デカダンとラーニング!?
パソコンの勉強と、西洋絵画や廃墟趣味について思うこと。
 



ベルニーニ作「トリトーネの噴水」

昨日、ローマのことを思い出したこともあって、今回も少しだがローマのことを書きたくなった。
ローマ教皇を輩出した家の一つにバルベリーニ家があるが、そのバルベリーニの名の付いた広場にトリトーネの噴水があって、そこは有名観光スポットの一つである。
作者のジャン・ロレンツォ・ベルニーニと教皇との関係は深いがそのことは別の機会に触れるとして、私のなかでのトリトーネの噴水は、アンデルセンの『即興詩人』で主人公アントニオが夜この噴水の前で即興詩人の芸に心打たれて、いつかは自分も即興詩人として身を立てたいと思う場面に登場した噴水である印象が強かった。
実際にバルベリーニ広場に立って、トリトーネの噴水を見たとき、アンデルセンの願望が投影された小説の舞台に立てたことに感動した。そして19世紀前半のバルベリーニ広場はどんなに暗く、もしそこで即興詩人が演じていたりしたのなら、一つの(火の?)照明でどんな姿の映えかたをしたのだろう、しかし今のバルベリーニ広場は複数の通りがさしていて車が絶えないし、また噴水の音もけっこう大きくて、この前で楽器を奏でながらのパフォーマンスは厳しいだろうとも思った(笑)。


ホテルの名前までベルニーニ(笑)


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後日ネットで調べると、トリトーネとは半人半魚の姿をした海神で、ウソつきは噛まれるという言い伝えがあるとのことだ。ちなみにあの真実の口も海神トリトーネだそうだ。

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