルヘンシュトックとペッヒシュタインを酔いに任せて購入してしまうのである。
グーツヴァイン・フォンブールの新しい樽も酸が新鮮で素晴らしいが少し足せば、素晴らしいリースリングがまだまだ買える。「2007年産ヘアゴットザッカー?、みなまで言うな」、「春は勧めるのに躊躇していたけど、知っている人は」と店の者が呟く。
こりゃあ相当財布の紐を締めてかからないとエラいことになりますねー。嬉しい悲鳴でしょうか。
「グランクリュの中では2006年産のペッヒシュタインは土壌の特徴が充分に出ていて秀逸であるが、しかし開きかけの2005年産には若干残糖感がある」
引用:
http://blog.goo.ne.jp/pfaelzerwein/e/6724c946feb8a28df389f6915e29b723
http://blog.goo.ne.jp/pfaelzerwein/e/83f42fc9b747ab52517217e89e54b737
2007年のように良い年で飛躍しましたね。経年変化さえ確かめれればドイツ十傑には入って来るでしょう。ただ、モダーンな核抜けのようなヘアゴットザッカーにあるようなエレガントな方向の醸造なので、クラシックな感じを求めるのは違うでしょう。