『ペンタゴン・ペーパーズ』に続いて2ヶ月連続でスピルバーグの新作が見られるという幸福。しかも、シリアスな前作とは打って変わって今回はSFで、ジュブナイル。スピルバーグの持ち味を充分に生かし切った設定にお膳立て。だから、これに期待しないわけがない。ワクワクしながら見た。
ゲームの世界に入り込むという意味では先日公開の『ジュマンジ ウエルカム・トゥ・ジャ . . . 本文を読む
ベテラン劇団の芝居を見るのは気が重いのだが、チラシの文章に誘われて見たくなった。そこには「別役のお芝居がこんなにも楽しく、面白いのです。」とある。それをどういうかたちで実現しようというのか、興味津々で見る。
こういう不条理劇を理解するには理詰めで納得していくしかないのだが、そうすると、途中でなんだかわからなくなったり、つじつまが合わなくなってしまい、お手上げにあることもままある。だから、なんとな . . . 本文を読む
時代は1970年代初め、怒濤の時代。だが、芝居はそんな時代から隔離された老人ホームを舞台にして、老い先短い老人たちの戦いが静かに描かれる。2部構成3時間に及ぶ大作である。春から始まり、夏の盛りまで、約半年間のお話なのだが、ラストではなんと30年後21世紀に突入する。語り部である女性のモノローグで幕を閉じる、ということだ。しかし、そこにはドラマチックな展開はない。エピローグは変わるこ . . . 本文を読む