缶詰だけど、それが何か?

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DoaU220日目_Part4_鶏の水炊き

2009-10-06 22:46:22 | レシピ
もしも一つだけ願いが叶うなら、何を願う?
キリスト教的な神になれますように、そう願って何が悪い?
だってジーニーなんて3つしか願いは叶えてくれないし、
ドラえもんが四次元ポケットから出すのは道具だけ。
無から有を産み出せるのはキリスト教的神しかいないじゃん。

運動不足だあ
嫁さんはそう言って、夕方、コナミスポーツに行った。
晩ごはんをすべてオレに託して。

しかし、だ。
野菜室にはキャベツとタマネギ3/4個だけ。
フリーザーには肉類が多少、椎茸もある。
でも時間はあまりない。
オレは創世記に書かれたキリスト教的神ではない、
だから、無から有は産み出せない。

鍋に水を3000cc。
鶏ガラスープの素を取り出す。
ラベルを見ると200ccに対して小さじ2~3とある。
そんなに入れたことはないし、塩っぱくて喰えないんじゃない?
鶏ガラスープの素を大さじ2を入れて、細切りにしたタマネギを。
椎茸4枚を加えて、強火でぐらぐらと。



鶏もも肉に日本酒をふって解凍し、塩を大量にふって臭みを出す。
塩を洗い流してから、一口大よりも大きめに切り分ける。
フライパンにオリーブオイルをひいて、皮目だけを焼く。



皮に焼き目がついたら、鍋に放り込む。
嫁さんが帰ってくる、木曜日の宅配野菜に備えて大物ではない野菜を抱えて。
長ネギも放り込む。



ここまで煮込んだら、ホットプレートへ移動。
キャベツ2枚をざく切りにして放り込む。
さらに、嫁さんが買ってきた水菜1株を切ってホットプレートへ。



水菜に火が入りすぎないように、ホットプレートを保温状態にして、
あとは食べるだけ。
柚胡椒があればさらによかった、味がしまるから。

鶏肉は焼いたもの以外はダメな嫁さんがばくばく食べる。
もちろんオレは神ではない、うまみ調味料は産み出せない。
それを産み出したのは、嫁さんの空腹感だ。

DoaU220日目_Part3_鶏飯風ドロップス

2009-10-06 18:04:29 | 食べ物
お土産を買うときに気にすることは
それが旅行先で作られているということが、まず第1にくる。
そして、ウケるかどうか。
ただし、それは2番目であって、くっだらねえ、と大笑いしても、
その地で作られていなければ買うことはない。

しかし、多種多様なのだ、世の中は。だからおもしろい。

9月末の大塚会でOKが「お土産です」と買ってきてくれたのがコレ。



「鹿児島限定」なのである。
しかし、作っているのは日本観光商事株式会社。
所在地は北海道である。
日本の最南端に近い鹿児島に行きながら、
日本最北端の北海道製のお土産である。
こういうセンスは好きだ、さすがにOKである。
しかも、これを抱えて九州を北上。さすがにOKである。

嫁さんが咳でこほこほ。
「コレじゃなければなあ」
などと口走る、鶏飯ドロップスを指差しながら。
「いや、コレ、あめちゃんみたいなんだって、ショウガっぽくて」

熊と遭遇したような勇気で開けてみる。

食べたことを記憶から消したい!
嫁さんはそう口走る。
いやいや、これはこれで・・・確かに鶏飯っぽいのだ。
しかし、そうとう甘いので、口の中がおかしなことになる。

この日本観光商事、素敵な会社である。
サイトをのぞいて見ると、
この「ご当地ドロップス」シリーズ、
なんと91種類もある。
沖縄限定「ビール風ドロップス」、札幌限定「ビール風ドロップス」
みたいにどう違うのよ?てなモノもあれば、
秋葉原限定「萌え~ドロップス」といったヤケクソのようなものまである。

そして写真はイメージです
との但し書きが全てのパッケージある。
わかってる、そんなこと。桜島なんて喰えねえよ。

DoaU220日目_Part2_いかまるごと姿煮

2009-10-06 17:37:42 | 缶詰
「ヒマなうちに来いよ」坊さんが電話で言う。
金がねえから行けねえよ、フライパンをゆすりながらそう言うと、
「高速1,000円だぞ、オレ、広島まで行ったけど死んだ」
福岡からなら1,000円だけど、オレは東京だ。
東京近郊と大阪近郊は1,000円区間外だし、
広島までで死んだと言っておきながら、
東京から福岡?ありえねえよ。

ただ、大学時代、これ以上は借金できないと思ったのか、
ヤツが初めて買ったギターを5,000円で買ってくれと。
それがまだ家にある。
まあ、それを持って行ってやるというのもいいか。
もちろん黄色いマーチでは行かないけどね。

喜多方味噌ラーメンではちょっと不満だったのか、嫁さんが言う。
缶詰開けようよ

ごそごそ探してきたのがコレ。



岩手缶詰株式会社の「いかまるごと姿煮」
箱入りで、限定品とあるので高そうに見えるけれど、
たぶん300円ぐらいだったと思う。

「三陸沖とれたて生原料」
原料はたいていの場合、生である。YJといい岩手って・・・。

「漁期限定の新鮮なスルメイカを丸大豆醤油で味付けしました」
スルメイカって漁期が決まっているのか、知らなかった。
まあ、知ったからと言って、住民税は免除されない、意味ねえ。

名称   いか味付け
原材料名 いか、しょうゆ、砂糖、PH調整剤、調味料(アミノ酸等)、
     (原材料の一部に小麦を含む)
固形量  50g
内容総量 100g
賞味期限 枠外右下に記載
製造者  岩手缶詰株式会社 IT16
     岩手県釜石市浜町2-1-15

販売者  ㈱リリーコーポレーション
     東京都大田区平和島6-1-1
お客様相談室 ☎03(3767)5156

岩手缶詰株式会社のことは自社サイトがあるのでわかるけれど、
販売しているリリーという会社のことはさっぱりわからん。
販売してるんだから、ちゃんとサイト作って取り扱い商品として
宣伝しないとダメじゃない?役に立たん会社?
まあ、クレームは受け付けてくれるみたいだけれど、どうなの?

栄養成分(1缶あたり(液汁含む))
エネルギー 119kcal
たんぱく質 15.3g
脂質    2.8g
炭水化物  8.2g
ナトリウム 570mg

見た感じではかなり塩分が強そう
ただ、炭水化物ってなんだ?丸大豆醤油?

ぱっかん!と開けてみると、6cmぐらいのかわいいヤツが3杯。



さすがに姿煮である。当然、腕も10本ある。
エンペラの方からがぶりといく。
軟甲が抜かれていないので、コレを引き抜くようにする。
食感はまあまあ、火を入れすぎてぼそぼそになった感じ。
わたの部分もそのままなので、ちょっと苦みを期待してみるけれど、
しっかりとした味付けなので、ほぼ感じない。
イカ口はさすがに固くて喰えないけれど、
それ以外は“まるごと”喰える。

300円ぐらいにしてはまあまあな感じ。
だけど、もう買わない。

DoaU220日目_Part1_喜多方味噌ラーメン

2009-10-06 16:50:08 | 食べ物
10/6(火)

オレ出家するわ

30歳になった時、大学からの友人にこう告げられた。
たぶん除夜の鐘なんて撞いたことも聞いたこともないような
煩悩に服を着せたらこうなりました、みたいなヤツで、
およそ仏門にはふさわしくない。
何を考えてるんだ?そう思ったけれど、
つきあってた彼女の実家が寺で、という事情を聞けば、
ホントに除夜の鐘、一度ぐらい撞いてこい、そう思ったぐらいのヤツ。

福岡でデカイ寺で小僧として1年、京都で雲水として3年。
ようやく独立・・・する前に、またも煩悩が鎌首をもたげ、
日本からアジアを抜けて、トルコ、ドイツを経てイギリスまでバックパッカー。

修業時代からかなりの頻度で電話をかけてきた、寺の中の公衆電話。
もちろん老師に見つかれば怒られる、当たり前だ。

たいていは、雑談と次に東京に来る日の宣言。
そして東京に来たら、飯を食わせてやる、お布施だ。
何か喰いたいものあるか?そう聞くと、
要求しちゃいけないんだよね
肉とかダメなんだろ?そう聞くと
出されたものは食べなくちゃならないんだよね
にんまり笑いながら、そう言う。肉が喰いたいんだろ?
そして、ドイツで知り合って、とかやたらと女性を連れてくる。
ホントに修行したのか?
したした。押し入れにバルサンと一緒に入れられたことあるし
それが修行なのかどうかは別にして、基本は何も変わっていない。

オレの携帯に電話をしてくるのは、嫁さんとヤツぐらい。
メールで事足りるハズなのだけど、どっちも電話をかけてくる。
こっちの都合など全く考慮されていない。

そして、今日も電話がかかってくる。
用件は特にない、当たり前だけれど。
しかし、ホントにタイミングは最悪である。
昼ごはんを作っている最中、ホントにさあ。

気温18度に負けて、日曜日に食べた会津喜多方ラーメン
今日は味噌にしてみる。

今日もベースはそのまま活かしてみる。

ニンジン1/2本、タマネギ1/4個を薄く切る。
フライパンにオリーブオイルをひいて、タマネギ、ニンニクを炒める。
ニンジンも入れて、油を回す感じに。
ラムを小さく切り分けて、放り込む。
焼き色がついたら水200ccを加えて、灰汁をひき、
鶏ガラスープの素、白コショウを加えて中火で煮込む。



麺は3分程度でOK。
スープを丼に入れ、250ccの熱湯でのばす。



トッピングに汁気があるので、まずはそのまま食べてみる。

ふえ?コレ、味噌?
味噌と醤油を混ぜたような奇妙な味。
サッポロ一番みたいな感じ?嫁さんはそう評する。

フライパンへダッシュする。
ちょいとバターを追加してから、慌てて丼に戻る。



バターに、そしてラムに救われた、そんな感じ。
醤油味はそこそこうまかったんだけどねえ。
まあ、喜多方と言えば醤油だろうし、文句は言わない。
そう、坊さんは言ったではないか、要求してはいけない、と。