
鱗粉を混ぜたような白いひかりの中を 色なき風が吹く。 櫻紅葉も舞い降りる。
女郎花 吹き過ぎてくる 秋風は めには見えねど かこそしるけれ
凡河内躬恒・ 古今
いつか 追分でみたオミナエシ、 風に揺れ 黄色の群れが匂った。
もう、 十月ですね、 季節の巡りが早くて戸惑います。
十月のしぐれて文も参らせず 漱石
これから深まる野辺の匂いと 声を探します。
夕ぐれがもうくらくしはじめた窓のそばで この手紙を書きはじめ… たのです。
夕焼雲が とてもきれいでした。 空気が澄んでいます。