君は銀河の青い風  八木真由美 岡山

自然に沿って、自分につながって、
心地のよい光とともに。
竪琴ライア 自然農 ライトワーク ヒンメリ

  

2018年 自然農稲作教室五期 始まりました。

2018年01月29日 | 自然農稲作教室2018年

温暖な岡山南部も今年の一月はとても寒いです。
気温も氷点下になることが多く
1/22にはうっすらと雪が積もりました。

歩いてすぐの自然農田に雪景色を眺めに・・。
田んぼの一角に蒔いた大麦はとても元気。↓
ぶるるる、おお寒い、と私は長時間居られませんが・・。

冬草たちの可愛らしい芽が畝をうっすらと緑色に。
いのちにはそれぞれに性質があり、
麦や冬草たちはこの厳しい寒さが合っているのですね。

冬景色は清らかでとても美しく
四季の恵みを感じるひと時にもなりました。

 

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さて、今年も楽しみにしている自然農稲作教室ですが、
2018年  五期は1/28(日)にスタートいたしました。
お天気に恵まれますようにとの思いのなか、
気温は最高3℃~最低-3℃、かなり寒い一日となりました。

午前中は和室にて、みなさんに自己紹介をしていただき、
自然農の基本のお話し、稲の一生について勉強いたしました。

午後からも気温は低めでしたが風がなく、午前中に舞っていた雪もやみ、
田んぼの整えとして「畝作り」をいたしました。

自然農の田んぼでは、冬の時期に畝の整えをいたします。
溝を掘ることで平畝ができあがります。
この溝の役割ですか、畝の通気をよくすること、
また田植え以降の水の調節に欠かせません。
さらにお米の裏作に麦を栽培する場合の湿気対策にもなります。

 

また、昨年の苗床跡がやや低くなっていますので、
溝を掘った土をその部分に運びます。
藁や枯れた夏草を除けて土を運び平らになるよう砕き、
ふたたび藁や枯れ草を被せておきます。

溝を整えるのと同時に、畝の高低差をなくしています。

自然農のお米づくりに取り組む時、
畝作り=溝堀は、一番最初に行う田んぼ全体を視野に入れての大切な作業です。
溝を田んぼの周囲にめぐらし田んぼの形に合わせながら、
基本的に南北に約4m幅で畝を作ります。

ちょうど実習の時間帯に寒風が吹かず、ほっとしました。
気温はとっても低かったのですが、
スコップを使っての作業で身体はぽかぽか。
一月、この季節にしか体験できないことを味わっていただきました。

◎実習風景のお写真は参加者の渡邉さんが写して下さいました。

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自然農は
耕さず 自然の営みに沿って 手作業で
健やかなる恵みをいただくことのできる農です。


すべてのいのちとともに生き 
添い 応じ 従い 任せる 
そのような生き方を学ぶ機会でもあります。

宇宙自然界を舞台に 
人生の全うにつながることとして
自然農に携われることを
本当にありがたく喜びに感じています。

八木真由美 岡山

2018.1.29

 

 

 

 

 

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川口由一さん 自然農田畑 2018年1月 

2018年01月18日 | 自然農川口由一の世界

新しい年のはじまりに 三輪山のふもと奈良県桜井市の
 自然農実践家指導者 川口由一さんの田畑をお訪ねいたしました。
うっすらと雪を纏う大和の山々、清らかな冬の景色です。

昨年末、お米の収穫を終えられ、稲わらが還された田んぼ。
自然農40年、耕さず、いのちの重なりが続いています。
写真手前の畝には麦が植えられ、↑
近づくと稲わらの下から麦の姿が見られます。↓

夏には緑あふれ 躍動していたいのちたちも
静まり返る冬。
やがて訪れる春の日まで
無数の種や宿根たちが眠っている大地。
ふっくらとした畝は、こんなに寒い冬の日にも
やわらかで暖かそうです。

こちらは田んぼ南側の畑です。↓
キャベツが育ち、いちご・玉葱の苗も元気です。


田んぼから歩いて数分、
果樹・花木・野菜などを栽培されている一反一畝の畑です。 ↓
入り口付近には柿の木が二本並んでいます。


雨が小降りになると
雲の合間から光が射してきました。
清々しい一年の始まりに
美しい畑に入らせていただきうれしいです。

川口さんの畑には様々な種類の水仙があります。
白や黄色の濃淡 春の香りを漂わせ咲きにおうのでしょう。
もうすぐ もうすぐ。

こちらはレモングラス、↑ ↓
素敵な寒さ除けをしてもらっていますね。
支柱を三本立て周囲をライ麦のわらで囲み、
風に飛ばないように麻ひもで留めておられました。

麦藁はしっかりしてますね。

こちらはエンドウの畝です。
三列、種を蒔かれ 
稲わらで支柱と鳥よけをされています。↓

稲わら 麦わら 稲の縄 木々
自然界にあるもので、田畑で栽培したものの一部で、
手作りする美しい支柱や寒さ除け・・、
自然に沿っていのちを育てる自然農において
楽しみ&喜びの作業ですね。


川口さんの畑では近年、
お野菜の芽が鳥についばまれることがよくあるそうです。
その場合には種の蒔き直しをされることも・・。

藁に守られて冬を越すエンドウ。↓

こちらはそら豆です。↓
元気そうですね。
畑の草草や木々の落ち葉がたっぷりの畝で。

「枝を立てておられるそちらの畝には何が育っているのですか?」
とお尋ねいたしましたら ↓
「ここにはラッパ水仙があるのです。これから育ってくるのですが、
間違えて刈ってしまわないように目印にしています。」
と、水仙が咲く頃を待ち望まれる川口さん。

全ての畝にふんわりと枯れ草や木々の葉、
所々に古木の幹が置かれている畝も。
ここで生きるすべてのいのちたちが、
他のいのちのを生かす巡りのなかにあります。

こちらも美しい寒さ除けです。↓
ライ麦の藁で作られていました。

風に飛ばないように古木でおさえて。
寒さ除けの内側には春菊が・・。

北風や霜から守られ 陽ざしをあびて。 

つかの間太陽の光が降りそそぎ、気持ちが和みます。

春に蒔いた夏人参の説明をして下さる川口さん。↑
種用に少し残されています。
自家採取して四年目くらいだそうです。


一昨年のキャベツが復活。↑

ほんとうに美しいいのちです。
不耕起 無肥料 草草や虫たちと同じ舞台で
たくましく美しく生きています。
 

大根です。↑ 
滋味深い自然農のお野菜。
姿形にもあらわれていますが、
いただいた時の喜びは格別で
天然自然というものを全身で味わうことができます。

人参の畝に上がられて ↑
ネズミの穴を踏んでおられる川口さん。
「全部は食べられないのですが、結構食べてるんや。」
「何か対策はされているのですか。?」
「こうして穴を踏むことくらいやな。」

 

さて、こちらは畑南西の角、花木です。

ムクゲがすっきりと剪定されていました。
ライラック 蝋梅 紫陽花 木苺 萩 山吹 ザクロ
そして畑の周囲には平戸つつじが並んでいます。 

木々の足元に水仙の葉が光っています。
厳寒期より花を咲かせ春を待つ清らかな生命たち。

苗木を植えて五年目くらいの桜の木です。↓

「これはね、お茶の木に絡んでいますが藤です。」「藤ですか・・。」
↓ 春には色とりどりの楽園になりますね。

そしてさりげなく目をやった先にクコの実を発見。↓
クコは自然農を始められる前から育てておられたものが
今も実をつけているのだそうです。

 

今年は落葉樹の足元にばら蒔きされた大根の生育がゆっくりだそうです。
毎年同じ場所にばら蒔きをすると、それを好む虫たちも増えるとのこと。
また天候気候にも影響され、早目の寒波などで生育が思わしくない場合は、
新たに筋蒔きなどもされるそうです。 

霰が降ってきました。↑
今年一番の寒さでしょうか。
カメラを持つ手がかじかんできましたが、
冬の自然農田畑も趣があり安らぎます。 

一つ所に寄せられた古木の幹や枝は、
畝に巡らせるなどすべて無駄なく使われます。

ふと見ると手前に大きなキノコが・・。
松または桑の幹の下にできた菌核だそうで、
一本の木が死んだ後にきのこが誕生するそうです。
もし松の木でしたら生薬に使われる「茯苓」かもしれません。

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今回も森のような花園のような川口さんの自然農田畑にて、
自然に沿って生きるということを想いました。


時のかさなりは、いのちの歴史であり
  最善の在り方でいのちを育んでくれます。

余計なことをせず 
必要なことだけを的確に見極めて少しだけ。

人もこの自然の巡りの中にいて
人の分にふさわしい恵みをいただけるのです。

それを、本当のしあわせと感じられ、
豊かな人生と感じられる心が育っていれば
自然はいつまでも私たちとともにいて
よろこびを与え続けてくれるのだと。

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今回も五感を通して全身で 
また川口さんから言葉を通して
自然農の世界を感じ学ばせていただくことができました。

道中の雪景色も清らかな新年の氣にあふれ
静かな冬の営みもまた光かがやき
温かな気持ちに包まれました。

岡山から奈良へ
今年もいのちの世界を観つめる旅は続きます。
写真はすべて1月10日撮影です。

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いつもブログをご覧くださいまして
ありがとうございます。
八木真由美

 

 

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自然農 冬の田 大寒の頃に。

2018年01月17日 | 自然農 岡山 稲 

もうすぐ大寒を迎える今日は1月18日。
お正月以降、寒い日が続いていましたが、
少し寒が緩み、岡山南部の気温は14℃~5℃。
蝋梅の蕾もふくらんできました。

自然農田に散策に行きましたら、
脱穀後に返した稲わらの隙間から冬草が元気に育っていました。

畝全体を眺めるとほんのり緑色、
春の兆しが大地から感じられます。

こちらは大麦です。紫色の綺麗な穂をつけます。

種を繫いでゆきたいので、
田んぼの一画に少しだけ栽培しています。
麦茶にしていただくのもいいですね。
(ライ麦他は畑で栽培中です。)

2018年 自然農稲作教室も始まります。
今年も10名の方々とお米作りを学び実践いたします。

耕さず16年目をむかえる実習田にて、
肥料・農薬・除草剤・大きな機械・を持ちこまず 
自然に沿って手作業で 昔ながらの道具を使い
 いのちの営みを感じながら田んぼに立ちます。

今年も豊かな巡りのなかで、
健やかに過ごせますように。

八木真由美

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451 BOOKS 玉野市の本屋さんへ

2018年01月16日 | 人との出逢い・本との出会い

昨日 玉野市の「451BOOKS」さんに行って来ました。
末娘マリナの希望に応えて、わたしの運転で。

どこに行く時もナビは使わないので、
いつものように地図をしっかり頭に入れて出発したものの
近くまで来たときマリナのiPhoneで確認してもらい、
その案内に従い走っているとなぜだか到着した場所は宇野港。
どうやら通り過ぎてしまったようです。
(iPhoneのナビって間違うことがあるのかな。)

やっぱり私はナビに連れて行ってもらうよりも地図派、
東西南北や位置関係はしっかりわかっていたいタイプ。


宇野港に着いてしばらくハテナマークの二人でしたが、
無事に到着した時はホッとしました。

螺旋階段のある二階建てのお店は
おすすめの本がぎっしり。
麦藁で作られたヒンメリもゆらゆら揺れていました。

母娘ともに本屋さんが大好き。
なんだか落ち着きます。
時間が経つのを忘れますね。

マリナは天使の本と宮沢賢治、
それから昭和30年発行活版印刷の古くて素敵な手紙の本を選んでいました。
お店の方に「よく見つけましたね、渋い本を選びましたね。なかなかいいですよ。」
とも言っていただき、納得の一冊になったようです。

温かなチャイとクッキーを出していただき、
本に囲まれ居心地の良い時間が静かに流れます。

私も三冊、選びました。
衣食住を素敵に整えることについて書かれてある二冊とエッセイです。
すぐに実践したくなる本に出会えたので、新年のスタートもいい感じです。
忘れがちな日々の暮らしのワクワクが満載、
小さな喜びがたくさん訪れそうな予感がしています。

次回は、一直線に湖畔の本屋さん(451BOOKS)目指して行きますね。
ああ、何もかも楽しい一日でした。

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451BOOKSさんのHPはこちらから。

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2018年 新年あけましておめでとうございます。

2018年01月06日 | ごあいさつ

2018年 新年あけましておめでとうございます。


清々しい一年のはじまりに、
今年も宇宙自然界の営みとともに
心から願っていることを一つひとつ実行してゆきたいな、と
想いをふくらませています。 

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

八木真由美

 

 

 

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