1964年
スイングは荒いが、リキのある左バッターとして国鉄が、第二の高山に育てたいと期待しているルーキーの佐藤一誠外野手(神奈川大中退)が、十七日の大洋戦から登場した。佐藤は十一日の巨人戦で町田が腰を痛めたため、十三日の阪神戦から一軍に入る予定だったが、町田が軽傷だったのでオジャンになっていたところが、この日金田が登録外となったため代わって待望のベンチ入りをした。三回の裏から別部に代わって右翼に入ったが、九回三打席目に峰から左翼線にタイムリーを飛ばし、プロ入り初ヒットと初打点を記録した。翌十八日は三振と遊ゴロだったがうわさ通り荒っぽい。しかし、思い切ってスイングするところは中々いいというのが、ネット裏の共通した勤務評定?だった。佐藤は、「それほどデビューを意識しなかったので堅くはなりませんでした。打ったのは外角のシュートだったと思いますが・・。今度は、もっといいところで一発を打ちたいですネ」とバッティング同様、荒い?ハナ息だった。国鉄の左バッターは星山と平井だけで、平井はもっぱら守備、代走専門だから、研修明けルーキーとしては出場チャンスに恵まれるだろう。イースタンでは1割9分5厘(82打数16安打)で三振27とパッとしなかったが、本番に強いタイプもいる。この佐藤あたりも起用が増せば、徐々に地力を発揮するような感じのバッターといえそうだ。
スイングは荒いが、リキのある左バッターとして国鉄が、第二の高山に育てたいと期待しているルーキーの佐藤一誠外野手(神奈川大中退)が、十七日の大洋戦から登場した。佐藤は十一日の巨人戦で町田が腰を痛めたため、十三日の阪神戦から一軍に入る予定だったが、町田が軽傷だったのでオジャンになっていたところが、この日金田が登録外となったため代わって待望のベンチ入りをした。三回の裏から別部に代わって右翼に入ったが、九回三打席目に峰から左翼線にタイムリーを飛ばし、プロ入り初ヒットと初打点を記録した。翌十八日は三振と遊ゴロだったがうわさ通り荒っぽい。しかし、思い切ってスイングするところは中々いいというのが、ネット裏の共通した勤務評定?だった。佐藤は、「それほどデビューを意識しなかったので堅くはなりませんでした。打ったのは外角のシュートだったと思いますが・・。今度は、もっといいところで一発を打ちたいですネ」とバッティング同様、荒い?ハナ息だった。国鉄の左バッターは星山と平井だけで、平井はもっぱら守備、代走専門だから、研修明けルーキーとしては出場チャンスに恵まれるだろう。イースタンでは1割9分5厘(82打数16安打)で三振27とパッとしなかったが、本番に強いタイプもいる。この佐藤あたりも起用が増せば、徐々に地力を発揮するような感じのバッターといえそうだ。