Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

パニックの裏側の集団心理

2011-03-16 | 歴史・時事
東北の避難所の皆さんのようにどうも血圧が上がっている。今更、福島第一原発でなにが起こっても驚かない。しかし、十分な圧抜きが出来ていない日本の情報操作と報道規制を注視していると、何時遣ってきてもおかしくないパニックの方が気懸かりである。そして怒りに体が震える。

チェルノブイリの時もオープンな情報開示と呼びかけが出来なかったことがパニックを起こして、惨事を大きくしたと語られている通りだ。一体、誰が誰を誤魔化して騙しているのだろう。

経済的な理由は当然ながら、なぜユダヤ人はナチから逃げなかったか?これはいつも思い当たる疑問である。一種の群集心理の裏返しではないかと考えている。つまり、パニックとして一般的に思い浮かべるような出口を求めて我先にと本能的に群集が動くことで将棋倒しとなって誰も助からないような典型的な火事のような例と反対に、これだけ次から次へと希望を裏切られても、なぜか皆同じようにまるで裸の王様のごとく自分を騙すかのように、丁度ガス室の中でまでその時を待つような心理もパニックと同じ群集心理の一つに違いない。ヘブライの民の場合は一神教的における選民思想と神との契約でなされるイメージの共有がそこにあるからなのである。

カタストロフは不連続に表れるからこそ破局と訳されているのである。現在の情報操作は、対象が津波のような本当のカタストロフである天災でなくて、人災が対象となっているから、徐々に連続的に制御出来るとも考えているのだろう。しかし、市民を徐々に飼育しながら次ぎの時局に馴染まして行こうとする通りに、もし原発事故が推移するならばあんな破廉恥な爆発など二度もさせないのである。

野球好きの国民のために、ゴジラやウルトラマンを創造した国民のために、逆転満塁ホームランや時刻通りの来週の予告とコマーシャルが待ち受けていると言うのだろうか?一体、それを誰が創造したのか?

なるほど、関係各位は、事故をまるで制御しているかのように、見事に時間稼ぎをしている。しかし、みるものがみれば初めから結果は分かっている。希望は捨てない、それでもこれほど腹立たしく感じることはない。これほど恐ろしいことはない。

彼らは決して嘘はつかない。後々の責任を逃れれるような言動しかしない。ゆっくりゆっくりと圧を抜いて行くのである。警視庁が下らない高圧放水車などを嬉しそうに使うのがまるで何かを象徴(省庁)しているようだ。まことに残念ながら彼らが使命を達成することはないであろう。

さて、その恐れるパニックを、もしかすると少しだけでも和らげられるかも知れない、最新の「チェルノブイリ事故の健康被害」に関する国連部会のレポートを読んで紹介しよう。それまでどうにか連続的に進行してください。そのように、少しでも祈るしかないのである。
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脱東京、脱原発、脱近代

2011-03-16 | アウトドーア・環境
危機管理能力とは最悪の場合を想定して行動出来るかどうかの想像力の問題であろう。世界のジャーナリストは東京を脱して阪神に移動した。脱関東、脱東京の流れは、公共交通機関・自動車網の交通量の絞り・開放の制御をもってパニック無しに進行しているようである。已む無く仕事の関係で東京を離れられない者を除いて、経済的・時間的に余裕のある子供を含む家族は南へ、関西方面へとまた海外へと脱出が粛々と進んでいるとドイツでは報道されているようだ。しかしネットで注視する限り、これは日本では報道されておらず、ただ東北から首都圏への難民の流れしか触れられていない。まさに、この点が危機管理と報道・交通規制の実態のようである。

NHKなどもあれだけの航空映像を提供しながら空気中の放射能量は報道していない。自衛隊などが、大気中の放射能量を把握しているのは当然のことであろう。今回はチェルノブイリの場合とは異なり主に水蒸気として発散するので、少なくとも三十キロ圏の地上、低層と中層の各々定点四箇所(容易に気球を使う事も出来る)の刻々の数値を速報しておくべきである。首都圏に取り残される者はそれを基準に判断が出来るに違いない。一体なにのための線引きなのか不可解である。日本社会の隠匿性は今回も世界で盛んに批判の対象となっている。

この時点で、既に六機全ての原子炉の溶炉とその使用済み放射性物質を閉じ込めることは不可能となった。要するに一時的には制御可能となっても、高い放射線で現地で活動が出来ないので、それらを収束するまで閉じ込めることは不可能となっており、この先少なくとも数ヶ月間は首都圏は風向きなどを見ながら被爆の度合いを測る生活を余儀なくされることになる。首都機能を維持することは不可能となっている。

そこで考えられるのは南海・東海地震の可能性の無い京阪神に暫定的に首都機能を移すことであり、その方針を早めに出すことが、経済・社会・政治的な障害を最少に留め、クリーンな日本の再建に最も早いと思われる。まさにそれが危機管理なのである。



参照:
ルフトハンザ成田発着最終便 2011-03-15 | アウトドーア・環境
輪番停電という外出禁止令演習 2011-03-13 | マスメディア批評
東京への旅行を控えるように 2011-03-12 | マスメディア批評
脱リビア、脱毛、脱貧困 2011-03-01 | 歴史・時事
脱思想・脱原発・脱体制 2008-01-29 | 歴史・時事
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ルフトハンザ成田発着最終便

2011-03-15 | アウトドーア・環境
ルフトハンザの東京から最終便が着いた。検査の結果明らかな放射能被爆はなかったようだ。だから乗客や乗務員なども隔離されなかった。払い戻しなどに加えて、週末から月末までの分は他の日程に交換される。しかし、大阪や名古屋へは変らず飛行し、東京行きは大阪、名古屋へと迂回する。ミュンヘン発着便も同様な処置がとられる。

当然である。誰も不必要な被爆はしたくはない。レントゲン云々を比較に出すが、もしくは十二時間の飛行で190マイクロSVとか比較にされるが、常時毎時である程度の値の放射能が居住地にあるとすると自動的に直ぐにその値を越える。それが住環境と呼ばれるものである。さらに飲食物として例えば未だにチェルノブイリに近い土壌の汚染された地域の茸などを食せば放射能は身体に蓄積される。そうした物を一切含めての環境なのである。

そもそも身体になにを食べれば良いとか悪いとか言うような市民が、こうした環境の悪化しか意味をなさない原子力発電を喜んで使っているなんて可笑しな話なのである。それにしても地元の市長が押さえた怒りを込めて、とつとつと電話で語るのを聞くとなんと不条理なものかと感じずにはいられない。

お蔭様で近所のビブリスやフィリップスブルクの原発の予定通りの早期運転停止へと、今回の大惨事が弾みをつける。
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救援活動を終了、帰国へ

2011-03-15 | マスメディア批評
ドイツ津波救助隊、これ以上の生存者救助は見込めないとして、救援活動を終了。


福島第一原発上空の飛行禁止地域指定。CNN 10:30



参照:
TV PHOENIX  9:20
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これでまた、時間が加速した

2011-03-14 | アウトドーア・環境
車のラジオは原発事故の話題一色であった。中には唯一の被爆国である日本が原子力発電に頼った歴史的背景をハイデルベルクの日本学研究者が説明していたが、恐らく彼には難し過ぎるテーマであったかもしれないと感じた。

それ以上に興味深かったのはパセデナのNASAの研究者が電話で話した内容だ。それによると今回の地震で海岸線などがプレート共に沈んだので、地球の質量分布が変わり、回転モーメントが小さくなって、自転が早くなったと言う。周知のように400KMの長さでの変化で、チリの地震等に比べると緯度も赤道に近いことから、十倍以上の変化が見られるという。

これで益々、一年が短くなり、一週間も短くなる。得したのか、損をしたのか、なんともいえないが、忙しい感じが募るのではないだろうか?

正直、原発事故が心配で仕方ない。夜も深く眠れなくなっている。
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輪番停電という外出禁止令演習

2011-03-13 | マスメディア批評
日本政府は、海外の日本人や日本国内の外国人に向けて情報を出すと決めたようだ。一体どうした人にそれが役に立つのかは分からないが、先ずはその情報の質に拠るだろう。まさにZDF特派員のヨハネス・ハーノが東京から語るように「IAEA自体が、東電や日本政府の言うことに 拠 れ ば としか発言しない情報の怪しさ」である。さて、様々な情報を考察すると、あくまでもその良質な情報からの個人的見解と断わった上で、既にスリーマイル島の事故の程度は優に超えている、もしくは越えるのは確かであろう。

因みに海水冷却に関しては、元ドイツ原子力監視協会理事長ヴォルフガンク・レネベルクが独第二放送で語るように、ホウ酸をどのように均等に混ぜるのかと発言しているが、準備が必要だったのではなかろうか?

そして、嘘吐きと、まともな人間ならば信じる者はいまいと世界的に有名な寡占企業である ― 自由競争でないということが如何に無残なことか! ― 東京電力が、輪番停電をするとの情報である。もちろんのこと政府との話がそのようについたのである。

実際問題として、なぜ電気を他の地方の寡占企業から高圧電線で貰って来れないのか?、なにも周波数の相違の問題ではなかろうと思うが、大変興味をもっている。なぜならば、先進工業国で高圧電力ネットをもっていない国や地域はない訳で、特にEUなどはエコエネルギーの兼ね合いもあってロシアだけでなく北アフリカから電気を調達してくるネットが当然のことだからである。ドイツの場合は危険な割の合わない原子力発電は出来る限りフランスにお願いしている。

穿った見方をすれば、やはり火曜日・水曜日と風向きも変わり、放射能が関東地域にも雨となって落ちる可能性などから、一種の外出禁止令とパニックを避けるための処置ではないかとも考えられる。しかし、予定された水素爆発はまだ福島第一での三号機ではまだ起こっておらず、暫くは放射能をもった塵が十分に巻き上がり、それが雨で落ちるまでは関東地域の生活者は同じような生活を余儀無くされるのではないかと思われる。

メルトダウンの先行きは、最も上手く捗っても圧力容器が無事に溶解した核燃料を保持することでしかない。もし地震や高圧でスリーマイル島の場合のように圧力容器に皹などが入っていれば十分にそこから放射能を持った溶解した燃料が環境へと広がる。更に、下まで燃料棒全体が空焚きになり加熱された時間が長ければ反応炉自体が破壊される可能性も少なくないだろう。そうなれば放射性物質が空気中に発散される最悪の事態となる。

放射線医療のエドモント・ラングフェルダー教授の見解によると、 ― スリーマイル島では、レントゲン照射ほどの微量の被爆しか計測されなかったにも拘らず十六キロ以内に後に二人の死者がでていることからしても ― 半径二十キロの避難地域は小さ過ぎると、日本の人口密度の高さから避難の遅れることを指摘している。実際に、既に避難した住民が被爆していることからこれは証明された。更にスリーマイル島の開かれた地形と、今回の福島のような裏側に山並みがある地形では、全く放射線の影響が異なる筈である。海側に風が吹く続けるのではない限り、非常に厳しい設置場所のようにも思える。西向きの風に於いてもあの爆発の映像を見れば可也条件が悪いように思われる。

神に祈るか、少しでも放射能を浴びないようにして、ヨードを喉に詰めて、昆布でも食べて、暇があるならば東京から暫く離れるぐらいしか、方法はないのであろうか?放射能は見えない、だから色をつけたらというのが黒沢の映画「夢」であった。


追記:最新情報をみると都内への都内からの出入りを絞るように国鉄と打ち合わせたようである。事実上の戒厳令であろう。



参照:
ZDF heute journal vom 12.3.2011 (ZDF)
放射能から身を守るために
転送願いのメール (つきみそう)
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福島の最終作戦に固唾を呑む

2011-03-12 | アウトドーア・環境
連邦共和国の日本での津波・原発事件への正式会見が中継された。背景には、フクシマのメルトダウンの危機に面して、選挙中の地方選挙に大きな影響を与える政治状況がある。シュツッツガルトでは、郊外から丁度フクシマの非難地域の直径に当たる42KMの人のチェーンが出来上がり、脱原発を強くアピールしたようだ。丁度、広島への原爆投下に対して、ルートヴィヒスハーフェンなどでも投下当時、敗戦の市民がアピールしたそのときと同じである。日本人はなぜいつも同じようなことをしているのだろう?懲りない国民である。

連邦政府は、友人として被災者へのお見舞いと全ての援助を惜しまないと改めて繰り返して、原発大国である高度な技術を要する日本の原発事故に学ばなければいけないと、自然科学博士であるメルケル首相は強調した。脱原発の稼動中の炉の使用延長での議論にもう一つ踏み込んだ見解で、あくまでも暫定的なエネルギー政策として安全性を第一に考えるべきだと政府の政治姿勢を明らかにした。

相変わらず、最新の情報を元にしても予断を許さない状況のようである。IAEAの訪日が来週に予定されているようだが、現在の海水による冷却処置は日本の原子力技術者がとれる最終作戦に違いない。

原発事故スカラー4、チェルノブイリは7であった、まだ三段階ある。そもそも環境を重視していれば海水を汚染することなどないのである。黒沢明監督のオムニバス映画「夢」を思い起こしている。
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東京への旅行を控えるように

2011-03-12 | マスメディア批評
最新の日本政府の会見によると、核燃料が自由空間にはないとされた。先ずは高い放射線汚染は起こっていないと言うことである。

一方、ドイツ連邦共和国は不要不急の東京への旅行を控えるようにと指示を出した。今後に最悪の事態を考えてのシュミレーションがなされている。

それによると、数多くある炉の一つがコントロール不可になったときに、同じように他の炉も冷却に失敗して臨界状態として更なる燃料が自由空間に散って、放射線被害が広がるとされている。

その時点で、天候や風向きにもよるが東京も含めて千キロに放射能被害が起こる。しかし、チェルノブイリの場合は黒鉛型なので燃えて灰となったが、今回の水蒸気型の場合はドイツへの影響は限定的となる。以上、車の中のラジオやTVでの報道である。
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東電は真実を隠している

2011-03-12 | アウトドーア・環境
こういうのが独第二放送でのコメントである。CNNのロイターでの爆発の瞬間の映像を見るべきだ。

政府は、デマゴーグを批判する前に、危機管理とコムニケーションに留意すべきである。信用できる情報がないからデマゴーグとなるのです。日本のメディアはやはり信用できない。

日本国民は馬鹿だと、政府は考えているのだろう。馬鹿な従順な教育をしていてもである。管理されたガス抜きで、けが人が出るほどの崩壊するほどの、あれだけの蒸気が一挙に噴出す筈が無いと言うのが常識的な感覚である。菅総理、あなたの市民的な感覚でこの危機を政治的に決断するときです。

政権がかわっても、秘密主義がかわらないのは「原子力安全・保安院」とか協会の会見を見れば一目瞭然である。昨日からドイツではその日本の決定機構と危機管理力で最悪の事態を避けれないだろうと予想されていた。残念ながらその通りになった。

午後になればIEAEなど国際機構が日本政府にかわって表舞台に出てくるだろう。

スリーマイル、チェルノブイリ、フクシマダイイチ、ダイニ?。
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地震を感じて目が醒めた一日

2011-03-11 | マスメディア批評
朝から地震に揺られた一日だった。比喩ではなく、印象では「二十秒ほどざわついた」ので耳を澄ましたが、その音源は全く想像出来なかった。時計を見ると朝七時前だった。日本で15時だった。そして早めにネットに入ると地震の速報である。

一時間程経っても大津波の警報が出ていることだけで、マグニチュードは7.9と書いてある。その時点ではブロムベルクは8.8と表示してあり、米国での計測は不正確なのだと思っていた。車が数台流されたぐらいだと読んで、早速CNNを見る必要を感じた。

最初に目をしたのは津波が押し寄せる平野部の映像で何事か事情が分からなかった。一斉に地震の速報としてNHKの実況映像を流している。神戸の地震を思い出したが、その広域性が全く異なる。

午後になってノルトラインヴェストファーレンでも地震が観測されていたことが知らされた。あれは日本の地震で目が醒めたのだった。まさかと思ったが、イタリア北部での大地震の時も同じ部屋で寝ていて大分揺れたのが、生まれて何回目かの地震体験だった。今回も八千キロメートルも彼方の地震を感じたのであった。

午後になって菅首相のコメントが伝えられて非常事態の重大さが知らされた。特に自動停止後の燃焼炉の冷却の故障が伝えられて、メルトダウンへの予防処置が伝えられるようになって、その重大性の真相が伝わった。

映像の凄さで分かるように津波で流された人の数は測り知れず、その痛烈さが伝わった。しかし、既に流されて仕舞ったものは致し方なく、地震で下敷きになったものも地方自治で力を合わせて救出するしかなく、石油コムビナートの火災中継は迫力満点で自衛体の協力がなければ鎮火出来ないと伝わるが、コスモ石油自身で消火して貰うしかない。

政府は、最も重要で本当のカタストロフを避けるべく、如何に原子力発電所の安全確保に力を注ぐしかないのである。スタジオに招かれた日本人に、脱原発への質問が飛んだが、今始まった所で風力は台風があるから駄目だと答えていた。四割近くを今後も原子力に頼る方針だと話していたが、今回の想定外の地震で考え直す時期に来ているのではないかとするのが、全廃へと向かうドイツでの一般的な素直な感想である。

実際に、これを書いているときにTVに写される気仙沼の火事の風景などを見ても、原子力発電所の安全性に比べれば態々政府が対応するほどでの問題ではないと思わせるのが大変恐ろしい。
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雑巾を絞るか、体を絞るか

2011-03-10 | 雑感
二の腕が痛い。肘から先の筋肉の外側が突っ張っりきっている。その次は肩に来ていて、水曜日のトレーニングの激しさを語っている。三人目の医者がまだインドにいることでもあり、軽くやろうと言っていたのだが、いつの間にか二時間以上も様々な新たな課題に挑戦してしまった。

流石に相棒がこなした七級の二段構えのオーヴァーハングには挑まなかったが、それ以外のところはお付き合いで挑戦したので、腕がはちきれそうになった。安全ベルトが原因である腰の痛みも忘れるほど上半身に堪えている。

特に指で挟みこむような手がかりが二箇所ほどあって、両方とも苦手な大きさと形状であった。平素、指で掴み上げる重さで最も重いものは何だろう?精々湯飲みぐらいではないかと思う。基幹労働者か何か知らないが、中には毎日ハンマーかレンチで絞り上げているような輩もおり、彼らとそれで競おうとしているのが、我ながら身の程知らずではないかと思う。

体とのバランスや技術もあり、定年者や女性でも力強い者は少なくないが、やはり筋力はそれなりに普段から使っていないと駄目である。なるほど女性でも工場のバンドや配送などをやっていれば筋肉を十分に使いこなしているだろう。

相棒が結構満足出来たと語るように、必ずしもオーヴァーハング比率は高くはなかったのだが、それでも筋力技術共に可也要求された。最後には、被り気味の壁でクールダウン代わりに二回登れば十分である。昨年の今頃は、その壁を登るだけで可也必死であったことを考えると、大分オーヴァーハングには慣れたのだろう。それでもどうしようもなく手掛かりの使いこなせないものもある。

自然の岩壁で考えれば、足場は人工壁よりも遥かに多様性があるが、手掛かりはむしろ掴み難いものが普通であるから、握力だけはもう少し鍛えておかなければいけないだろう。

休肝日が続いているので、体はもう少し絞れるだろう。相棒は、94KGで昼飯に中華で北京ダックを二皿食べて来たと言っていたから、間違いなく96KGぐらいはあった筈だ。昨年よりも間違いなく体重差が開いてきているのは、ザイルで確保していてこちらの体が浮くので直ぐに分かるのである。新しい靴は間違いなく良く、ハングの上に足を掛けても、踵が上手く決るので気持ちよかった。
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勝手に風呂敷を広げる面白さ

2011-03-09 | SNS・BLOG研究
BLOGは駄目だとか言われて久しい。なるほど新たな発見は少なくなってきているのかもしれないが、やはり興味深い話題が転がっていて、自らが考えていたこととリークするような記事が見つかることも少なくない。そのような記事を、ある程度の期間交流のあったような筆者のBLOGに発見すると、特に深く理解しているような気持ちになって拝読するのである。実際にその文章の主旨とか思索の深くまでは理解出来たかどうかは、こうしたテーマの定かでない散文形式のBLOGからは永遠に分からないものかもしれないが、それだからこそ、そこが面白いのである。これは実は後述することにも関わるのである。

先ずは、最近カムバックされた「かわうそ亭」さんから「自然が一番はウソなのか」の進行中の記事を読んだ。所謂、ブレインストーミング風に問題を提議されているのだが、どうしてもこちらは自らの興味に引かれてコメントを発してしまう。折角、「あんまり思索的に領域を広げすぎても収拾がとれなくなるので」と断り書きをされているのだが、呉服屋のおばさんのようにこちらは直ぐに大風呂敷を広げてしまうのである。

今週は丁度、環境政策や今後のその捉え方を合衆国の60年代の流れから再構築して行こうと目論んでいたので、改めて上の話題をネタに考察している。同時に、其処にも書き込んだように新たな情報が一般的な認識として受け入れられる過程が興味深い。特に情報化社会と呼ばれるような今日においても、コミュニケーションとして古典的な学術体系が受け継がれている。その歴史的な考察にはこれまた容易に触れられない。

しかしここ数日間で激しく議論されることとなったバイオ燃料エタノールをガソリンへ混入したE10基準とその実施についての大きな障害は、政治的、経済的、環境政策だけの問題ではなく、比較的複雑な全体像を把握することの困難性からの社会の認知力やコミュニケーション力の欠乏であることも分かる。

例えば連邦共和国の政治議論では、そのビオエタノール(ビオディーゼルでは既に経験済み)によって起きるかもしれない車両への被害に対応する経済的処置を伴う法的な規定や告知のあり方、また現在の経済相が自由党のビューダレ氏であることから、環境保護への取り組みと規制を取り払った自由主義経済原則の尊重が秤にかけられることになるのである。具体的には、環境相レットゲンの「反ガダフィーを支援するためのエコ燃料」発言や、穀物によるエネルギー補給であることからの食糧供給への不安や、自由市場原則無視への規制の強化など、環境政策へと強い関心を抱く社会においても必ずしも抵抗無く受け入れられる質の問題ではないことが明らかになっている。
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休肝日が続く今日この頃

2011-03-08 | ワイン
今日は一日中寒かった。気温も低かったのだが、体調不調だろうか。それでも喉も痛みも取れて、大分すっきりとしてきた。陽が長くなり、六時半過ぎまでは野外で十分活動できるようになったが、この寒さではどうしようもない。鼻がツーンとするのである。

先日飲んだグランクリュワインは、年末にはまだ十分に飲み頃でないと報告があったので、措いといたものである。早過ぎる心配は無くは無かったが、飲み頃も確認したいことであり、さらに本当に良ければ金さえ出せば再び買えるものであるから思い切ってあけた。

2009年度産のカルクオーフェンで、2008年産が2009年の暮れにはゴージャスに開いていたので絶賛したもので、年度違いの味を吟味した。結論からすれば、酸の質の違いも大きいが、むしろシャープな酸で、量感が少ない分、甘さが余分に感じられた。残糖を減らしていない限り一般的な2099年産のリースリングの特徴である。更に天然酵母醸造の穏やかさがあるので、酸の鋭さが余計に目立って新鮮さには申し分ない。

なるほど、その意味からは暮れの時点では早過ぎたとの印象をもたれたのも理解できる一方、石灰土壌特異の角の丸みも相俟って、やはり置いておくよりも、早のみを勧めたいグランクリュワインである。名前の挙げられないような独特の果実感と清涼感は秀逸であったが、逆に2008年産のような弾けた印象は無かったので、美味いリースリングの代表であった。兎に角、美味しい飲み物で文句のつけようがない。

このワインに高級感とか通向きの深みとかは求めようがないが、新鮮なうちならば、そのテロワールの特徴からフランスのシャドネを完全に凌駕している。しかし、二年も経つとどんどんと角が落ちていくに違いない。天然酵母のリースリングであるから将来性は否定できないが、もう少し出せば十年先を期待できるリースリングがある訳で、石灰質のこの土壌のワインを態々取っておく必要はないだろう。その意味からは、贅沢なワインで高級リースリングに違いない。

連続休肝日を続けている。風邪ひきもあったが、あまり飲みたくないのである。どうせ外でビールなどを引っ掛けることは間違いないのだが、自宅でのアルコールをもう一寸絶ってやろうかなと思っている。今晩の夕食は行者大蒜のペストである。それなら上等なワインなどいらない。



参照:
まさに春は虚の状態の季節 2011-03-05 | 生活
ヴァイル御一行様のご相伴 2010-10-01 | 試飲百景
退屈凌ぎに将来への新たな一歩 2010-05-31 | 試飲百景
今が素晴らしければそれで良い 2009-12-26 | ワイン
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バラの月曜日に済ましておくこと

2011-03-07 | 
風邪気味である。実際今朝は摂氏零下五度ぐらいだったろうから、十分な日差しがあってもランニングなど出来なかった。何よりも体調がもう一つである。体に力が入らず筋肉などが病める。

昼過ぎにメールを開けたら、昨晩の注文のクレジットカードの情報が正しくないとあった。直ぐに、昨年秋に新しいカードに代わっていて、期限の日にちが三年先に延びていたことに気がついた。前回の注文の時点では古いカードがまだ有効になっていただけなので、すっかり忘れていたのだ。一度覚えさせてしまうとアマゾンのようにカードを選択出来るようになっていないと、古い情報のままで注文してしまうのである。

メールには新たな情報に直すだけで、そのまま注文が有効とあるので早速日付を訂正しておいた。この様子なら明日の朝には手許にCDが届くだろう。

仕事をしながらジュリアス・シーザーなどを流しているが、記憶にあるところと無い所がある。兎に角CD四枚組みで、まだまだ十分には把握していない証拠である。それでも面白ところも少なくなく見つかるので、これまたとても得した気持ちになる。

本日はバラの月曜日で明日の午後はカーニヴァルで商店は何処もお休みだ。明日の午前中にでも買い物を済ませないといけないので本日中に片付けておいた。同じように軽い風邪をひいている人が多い。



参照:
今冬初雨上がりの散策 2009-02-25 | 暦
熱い猜疑心の過熱と着火 2008-02-09 | マスメディア批評
謝肉祭の熟れた火曜日 2008-02-06 | 試飲百景
火曜の夜の乱痴気 2007-02-21 | 暦
甘い春節の陽気 2007-02-19 | 暦
クーリックで祝う謝肉祭 2007-02-17 | 暦
破局へと葬られるもの 2006-03-03 | 歴史・時事
灰の水曜日を前にして 2006-03-01 | 歴史・時事
高地の寒い冬を埋葬 2005-02-10 | 歴史・時事
灰の水曜日の前に 2005-02-09 | 文化一般
非俗物たちのマスケラーデ 2005-02-08 | 文学・思想
アレマン地方のカーニヴァル 2005-02-07 | 暦
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旬の音楽を格安で発注する

2011-03-06 | 生活
また自棄買いをした。恒例のCD購入である。自動車クラブの機関紙に三月は送料只と載っていたので、この四半期の割引を使っていないことを思い出した。ネットのサイトに行くと送料が加算されていたので、機関紙を改めて捲って探すとやはり送料無料になっている。なるほど割引クラブ会員番号を入れると6ユーロに加えて送料の2.99ユーロが引かれた。合わせて8.99ユーロの割引である。

この価格ではCDが二枚十分に買える。もし三月に購入しなかったら二枚分捨てたことになるのである。

さて、探してみると流石にクリスマス前とは様相が違っていて、何よりもヘルヴェッヘ指揮のバッハシリーズの安売りがヒット商品になっている。カンタータも購入を考えたのだが、それならばまだ次の機会にも残っていると思い、旬の商品を中心に探した。

昨年の今頃、マタイ受難曲を購入していて、ヨハネ受難曲は録音の前後に実演で聴いていながら、所有していなかったので、カンタータ付きで三枚組みを購入した。丁度七旬節など向きのボックスとなっている。これで同曲のCDはコープマン指揮のものに続いて二つ目である。

復活祭のオラトリオは既に購入していて重なるのでこれは先ずは除外する。そこで、もう一つのヒット商品としてヘンデルのオペラセーリアを見つけた。マンコスキー指揮ルーブルの楽団のオペラ「ガウラのアマディージ」で、試聴するとイタリアオペラの雰囲気が良く出ていて良いと思った。手許には、ヤコブス指揮「ジュリアス・シーザー」などがあるがなかなかオペラセリアを愉しませてくれるヘンデルのプロダクションは少ない。1990年前の録音であるから、御馴染みのリュリシリーズよりも以前のものであり、なかなか力の入った制作のようである。

こうして注文となると最低重ならないように手許にある商品の中身を確認するのである。するとまだまだ十分に聞けてない状況を思い知らされるのである。やはりシリアスな音楽は楽譜片手に勉強しようがしまいが、集中して当たる時間が必要でなかなか特にオペラとなると聞き込むまでにはなかなか至らないのである。精々、新しいCDが来るまでに気になるものを改めて通して聞いてしまいたいと思うがなかなか難しいだろう。

さて、割引が利く金額までにもう一つ購入のCDは、大分以前からリストに入れていたハインリッヒ・シュッツ作曲の最後の「白鳥の歌」と呼ばれている詩篇につけた曲集である。これがまたなんとも渋い燻し銀のような作曲のようで、最終選考で何度か購入外に漏れていたものである。これはヒリヤードアンサムブルの録音で漸く見切りをつけて注文した。

〆て全七枚のCDで28,97ユーロとなるから、一枚あたり約4ユーロである。マルクに換算しても8マルクしないから悪くはない。
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