鈴木雅之監督の『プリンセストヨトミ』は、原作には及ばないけど、とてもよくできた娯楽大作だった。今回彼は再び同じキャストを使い、この歴史大作に挑んだ。コンセプトは同じで、舞台が大阪から京都に移し、豊臣から織田信長に変わる。
今を生きるふつうの女性が偶然から歴史の大きな分岐点に立つことになる、というお話だ。それをコメディタッチで見せていくのも前作を踏襲している。ただ、前作は万城目学の原作があった . . . 本文を読む
たなぼたが北村成美と組んで作り上げた作品。ダンスと演劇のコラボ。でも、そこはたなぼたであり北村成美である。一筋縄ではいかない。なんだかとても泥臭い作品で、親しみやすい。カッコ悪い。でも、そこが魅力でもある。だいたいこのタイトルである。タイトルそのままのお話。というか、あまり話はない。特に前半は「これはなんなんだ?」というくらいに作りが緩い。明確なストーリーラインがあるのに、そこから逸脱していく。ダ . . . 本文を読む