山本飛鳥の“頑張れコリドラス!”

とりあえず、いろんなことにチャレンジしたいと思います。
と思っていたけど、もうそんな年齢じゃなくなってきた。

出光佐三氏の誕生日

2013-08-22 23:12:46 | 読書
「海賊と呼ばれた男」を引き続き読んでいます。
それで、他の方がどんなことを書いているのかとブログなどを検索してみたら、
なんと8月22日、今日が出光佐三氏の誕生日であることがわかりました。
それでは、日付の変わらぬうちに何か書かなくてはと、今焦っているところです。

生まれたのは1885年なので、今から128年も前になるようです。
この方は95歳まで長生きされたようです。

自分の死後にこんな小説が売り出され、日本の多くの人がその生き方に感動しているなんて、天国でさぞかし驚いていらっしゃることでしょう。

小説によれば、国岡鐵造(出光佐三)は明治18年に、現在の福岡県宗像市に生まれたそうです。
始めて日本に内閣ができて伊藤博文が総理大臣に就任した年です。
鐵造の父は染物業を営んでいて、瀬戸内海を船で渡り、阿波徳島から藍玉を仕入れ、商売を広げており、鐵造が子どものころは、かなり裕福な家だったとのことです。

ところが、そののち、鐵造が神戸高商に行っていたころから商売が傾き始め、ついに没落してしまいました。商売が傾いても、鐵造の学費だけは無理をして送ってくれていたことが後になってわかりました。藍染がダメになったのは、化学染料が出てきて時代が変わったからです。

その後は、鐵造が独立してから父と弟と叔父で会社を立ち上げます。まずは、機械油を売ろうとしますが、なかなか軌道に乗らず、資金も底をついてきて、落ち込んでしまいます。
アメリカ製の油は品質が良いが価格が高い。なんとか、品質がよくて安い油がないものかと悩みます。

その時、父が「油のことはわからないが、染物の場合、藍を複数混ぜるとよいものができる」とつぶやきました。それが大きなヒントとなり、鐵造は油を混ぜることを思いつきました。
当時はどの工場も同じ機械油を使っていましたが、機械によってその機械の特質に合った(粘り気や温度が適合する)油になるよう調合することで、他の業者の油とは違うものとなり、顧客を開拓することができました。

父が船に強かったことも、後に船の上で軽油を売るのにも一役買ったようです。
鐵造は逸材ですが、やはりこの家に生まれ、この親の子だったという要素も大きいでしょう。

まずは家族から始めた会社であり、鐵造はどんなに会社が大きくなっても、社員はすべて家族であると考え大切にします。

私がすごいと思ったのは、鐵造が単に油を仕入れて売るだけの商人ではなく、油を調合したり、機械にさして実験したりなどの試行錯誤を惜しまなかったことです。このあたりは理系人間だなと思います。だから、石油の精製などもし、石油化学やいろんな分野に発展できたのでしょう。藍染をしていた父にもきっとそういう特質があったのだと思います。

ということで、出光佐三さんが生まれた日と育った環境を想像してみました。


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なんと、みどりだった(1)

2013-08-22 22:35:28 | 日記
先週の土曜日、山手線に乗ったら「みどり」だった。
つまり、昔の山手線だ。車体全体が緑なのだ。めずらしい。



ホームに入ってきた電車を見て驚き、乗ったところで、これは写真に写さねばと思って、車内でカメラを準備しておいて、降りた駅のホームで撮影した。



「みどりの山手線」と書いてある。
今年は、みどりの山手線ができてから50周年なのだそうだ。山手線車両は、昔はこのように全部緑だったけど、10年くらい前から、ステンレスで帯だけが緑の車両が走りだし、2~3年のうちに、全部新しい車両ばかりになってしまったらしい。
今となっては、全体が緑の山手線は、とても懐かしいものだ。

この車両は1つしかないそうで、これに出くわす確率は低いそうだ。
滅多に電車に乗らないのに、出会えるなんてラッキーだった。



この電車、今年の12月28日まで走るそうです。
また、出会えるかな~

車内は、つり革などもちょっと変わっているそうです。
もし、今度乗る機会があったら、よく見てみようと思います。
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エネルギー問題

2013-08-22 00:32:22 | 日記
2社のガソリン
お盆に娘が長距離ドライブに行ったので、いつになく我が家の車をいっぱい走らせることになった。それで、娘がいつもと違うガソリンスタンドでガソリンを入れた。普段私は、出光で入れているの...


昨年の記事を見てみると、ガソリンスタンドについて書いてあった。
エネオスVS出光、みたいな記事だ。
この時は単にガソリンの品質向上という、産業や科学の進歩という目でしか見ていなかった。

今年の今日は偶然にも「海賊と呼ばれた男」(百田尚樹)(講談社)を読んでいる。
これは、本屋大賞になった本だ。今上巻の3分の2くらいまで読んだ。
主人公の「国岡鐡造」は、出光興産の創始者「出光佐三」氏をモデルにしたものだそうで、内容も事実を元にしたものだそうだ。

この内容について、とりあげたい事があまりにも多すぎて、逆に何も書けない。
今日は、時間も遅いので後日にまわしたいと思うが、後日にまわしても書けないかもしれない。

エネオスは、元「日本石油」の系列(いろいろ合併している)で、出光とは昔からいろいろあったようだ。
石油業界も複雑だ。

経済界とか政府とか、今も昔も混沌としているし、きれいごとじゃない。競争も激しい。
その中で、目先の利益だけにとらわれず、信念を持って労苦を惜しまず行動してきた出光という会社の価値は高い。

日本にとってエネルギー問題は深刻だ。

今現在も、福島原発では、放射能高濃度汚染水が大量に漏れて大変なことになっている。
それに対応している現場の人たちがいる。

汚染水の入ったタンクはもれなくても毎日すごい勢いで際限なく増えるばかりである。
一方で国の借金は1千兆円を超えており、これも際限なく毎日増え続けている。
日本はどこに行こうとしているのだろうか。

出光の社員は戦後、石油タンクの中に入って、放置されていたタンクの中身を浚うという過酷な労働をした。それがアメリカが提示した日本への石油配給の条件だったからだ。
1953年には、日章丸でイギリスと抗争中のイランまで行き、石油を運んできた。
エネルギー確保のために、そこまでするのだ。

現在出光では、風力発電や地熱発電も始めているが、一方で原子力のためのウランの採掘もしているらしい。

大きな会社になった。出光佐三の意思は社訓として継いでいるようだが・・・。

今の世の中、どんなに誠意を持ってしても、どこに行き先を求めたらいいのか、誰にもわからないのではないだろうか?

国民のためにエネルギーを供給する。
国民の生活を守る。安全を守る。
その両立ができる道があるのだろうか?

この本を読み終えたらまた何か発見があるのか?とにかく最後まで読んでみよう。
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