2020年の今を描く芝居を作る。コロナ禍の時代を背景にして、困難な時代をどう生き抜くのかを描く。とかいうような、芝居なら凄いのだけど、そうはならないし、そんな大胆なことを描くわけではない。でも、結果的にそういうことにもなっているのが面白い。
では、何が描かれるのかというと、ロンドンオリンピックが中止になった1944年、戦時下の動物園で、殺される動物たちが描かれる。そして、同時に東京オリンピックが . . . 本文を読む
この冬一番の超大作である。この手の映画は新春第一弾のお正月映画(クリスマス映画)として大々的に宣伝されて鳴り物入りで公開されるというのが今までの日本のしきたり(!)だった、はずだ、った。だが、これだけの大作なのにまるで宣伝もなく、ひっそりと公開され消えていく。作品の完成度がいまいちだから、ではない。時代が変わってしまったのだ。きっと。
東京がテロの標的になり、パニック状態になる、というスケールの . . . 本文を読む
ラブホテルの映画とストリップ劇場の映画を、たまたま同じ日に見た。どちらの映画も、その場所が舞台になるという映画ではなく、その場所自体がなんと、主人公となる映画なのである。そのラブホテルがなぜ出来たのか。どんな経過をたどり、今に至ったか。そのストリップ劇場がどうしてできたのか、そして、今の時代にあってどういう風になっていくのか。
そして、どちらも最後にその場所がなくなる、というお話になる。性風俗を . . . 本文を読む