君は銀河の青い風  八木真由美 岡山

自然に沿って、自分につながって、
心地のよい光とともに。
竪琴ライア 自然農 ライトワーク ヒンメリ

  

川口由一さんの自然農田畑をお訪ねして 2018年 12月 麦の植え付け

2018年12月30日 | 自然農川口由一の世界

12月中旬過ぎの暖かな日に
自然農実践家指導者 川口由一さんの
田畑をお訪ねいたしました。

田んぼではお米の脱穀を数日前にすまされ、
稲わらを畝一面にふりまいておられました。

耕さず 

持ち込まず 持ち出さず

自然農40年目の川口さんの田は

豊かな豊かないのちの舞台です。

ふかふかの畝に上がらせていただき

三輪山を背に記念写真を一枚。


田んぼの端の畝には
麦を植え付けておられました。
お米の田植えに似ていますね。

今年は平ぐわで初期の冬草を削り
苗床で育った麦を
一本ずつ移植されたそうです。

冬草は、
牧草やカラスノエンドウが多く
麦の成長のために冬の間に一度
草刈に入られるそうです。

麦の上からこちらの畝も稲わらを蒔かれるそうです。↑

麦の苗床の様子は、
こちらのブログに掲載させていただいています。

 

さらに田んぼ北側の畑にも
先月、畝を整えられていた場所に
麦がきれいに並んでいました。

夏草が一生を終えて
畝をふかふかにしています。

左側の大きめの畝2本には小麦
その隣には大麦 ライ麦
さらに隣の畦沿いの畝にはライ麦だそうです。

冬の田畑は静かな佇まいです。
冬には冬の美しさを豊かに感じる
川口さんの自然農田畑・・。

冬野菜や麦たちは
これからはじまる厳しい寒さのなかで
亡骸の層がたっぷりの畝に抱かれて
そのいのちを全うしてゆくのですね。

 

師走の空は美しく
なだらかな三輪山の稜線に心なごませ
目の前に広がる川口さんの田畑は
美しい一枚の絵画のように見えます。

 

 

ただただそこにいるだけで
静かに満ち足りた想いがあふれてきます。
自然とともに生きることの清々しさ豊かさが
深く身心に伝わりくるのです。 

 

さぁ、こちらは田んぼ南側の畑です。
麦の苗床だった場所もすっかりもとに戻され
次の季節の作付けを待っています。

 

ピーマン 唐辛子 ナスなどの
夏野菜が終わり
茎枝が残されています。

写真では見えにくいのですが
ピーマンと唐辛子の条間に
えんどうの種が降ろされています。
またナスの株間にも同様に。

 

↑ 手前はゴマが栽培されていた畝ですね。
こちらもゴマの茎や夏草が還されています。

太陽の光を受けて
キャベツが元気に並んでいました。

畝の豊かさを体感いたします。

次に、田んぼから少し歩いて
果樹のある畑を見せて頂きました。 

人参がとても元気です。
昨年はネズミに食べられることもあったと
お聞きしましたが、今年は大丈夫そうです。

 

こちらは、春菊です。↓
ライ麦の茎で寒さ除けをされていました。
「冬の間、春菊をいただきたいのでね。」
と川口さん

 

美しい寒さ除けですね。

 

これは何でしょうか、とお尋ねしましたら
「夏野菜のオクラの幹に立て掛けて
エンドウにする支柱を乾燥させています。」
とのことでした。↓

畑にあるもので なんでもできる
工夫は楽しい~。‼

 

 

果樹の下では、
大根や日野菜が元気に育っています。

 

今年は豊作ですね。
春には菜の花も見事なことでしょう。 

 

木の下に枯れ枝を積んでおられます。
畑の畝に返されたり
その他、いろいろと使われます。

 

お米の苗床の鳥よけや
エンドウの支柱になることもあるそうです。

基本的には
野菜の畝で朽ちさせ巡らせるそうです。

 

自然農40年・・・ 
それ以前から畑だったこの場所には古い木があり、
その木が枯れるとその足元にキノコが生えるのだそうです。
松の木の下には漢方生薬でおなじみの「茯苓」。

 

グミの木にもキノコができています。↓ 

 

サルノコシカケといわれるものですね。 

 

一つのいのちが終わるときに
生まれてくるいのちがあるのですね。

 

見上げればビワの木にお花が咲いていました。 

 

ビワの木陰で少し休ませていただきながら
お話しを伺いました。

 

僕は79歳です。

一年間、今年も田畑に立つことができて本当に良かったです。

自然農は形が決まっていないですし

気候も変化しますし

田畑の様子も変化してゆきます。

その中で新た新たに問題が起きることもありますが

智恵を出して取り組んでいます。

それが自然農に取り組んでいる方々に伝わり

みんなで共有することができる一年でもありました。

これからも年齢に応じた在り方で

豊かに日々生きたいと願っています。

 川口由一

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

今年も、川口さんの季節季節の田畑の様子や

インタビュー記事など折々に掲載させていただきました。

ブログをお読みくださった皆様、ありがとうございました。

これからも「自然農」の世界をご紹介させていただくなかで

私自身も永続可能ないのち喜ぶ「農」を楽しみながら

学び深めてゆきたいと思っています。 

 

八木真由美 12.30

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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川口由一さんの自然農田畑をお訪ねして 2018年11月  稲刈り前に

2018年12月26日 | 自然農川口由一の世界

 

自然農実践家指導者
川口由一さんの田畑をお訪ねいたしました。

季節は秋が深まりゆく11月半ば。
田んぼはやわらかな黄金色に輝き、
数日後に稲刈りを控えておられました。 

 

一生を全うしつつある完熟した稲の姿は
こんなにもやわらかで美しく立派なのだなぁと
その豊かさにあらためて感動しました。
最後まで生きる、美しく全うする、
人もそうあれたら素晴らしいです。

 

 

そして、自然農田畑に立つと
栽培する人の在り方とともに
さらには この星本来の美しさや
豊かな世界に生かされ生きていることに
気づかされます。

おのずからしからしむるいのちの営みに
添い応じ任せることから育まれた作物の
すこやかなエネルギーにふれて
心が満たされ身体もふんわりと緩みます。 

 

 

わたしがお訪ねした時期には
早生種の古代米と香米を
天日干しされておられました。 

 

 

畦でいつものように記念写真を一枚。 

 


充実した日々をすごしておられる
やさしい笑顔の川口さん、
青い空、黄金色に実り輝く稲とも一体ですね。 

 

 

そして、なんと自然農40年目の田んぼに入らせていただき
写真を写していただきました。
立派な稲穂に見惚れています。
貴重な経験です。

 

さて、こちらは麦の苗床です。
裸麦、ライ麦、小麦と並んでいます。
種降しは10/20頃だったそうです。

大きな鳥が苗床に降りてきて
居心地が良いので羽を繕ったりしてゆくため
紐を張られていました。 

鳥の気持ちがわかります。
川口さんの畑の畝は
ほんとうに心地よいのです。
(そばにいるだけでわかります。)

 

 

田んぼの北側では
麦を移植される畝の準備をされていました。


畑地ではなく
以前お米を育てられていた田んぼの中ですので
水はけを良くするために高畝にと
掘った溝の土を多く上げておられます。

 

少しはなれた所から見た畝の様子です。 

その周囲には小豆が実り
ササゲも元気です。

 

右の畝はからし菜だそうです。   ↓

 

 

白菜 カブです。
やはり元は田んぼだった場所ですので ↓
高畝にされています。

 

  

畑の一画に蓮のお池があります。
夏には美しいお花を咲かせたそうです。
この季節の静かな姿もまた良いですね。

 


川口さんのスケッチブックの蓮
の絵は
↑ こちらからご覧いただけます。

 

里芋です。↑
収穫の時期になりました。 

 

こちらは玉葱の苗床です。↓
 

 

こらはキャベツですね。↓ 

 

  

 

時期をずらして植えられたキャベツとナスですね。

 

 

夏野菜たち
種取り用に残されているものもありました。
 

 

こちらは果樹のある南の畑です。
柿の木の下では、チンゲン菜が元気です。 

 

 

さつまいもの畝と
紫蘇はこぼれ種で育ったものでしょうか。 

 

こちらはピーナッツの畝ですね。↓ 

 

右端にニンニクが育っています。  

 

 

春菊とネギです。 

 

 

右端に生姜です。 

 

 

こちらは人参の畝です。

 

 

足元の豊かさを感じます。

 

 

サニーレタスもいきいきとしています。

 

 

 

 

生姜の畝で収穫をされる川口さん。

 

 

健やかな自然農の生姜。
お土産にいただきました。
甘酢につけて保存しています。
ありがとうございます。

 

 

果樹の下には大根のばら蒔きです。
間引きと除草にも入られて
とても立派に育っています。 

 

 

柚子やみかんも実っています。

 

 

ここは楽園のようですね。
にこやかな川口さん。

 

 

 果樹下の大根の一部は ↓
点蒔きをされたそうです。

おひさまの光にかがやき
にこにこ笑顔の大根たちですね。

耕さず 無農薬 肥料を持ちこまず
自然に添って育てる人のぬくもりにもふれ
私の心も身体もうれしくなって
ふんわりほぐれてきます。

 

川口さんのスケッチブックによく登場する
畑の草の実です。 ↓

 

 

川口さんの田畑では


そのすべてが美しいハーモニーを奏で


自然の営みがもたらす真のめぐみが


いきいきと輝き息づいていました。

 

健やかに 

いのちを育む いのちを養う


美しく豊かな自然農の田畑では

 

心も身体も自然に自然にと

 

おのずからのいのちの喜びに

 

ときめくのでした。

 

・・・・・・・・・・・・・・

みなさまへ
ブログをご覧くださいまして
ありがとうございます。

八木真由美

 

  

 

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ライアレッスンと喜び

2018年12月06日 | ライアのひびき レッスンで想うことなど

 心も身体も宇宙にひらき

静寂のなか

竪琴ライアをそっと膝に抱き

その人に添った内容で

音楽の本質をいつも大切に、

のびやかに

心ゆくまでひびきを味わい

そして確実に奏でる力も養いたい・・

そんなふうに想いながらの

毎回のライアレッスンでは、

 感動することがほんとうに多く、

とりわけ自由演奏や曲作りにおいて

その人の感性にふれさせていただくことは

私の大きな楽しみになっています。

 

画像に含まれている可能性があるもの:靴

 

テキストや練習曲から基本のことを

こつこつと学び重ねていただき

いつか自由に 心のままに

奏で表現することを夢見ておられる方には

その人に合わせた 小さな一歩をと思います。

 

ひらめきがくると すぐに実行・・、

曲を作っていただいたり 

時には詩も書いていただいたり

テーマをきめて旋律を感じていただいたり

大好きな曲のアレンジをしていただいたり

◯◯◯にインスパイア‐されてみてください、

などとお伝えすることもあります。

 

私たちの潜在意識は

できる できない を判断する時に

これまでの経験を瞬時にたどります。

そして

『そんなこと、私にできるのでしょうか。』

と最初は言われますが、

経験がなくても今ある力で 

前向きに取り組めば

楽しくできそうに想えることを提案します。

もちろん その時のわたしは

ご本人以上にワクワクしているかも・・。

 

『こんなことは生まれて初めてですが、

できました。楽しかったです。』

と言われ、うれしくなることも。 

 

新たな小さな一歩から

夢に近づいてゆく

そして音楽をとおして 

その方の世界が豊かに広がれば

とてもとても嬉しいことです。 

 

わたしのブログは

自然農の記事が多いのですが、

こうしてライアとともに

想いを羽ばたかせ

音の世界に親しむ日々も変わらず続いています。

今日は雨なので田畑はおやすみして

レッスンの余韻を味わいながら書いてみました。

 

よき出逢いに感謝の気持ちとともに。♪ 

八木真由美

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