再びミステリの話で申し訳ないのですが、

『私が彼を殺した』という東野圭吾のミステリを読んでいたのです。
毎度おなじみ加賀刑事が登場するこのミステリ。
『どちらかが彼女を殺した』では、
容疑者は2人に絞られるのだけど、
今回のは容疑者が3人に増えちゃってます。
前作と同様、
最後まで読んでも犯人が誰なのか書かれておりません。
『犯人はあなたです』
という加賀刑事の言葉で締めくくられております。
さて誰なんでしょ?
と、
一読しただけではわからず、
文庫本の後ろに付いてる
『推理の手引き』
という付録を読みます。
それを踏まえてうえで、
もう一度読み返しました。
婚約中の男性が、
結婚式の最中に亡くなってしまいます。
これが毒殺なんだけど、
その毒が鼻炎のカプセルに仕組まれていて。
じゃあ誰がカプセルに毒を仕組んだの?
と話はすすんでいきます。
容疑者が3人となり、
3人ともすごく怪しいまま話は終了。
再読中にあることが分かり。
犯人を断定できたのですが、
分からないことがまだあり、
三度目の読み返し。
やっと全て分かって、
心のモヤモヤさんがスッキリ。
とりあえず一旦ミステリは終了。
ミステリよりも腹が立つ内容の小説に取り掛かります。
『万延元年のフットボール』という大江健三郎の小説があるんだけど、
これがホント読んでてイライラしちゃうのです。
大江健三郎がキライだとかではなく、
(そんなに好きではないのですが)
『万延元年~』だけ最後まで読む気が起きないのです。
『死者の奢り』→『飼育』→『芽むしり仔撃ち』→
『われらの時代』→『遅れてきた青年』→『性的人間』→
『個人的な体験』
と、初期の小説から順番に読んできたのですが、
『万延元年のフットボール』が鬼門なのかなんなのか、
さっぱり分からないのですが、
それを読んでる最中に、
もう大江健三郎なんて読まねーヨ!!
と挫折しちゃうのです。
5回も6回も挫折。
毎回、話の舞台が四国に移るあたりで挫折しちゃう。
なんでだろう?
自分の潜在意識の中に、
四国を敬遠するなにかがあるのでしょう。
そういや、
明石海峡大橋の神戸側のふもとに住んでいたとき、
橋を渡っていけば四国に簡単に行けることは分かってたんだけど、
行く気が起きなかったもの。
四国に行けば、
うどん!道後温泉!栗林公園!はりまや橋!
とかいろいろあるのにね。
自分の背後霊とか守護霊とか、
遠い先祖とかそういう何かが、
香川のうどんでノドを詰まらせたとか、
道後温泉のネオン坂の遊廓でボッタクリにあったとかね。
それだったら仕方ないや。