1965年
「昨年とは比べものにならないほどチャンスに強くなった。これも努力の賜物だろう」といわれているのが、東京の鴇田(トキタ)だ。プロ入り一年目の昨シーズンは、35試合にでながら打点はわずかに5点。だが二年目の今シーズンは、毎試合のようにタイムリーをとばし、九日現在、41試合で、打率こそ2割5分9厘(139打数36安打)と低いが、打点は昨年の5倍強の26点。二、三塁打を各3本、ホームランもすでに5号を記録するなど、打撃面の進歩はめざましい。目下の打点王は今井(大洋)の29点だから、残り試合数が大洋より4試合多い鴇田には、まだ打点王のチャンスは十分だ。「いまはボールがよく見えるし、チャンスに打席へ立つのが楽しい」と大はりきりだ。本堂監督も「ツボにきたら一発があるし、脚力も人並みすぐれたものを持っている。体の堅い欠点はあるが、将来が楽しみな一人だ。すべての面で昨年より力をつけてきたのが素質のあるなによりの証拠・・・」と期待している。一軍戦では代打専門で8試合に登場、7打数1安打、1打点という成績を残している。
「昨年とは比べものにならないほどチャンスに強くなった。これも努力の賜物だろう」といわれているのが、東京の鴇田(トキタ)だ。プロ入り一年目の昨シーズンは、35試合にでながら打点はわずかに5点。だが二年目の今シーズンは、毎試合のようにタイムリーをとばし、九日現在、41試合で、打率こそ2割5分9厘(139打数36安打)と低いが、打点は昨年の5倍強の26点。二、三塁打を各3本、ホームランもすでに5号を記録するなど、打撃面の進歩はめざましい。目下の打点王は今井(大洋)の29点だから、残り試合数が大洋より4試合多い鴇田には、まだ打点王のチャンスは十分だ。「いまはボールがよく見えるし、チャンスに打席へ立つのが楽しい」と大はりきりだ。本堂監督も「ツボにきたら一発があるし、脚力も人並みすぐれたものを持っている。体の堅い欠点はあるが、将来が楽しみな一人だ。すべての面で昨年より力をつけてきたのが素質のあるなによりの証拠・・・」と期待している。一軍戦では代打専門で8試合に登場、7打数1安打、1打点という成績を残している。