このささやかなタイ映画を見ながら、やっぱり映画っていいな、と思えた。ひとりの女の子が断捨離する話なのだ。溢れかえる家の中のモノを全て捨て去り、理想の場所にしようとするお話なのだけど、なかなかうまくいかない。それどころか、捨て去れない思い出に引き摺られて、忘れていたいろんなことを思いだし、大変なことになる。そんなお話。
昔付き合っていた恋人や、友人たち、思い出の品を通して、再びつな . . . 本文を読む
ふたりの女子高生のお話なのだけど、よくある「友情もの」の枠には収まらない広がりがある。彼女たちが立ち向かうのは周囲のクラスメートたちではない。先生や大人たち、そして、この社会、この世の中と向き合う。彼女たちは怯まない。でも、立ちはだかる壁は大きいし、強固だ。でも、ちゃんと自分の力で、自分の考えを持ち、立ち向かう。
痴漢に遭ったところから始まり、まず、目の前の痴漢と戦い、教師と戦い . . . 本文を読む
タイトルには「朗読劇」と銘打たれるが、これは安易な作品ではない。想像する力が世界をどこまでも広げていく、そんな素晴らしい作品だ。小さな作品だけど、その小ささを逆手に取り、とても自由で、大きな世界を手に入れた。「演劇」だから出来ることを実現している。よくあるリーディング公演とは違う。これは朗読というスタイルから発想された演劇作品なのだ。
テキストを手にして舞台に立つ。正面を向いて話 . . . 本文を読む