デカダンとラーニング!?
パソコンの勉強と、西洋絵画や廃墟趣味について思うこと。
 



エトワール凱旋門

パサージュばかり触れているので、たまにはパリのシンボルの一つを採り上げてみたくなった。

パリの凱旋門といえば多くの人がパッとイメージできる建築物だと思う。ナポレオンが古代ローマを模して造らせたが、彼は凱旋門が出来上がる前に亡くなったので、彼が門をくぐるのはパリでの改葬の機会であった。
凱旋門のあるシャルル・ド・ゴール広場(もとはエトワール広場という名だった)からは放射状に10本以上の道路が伸びているが、これと似た例は大阪の通天閣のつくりがあげられる。

パリの地区にはそれぞれ固有な生命が存在することを、シュタール(『パリ』二八ページ)はパリのいくつかの記念建造物に言及しながら、さまざまなかたちで確認している。(彼が言及しているのは凱旋門だが、ノートルダムあるいはノートルダム・ド・ロレットを挙げることもできよう。それらの記念建造物は重要な街路の背景を形づくりながら、地区の中心となっている。そして同時に地区の中においてパリという都市それ自身を代表している。シュタールは言う。「記念建造物は従者の存在によって、うやうやしく後方へ退く街並みと区別される。こうして記念建造物は一つの地区の支配的な中核となり、地区はそのまわりに集まってできたものに見えるようになる。」     [P5,4]
  ベンヤミン『パサージュ論』(岩波現代文庫)



シャンゼリゼ通り

都市は、普通ならごくわずかな単語、すなわち単語の中の特権階級というべき単語だけに可能なことを、すべてのとは言わないまでも、多くの言葉にとって可能にした。つまり名前という単語としての貴族身分へと引き上げることが可能となったのである。言語革命がもっともありふれたもの、すなわち街路によって遂行されたのである。――都市は街路名によって言葉の宇宙となる。     [P3,5]

「シャンゼリゼ通り」という響きは、旅行者や外国人にとってもどこか特別な響きがある。映画に出てくるシーンに用いられたことやクリスマスシーズンでのシャンゼリゼ通りのブランド力はいわずもがなである。通りの歌まで日本人にはおなじみとなっていると言えるだろう。


ここは多くの人が訪れる

凱旋門は有料(ミュージアム・パス等も使える)で屋上に上がることができる。屋上からの夜景は本当に素晴らしい。屋上までの階段はけっこうきついが。

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