作り手の熱がしっかり伝わってくる作品だと思った。だが、あまりに荒削りで、前作を見た時にも思ったことだが、何をやっているのやらよくわからないようなパワーマイムもどきが、作品を稚拙なものにしている。ああいうものは洗練されなくては伝わらないし、意味すら成さない。なのに彼らはそれを勢いだけで見せていこうとする。その強引さが若さの特権だとは思わないが、仕方ないなぁ、と受け入れてしまえるのは、その一生懸命さ . . . 本文を読む
偶然にも初期のくじら企画と同じように3人芝居である。男3人のむさくるしい世界だ。父親が大竹野正典であることが、プレッシャーにならないわけはない。だが、春生くんはまるでそんなこと気にもしないように自分の世界を作ろうとする。しかも、とても慎重に。
作、演出、出演の大竹野春生は、とても誠実に自分の劇世界を立ち上げようとする。彼らしい。だが、それがどこまで考えてのことなのか、よくわからない、のもい . . . 本文を読む
時間の関係で(芝居が始まるまでの時間にぴったり合う映画はこれしかなかった)仕方なく見たのだが、これが歴史に残るぶっとび映画だった。バラィティショーでももう少しまともなことをしそうな気がする。常識のレベルを遥かに超越したいいかげんさ。こんなバカな話を大の大人が映画化していいのか。いくら三池崇史だからってこれはあんまりではないか、と思う。だが、彼は「ドーンとこい!」で、これを引き受ける。冗談ではなく . . . 本文を読む
チラシの配布を当日まで待たなくてはならなかったというのってかなり凄くないか。もうそれって宣伝の域を超えてしまっている。もしかしたら、僕の預かり知らないところであのチラシはちゃんと撒かれていたのかもしれないが、少なくとも僕はどこの劇場でも、このチラシを見たことがなかった。その公演会場でようやく貰ったチラシは、いつものようにとても丁寧に作られてあり、いつものように、すみからすみまで楽しめる。さらには . . . 本文を読む