1961年
西村繁一投手…近畿大、経済学部四年
同投手は近大付属高出身、33年秋(1年生)のリーグ戦から早くも出場、巨人入りした中村(常)が抜けたあとの二年生からエースとして活躍、今秋の六シーズンまで連続優勝の立役者になっていた。やや上背にめぐまれないが、上手からの本格派でコントロールがいい。すでに藤本監督も下見している。今春(神宮)の学生野球協会結成記念大会の優勝戦、対立命戦では3安打の散発に押える鮮やかなピッチングをみせて完投した。当時巨人が早くも交渉を行ったが、本人の希望がノン・プロだったために進展しなかった。秋のリーグ戦途中からスカウト攻勢がはげしくなり投手陣の手薄な近鉄、広島が強引に口説いていたが「地元のチームでやりたい」という本人の意思から阪神入りに決まり、27日河西スカウトが松田監督と最終的に話し合った上了承を得て決定したもの。1㍍88、72㌔、右投右打。
西村繁一(にしむらしげかず)投手 近大付時代は投手兼外野手だったが、近代入学後投手専門となり、エースとして活躍してきた。公式試合での通算成績は18勝2敗防御率0・639、ベスト・ナインに三度選ばれるなど本格派投手としてすぐれた成績を収めている。今春の学生野球協会結成記念大会で優勝。球種は直球、カーブ、ドロップ、シュートをもっているが、武器はストレート。稲尾、村山が好きというように真っ向から勝負していく投手で、中退して南海入りした西村省三投手の二年先輩になるが、投手補強に遅れをとった阪神としては大きな期待がかけられている。昭和十四年五月二十二日生まれ。二十二歳。1㍍71、89㌔、右投右打。
西村繁一投手…近畿大、経済学部四年
同投手は近大付属高出身、33年秋(1年生)のリーグ戦から早くも出場、巨人入りした中村(常)が抜けたあとの二年生からエースとして活躍、今秋の六シーズンまで連続優勝の立役者になっていた。やや上背にめぐまれないが、上手からの本格派でコントロールがいい。すでに藤本監督も下見している。今春(神宮)の学生野球協会結成記念大会の優勝戦、対立命戦では3安打の散発に押える鮮やかなピッチングをみせて完投した。当時巨人が早くも交渉を行ったが、本人の希望がノン・プロだったために進展しなかった。秋のリーグ戦途中からスカウト攻勢がはげしくなり投手陣の手薄な近鉄、広島が強引に口説いていたが「地元のチームでやりたい」という本人の意思から阪神入りに決まり、27日河西スカウトが松田監督と最終的に話し合った上了承を得て決定したもの。1㍍88、72㌔、右投右打。
西村繁一(にしむらしげかず)投手 近大付時代は投手兼外野手だったが、近代入学後投手専門となり、エースとして活躍してきた。公式試合での通算成績は18勝2敗防御率0・639、ベスト・ナインに三度選ばれるなど本格派投手としてすぐれた成績を収めている。今春の学生野球協会結成記念大会で優勝。球種は直球、カーブ、ドロップ、シュートをもっているが、武器はストレート。稲尾、村山が好きというように真っ向から勝負していく投手で、中退して南海入りした西村省三投手の二年先輩になるが、投手補強に遅れをとった阪神としては大きな期待がかけられている。昭和十四年五月二十二日生まれ。二十二歳。1㍍71、89㌔、右投右打。