たなぼたが北村成美と組んで作り上げた作品。ダンスと演劇のコラボ。でも、そこはたなぼたであり北村成美である。一筋縄ではいかない。なんだかとても泥臭い作品で、親しみやすい。カッコ悪い。でも、そこが魅力でもある。だいたいこのタイトルである。タイトルそのままのお話。というか、あまり話はない。特に前半は「これはなんなんだ?」というくらいに作りが緩い。明確なストーリーラインがあるのに、そこから逸脱していく。ダンスシーンの自由度が高く、何が何だか、と思う。
ブルーバード観光が企画した1泊2日のバス旅行。そこに参加した6人の一癖も二癖もあるような人たちの織りなす物語。よくあるお話のように見えて、それがなんだかいびつなものになる。見知らぬ者同士のバスでの旅、旅館でのエピソード。温泉での出来事。定番の展開。そこから終盤の洞窟に閉じ込められるところに至る。
ここから、もっとシュールな展開になるのか、と期待したのに、残念ながらそうはならない。ふつうじゃない事態に直面し、何が始まるのかと思ったのだが、そこから先は6人のそれぞれ抱える問題がお話として描かれていくばかりだ。それってなんだかすこしありきたりだ。せっかくの設定が膨らまない。
ブルーバード観光の社長が、お忍びでバスの運転手として同行したり、北村成美さん演じるバスガイドが、なんだかエキセントリックで、そのテンションの高さがふつうじゃないとか、そんなことのひとつひとつがもっとミステリアスな展開につながるのかと身構えたのに、それだけで終わるのはつまらない。表層的なお話の背後にもっと違う何かが欲しかった。
この旅行の意味とか、彼らが集められたのは偶然ではなく、何かのたくらみがあっただとか、荒唐無稽なお話としての仕掛けがあったら、よかったのに、と思う。残念。
ブルーバード観光が企画した1泊2日のバス旅行。そこに参加した6人の一癖も二癖もあるような人たちの織りなす物語。よくあるお話のように見えて、それがなんだかいびつなものになる。見知らぬ者同士のバスでの旅、旅館でのエピソード。温泉での出来事。定番の展開。そこから終盤の洞窟に閉じ込められるところに至る。
ここから、もっとシュールな展開になるのか、と期待したのに、残念ながらそうはならない。ふつうじゃない事態に直面し、何が始まるのかと思ったのだが、そこから先は6人のそれぞれ抱える問題がお話として描かれていくばかりだ。それってなんだかすこしありきたりだ。せっかくの設定が膨らまない。
ブルーバード観光の社長が、お忍びでバスの運転手として同行したり、北村成美さん演じるバスガイドが、なんだかエキセントリックで、そのテンションの高さがふつうじゃないとか、そんなことのひとつひとつがもっとミステリアスな展開につながるのかと身構えたのに、それだけで終わるのはつまらない。表層的なお話の背後にもっと違う何かが欲しかった。
この旅行の意味とか、彼らが集められたのは偶然ではなく、何かのたくらみがあっただとか、荒唐無稽なお話としての仕掛けがあったら、よかったのに、と思う。残念。