これは昨年夏上演された作品なのだが、創造館のプッシュによっての再演である。石井テル子さんはこのチャンスをきちんと生かして作品の完成度を上げる。初演との違いはお話ではない。見せ方だ。広い空間を縦横に使い、思いきった舞台を作る。
創造館を横に使い、客席をとことん狭く設定した贅沢なつくりだ。もちろんそれは舞台を広く取るためだが、この客席と舞台の近さは観客にとっても贅沢なこととなる。それは芝居がここ . . . 本文を読む
昨年10月公開された堤幸彦監督の20世紀FOXによる『はやぶさ HAYABUSA』に続いて、今度は東映が総力を結集して送る。前作は主人公を女性に設定し、彼女の目の高さからハヤブサプロジェクトを描いたが、今度は男たちの視点から描く東映映画ならではの正攻法による決定版とでも呼ぶべき大作である。
このあと、今度は子供目線での3D映画『おかえり、はやぶさ』も公開される。3作品競作となった「はやぶさ」 . . . 本文を読む
神原さんによる浮狼舎の新作。昨年の『地図にない町』に続き、今年も浮狼舎名義の公演が見れるのがうれしい。神原さんにとって、神原組や、ハレンチキャラメルではなく、浮狼舎として公演する意味は大きいはずだ。劇団というスタイルに頑なにこだわり、仲間を何よりも大事にする彼女にとって、胸を張って「浮狼舎です!」と言えることが何よりも大事なのだ。もちろん、神原組や、ハレンチキャラメルであっても作品の本質は変わら . . . 本文を読む