自然農稲作教室 稲刈り 麦の種降ろし 脱穀・籾摺り
晩秋、お米の収穫と麦の種降ろしをいたしました。
たのしい実習風景を写真でお届けいたします。
うららかな秋の光に美しい稲穂・・
一本植えした苗がしっかり分けつし、
健やかに育ちました。
(分けつ=茎をふやす)
稲刈りは、
ノコギリガマ一本あればOK。
刈り並べて、天日に干す作業です。
いのちいつくしみ 光あふれる静寂へ
ゆたかなるとき 今にかがやく
自然農は
自ずから然らしむる「いのちの世界」を
観つめ 感じ 自然の営みに
沿い 従い 応じ 任せる在り方を
基本にしています。
稲作教室のみなさんは
いつも素直に 謙虚に 自然界に立たれ
自然に沿う喜びとともに
恵みを手にされる方法技術を習得されています。
教室では、お一人0.4畝のスペースで
お米作りの実践をしていただいています。
(40㎡です)
田植えはゆったりと二日間かけて
稲刈りは、
刈って、束ねて、稲木を組んで、掛けてを
一日でいたします。
今年は夏の天候が厳しく
一か月以上、雨無しが続きました。
9月になりやっと雨の恵みをいただき
ほっといたしました。
その天候のせいか
収量は昨年より少なめでしたが
黄金色の稲穂の輝きにとともに
喜びの秋を迎えています。
また、周辺の慣行農法の田では
ウンカの被害も見られるようでしたが
自然農の稲に
ウンカの影響は全くありませんでした。
美しく束ねられた稲が並んでいます。
こうしている間も、天日に干しています。
稲木を組んで 干して 鳥よけヒモを張ると
稲刈り完了
さぁ、記念撮影です。
満面笑みの三人さん がんばりました。‼
小夜子さん 桃子さん 奈緒子さん
毎年、隣同士の畝の方で
稲木を組む共同作業をしていただきます。
岡竹さん 京子さん
自信作の天日干しになりましたね。
↓
案山子と喜びを分かち合う
安井さん 加洲さん
美しい天日干しができました。
↓
中川さん 渡邉さん
よい笑顔ですね。
一年間、楽しく真剣に実習されました。
↓
ずっしりと稲の重みを感じますね。
いのちの世界の理にも関心の深いおふたりです。
哲雄さん 朋美さん
↓
手作業での稲刈りは
身体も心も躍動する一日となりました。
共同作業のすばらしさも味わい
達成感いっぱいですね。
一枚の田で学びあうみなさんは
個々別々であり同時に一体
その境地で
存分に稲刈りを楽しまれたようですね。
後日 フォト
秋空の下 光をうけて
風に吹かれ追熟する天日干しの稲です。
さて、稲刈りから一週間後の11/15
麦の種降ろしをいたしました。
黒大豆の足元に
筋蒔き、ばら蒔きにて
小麦と大麦を蒔きました。
畑での麦栽培は初めての試みです。
まず種を降ろす部分の枯草をよけて
緑の冬草が生えていれば刈り
宿根草の根があれば除き
土を平らに鎮圧をします。
初めての試みですので
丁寧に種を降ろしていただきました。
隣の自然農田では天日干しのお米が
秋の日差しに輝いています。
こちらは私の畝の稲です。↑
稲刈り直前の晩生種の緑米やあけぼのです。
↓ ↑
子どもの頃から自然農に親しむ娘たちが ↓
ピクニック気分で稲刈りを手伝ってくれましたよ。
ふたりとも私のモンペをはいています。
みなさんの稲は約3週間ほど
天日に干しました。
そして、11月末 11/28 29は
自然農稲作教室の脱穀・籾摺りでした。
共同作業が楽しいこの実習は
2チームに分かれて行いました。
まずは、11/28 土曜日チームのみなさんです。
足踏み式の脱穀機で籾を外しています。
真剣ですね。‼
通しで籾を選別しています。 ↑
初めての自然農
お米作り一年目の桃子さん 奈緒子さん
何もかも新鮮ですね。😊
↓ ↓
通しでざっと選別した籾を
唐箕にかけています。↓
光ふりそそぐなか
実習をされるみなさん
豊なよろこびの時ですね。
午後から
納屋の軒下でもみすりを始めた頃・・
空に虹がかかりました。
晩秋の空は雲の動きも早く
晴れ 曇り にわか小雨など
くるくる変化する空模様の一日
なんと虹の祝福が二度もありましたよ。
やっぱり田んぼで虹を見たい・・・・
ということで・・・・
しばし虹タイムです。
美しい自然界に抱かれて
美しい人たちのゆたかなひと時・・
そんなふうに私には映りました。
さぁ、二日目 11/29
日曜日チームのみなさんの脱穀・籾摺りです。
今日もよいお天気でうれしいです。
晴れやかな気分満々で 実習が始まりました。
青い空に伸びやかな白い雲
みなさんを祝福しているように見えます。
唐箕で藁くずなどを飛ばしています。↑
右手と左手が別々のことをする唐箕がけ
好き~と言う人 苦手かも~と言う人
それぞれに、みなさん上手でした。
唐箕にかけたお米は米袋に入れて運びます。
チームワーク良く 作業が進みます。
稲束の渡し方も大切ですね。
脱穀にかけやすい向きで確実に手渡す・・など
相手の立場に立って工夫します。
脱穀機の踏み方も
強ければよいということではなく
機械と息をあわせて
そのリズムに沿って
軽やかにドラムを回して
稲穂の先が切れてしまわないように
籾だけがパラパラ外れると最高です。
脱穀機を踏んでいる人は
真剣に、集中され、運動量も多く
暑くなって上着を脱いでしまうほど・・・。
米袋に入れて運んだ籾を
納屋の軒下で籾摺り機にかけます。
玄米にする作業ですが
この作業も丁寧に、協力して行います。
摺りたての玄米です。
今年もありがたくうれしい収穫となりました。
稲刈り後に種を降ろした麦も
順調に育っています。
南部小麦
↓
大麦のバイオレットです。
↓
12/13
一年の締めくくりの日には
実習田に籾殻と稲わらを還し
まだ畑に残していた黒大豆の収穫をいたしました。
一面藁がまかれた田んぼはとても美しく
すっかり冬支度ができました。
自ずから
いのち重ね めぐりゆく
豊かな自然界に生かされ生きる
その喜びを全身に感じながら
一年の終わりを迎えることができました。
ともに季節の風に吹かれながら
学び、語らい、実践の日々を
ご一緒してくださったみなさまに
心から感謝です。
八木真由美 2020.12.22