1話から4話までをまず一気に見た。実は1話を見たとき、これはダメだな、と思ったのだがもう少し我慢しようと思い2話を見る。実はアニメの第1話(1時間22分)を見たときの衝撃を超えるはずもないのはわかっていたけど、それにしてもこれは酷い。あのアニメが描いた82分をたった39分にまとめたのは悪くはないけど、あんな杜撰なダイジェストを見たら、萎える。この実写化はアニメ以上にリアリティがない。これは安い「芸能界あるある」って感じか? 役者たちの学芸会演技も相俟って、リアルには程遠いし、そんなこと最初から求めていないのだろう。
とことんめちゃくちゃな話を勢いで見せていく覚悟である。ただいかにもなエピソードを誇張して見せる中からある種の真実に行き着くといいのだが。これはわざとしているのかも、と少し思うけどここまでからは作者の狙いは見えない。ただの杜撰にしか感じられないからだ。だからこの先に期待しよう。後4話、さらには劇場用映画が続く。
ここまでを見て感じたことは、このいかにもな話を通してアイドルという虚像を求める子どもたちの姿をさまざまな面から炙り出すことが狙いなのか、ということか。不在の(冒頭で死んでいる)アイ(リアルアイドルである斉藤飛鳥が演じる)というカリスマ(=母親)を求めて芸能界を浮遊することになる彼女の産んだ双子たちアクアとパール(この呆れるようなキラキラネーム。しかもアクアの本名はアクアマリンである!)の魂の旅を描く。
ここまでは1話完結メインの視点は同じだが(双子の兄アクア)各エピソードで一応の主人公を立てておくというスタイルを踏まえているみたいだ。ドラマ後半4話もたぶんその姿勢は貫くのだろう。この先が気になる。