山本飛鳥の“頑張れコリドラス!”

とりあえず、いろんなことにチャレンジしたいと思います。
と思っていたけど、もうそんな年齢じゃなくなってきた。

カネボウの美白化粧品

2013-08-07 19:13:29 | 日記
最近ニュースで取り上げられているのは、カネボウの美白化粧品によって体に白斑ができた人が何人もいるという問題だ。最初はあまり気にも留めずに聞いていたが、これは結構大きな問題である。

原因は、美白化粧品に入っていた成分「ロドデノール」というものだそうだ。化学成分で書くと「4-(4-ヒドロキシフェニル)-2-ブタノール」というものらしい。C10H14O2
これはカネボウが独自に開発した美白成分らしいが、白斑模様症状が起きる危険性があることが判明し、7月になって自主回収を始めたが、その時期が遅すぎるということで、カネボウの対応の悪さが指摘されている。

テレビのニュースを見ていても、実際、該当製品や原因について詳細な情報が得られず、わけがわからない。
そこでカネボウのサイトを調べてみたところ、回収対象の商品が載っていた。
【カネボウ】
・<カネボウブランシールスペリア>ホワイトディープクリアコンディショナー
・<SUISAI>ホワイトニングエッセンス
・<トワニー>エスティチュードホワイトローション
・<インプレス>ICホワイトローション
・<アクアリーフ>ホワイトニングエッセンス
【リサージ】
・リサージ
【エキップ】
・RMK
・SUQQU

それから、いろいろなサイトで、関係することを調べてみた。

カネボウ化粧品の親会社は「花王」であり、「リサージ」と「エキップ」はカネボウの関連会社のようだ。

ロドデノールは医薬部外品であり、2008年に厚生労働省の認可を取得し、販売が始まった。この場合、認可した厚生労働省に、責任はないのだろうか?

ロドデノールには、メラニン生成抑制効果があるそうだ。
どうやって抑制するかというと、
チロシナーゼというメラニンの生成にかかわる酵素の活性を阻害するのだそうだ。
その酵素は、メラニンの前駆体であるチロシンを酸化させてメラニンを作る働きをするものだが、この酵素がないとメラニンを作れなくなるということだ。

ところで、メラニンを作ることができない先天的な異常として眼皮膚白皮症(アルビノ)というのがある。
メラニン色素は、太陽からの紫外線が身体の奥深くに入らないように守る働きがある。もしメラニン色素がないと皮膚がんなどにかかりやすくなってしまうから危険だ。
シミの原因として悪者扱いされているが、メラニン色素は人間にとって必要なものだ。

だから、ロドデノールによってメラニン色素が作られなくなってしまうと、肌の色素が抜けて白斑となり、見た目が悪いだけではなく、日光にあたったときに危険なことにもなるかもしれない。

肌が白くなる異常ということで、思い出したのがマイケル・ジャクソンだが、彼はやはり色素が抜ける異常だったそうだ。父方にそういう遺伝子があり、一部分が白かったものが全身に広がってしまったそうだ。マイケル・ジャクソンは、外に出る時は黒い傘などをさして日光から身を守っていたようだ。

そうなると、この化粧品を使うことが原因で、メラニン色素を作るための酵素が働かなくなってしまうと、かなり問題ではないだろうか?ちゃんと治るんだろうか?と心配になる。

私は、カネボウの化粧品というと「エビ―タ」を使っていたことがある。これは安物なので「ロドデノール」が入っていなかったのは幸いだ。
成分を見てみると、美白成分としては「ビタミンC」と「アルブチン」というものが入っていたらしい。メラニンの生成をおさえシミ・そばかすを防ぐと書いてある。
アルブチンもまた、チロシナーゼに直接作用してメラニンの合成を抑えるそうだ。C12H16O7。
構造はロドデノールとは違う。コケモモや梨、ウワウルシなどの植物に含まれている天然のフェノール性配糖体だそうだ。これは問題なさそうだ。

ちなみに、私は現在、コーセーのモイスチュアホワイトローションという安物を使っていて、美白成分はせいぜいビタミンCくらいのようだ。あんまり効きめもなさそうだけど、害もなさそうである。

効き目の強いものを長期間使うのは、リスクがあるかもしれない。食べ物と同じようにひとつのものに片寄らずいろいろなものにしておけば、万が一問題があっても蓄積は防げるかもしれない。
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