川口由一さん主催
芸術紀行岡山倉敷にて
昨年2022年12月
オリエント美術館と
大原美術館をたずねる
芸術紀行に
参加させていただきました。
参加者の皆さんへの
川口さんからの呼びかけ文より
◎知識でもある智恵のはたらきでもって作品を観るのではなく、情を中心にして大いにはたらかせ、自ずから見えてきた存在の根底から、深く納得の入るまで、意志力を発揮して鑑賞された余韻の中で、何事にもとらわれることのない深い学びでありたく思います。
◎今までの人類の歴史におもいをはせ、人類の文化文明のはじまりを誠実にみつめて、近代・現代にいたる人間の生きる姿をみつめる謙虚な学びにし
たく思います。
◎ぜひに、日常ごとや約束ごとから離れて一人きりになりきって、解放された自由の中で深く鑑賞されてください。
◎静かなよろこびを内に抱いてご参加ください。
川口さんよりご案内をいただきましたその日から、私のなかに芸術への想いがめざめふくらみ、また川口さんの深く清らかな想いが伝わってきました。
一日目、岡山のオリエント美術館は、とてもすばらしく深く感じることが多くありました。現代に生きる私たちは何を望んで生きているのだろう、と思わざるを得ないほどに紀元前の人たちはかがやいており、日々の我が暮らしを根底から問い直したいとの意欲があふれてくるのでした。
ところで、川口さんが主催の芸術紀行は20年前から始まり、今回の岡山・倉敷が最後でした。思い起こせば、奈良、岡山倉敷、京都、出雲、東京箱根、そして縄文展や古代ギリシャ展など、芸術にふれ人生を明かす紀行に参加させていただいてきました。自然農から人生全体に学びはひろがり、中でも『芸術』の分野は私にとって、情緒を育み、人間性の成長へのいざないでもありました。
言葉を通して認識することの大切さも教えていただき、集われた方々とともに良い学びの時を過ごさせていただきました。写真は、倉敷大原美術館南の新渓園の大広間にて。全国から集われました。
芸術紀行の資料より
多くの人々を活かす
トウモロコシのいのち
こんなのが自然界生命界に
誕生したのか・・・
しかも無目的に・・・
すごい、 結実。
人類の誕生も
無目的なれど・・・
宇宙生命界はすごい
ありがたい。
本当に・・・・・。
絵 文
川口由一さん
今回の芸術紀行は、はじめて川口さんが倉敷(自然農)にお越しくださってからちょうど25年目でした。これまでどれほど多くの貴重な学びや体験をさせていただいてきたことでしょう。ふりかえればその歴史に胸が熱くなります。
そして今回ご一緒させていただきました時のなかで、静かに内観されておられるお姿がとても印象的でした。川口さんは過去現在未来の別なくすべてを内包され微笑んでおられるようにも思われ、わたしもすっかりくつろいだ気分になりまして、ご講義前にパチリと写させていただきました。
ぜひまたお会いしたいです。
すばらしい芸術紀行をありがとうございました。
八木真由美